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幽体コミュニケーションズ / 巡礼する季語
¥2,200
【収録曲】 1.季節を巡礼して生きている 季語に縁取られた体で立っている 2.光の波間で息継ぎして 3.ユ 4.雨集 5.Ollie(巡礼する季語) 6.STAY 7.HOLIDAY 8.� 【発売】 2023年2月 【MV】 ユ→https://youtu.be/ybU5-HIydqE 京都を中心に活動するスリーピースユニット、幽体コミュニケーションズの1stミニアルバム!! ここ最近で聴いた音源の中でも最高峰としか言えない素晴らしい名盤。"季節を巡る"をテーマにしたアルバムで、高いセンスから作り出される一音一音が繊細に絡まり合った音楽は決して崇高なものではなく、いたって親身な日常にある齟齬。すんなり音楽の中に落としてくれる素晴らしい居心地のよさ。 MVにもなっている3曲目「ユ」サイケデリックなサウンドに覆われた中、一気に駆け抜けるアッパーなサビが異質なキャッチーさを放つ曲。詩的な言葉の数々は難解で、「災いみたいな言葉を見つめている 意味が化けるまで」という詩が、まるでこの曲を聴いている自分のことのように感じる。そうしてじっと見つめて考えるうちに、曲の最後に落ちる椿はまるで気づかないうちに数ヶ月経っているかのよう。アルバムのテーマにもある"時間の経過"の中にある、刹那的な感情の機微を思い返させてくれるような曲。MVをじっと見ながら聴いてるとじわっと泣きそうになる素晴らしい名曲。この曲がふとテレビで流れることを心から願う。 7曲目「HOLIDAY」歌・コーラス・曲展開が、どの曲とも違う迫力・力強さを持った曲。誰かが何かを起こす日の朝を描いたような詩、じわじわと曲展開の中で外に旅立っていくような感じ。このアルバムの中にある曲の中で過ごすうちに、何かを見つけ自信を持って強く一歩を踏み出す曲のように僕は感じた。 このアルバムはサイケでキャッチーで音楽としてすごくて、だけどこれを聴いたどこかの誰かが「やるぞ」と思ってくれるような音源だと思います。本当に素晴らしい、出会えてよかった音源。
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anticlockwise × nuill&un cuento de hadas / 虚×痛 Split CD
¥2,200
【収録曲】 1. A 2. 4000000 3. 筋違いタイアード 4. 14デイズ 5. デッドリーアタック 6.忘却エレベータ→ 7. デッドエンドTV 8. エピローグジャンキー 9. グッバイフ●●キンディズ 10. レター 【発売】 2022年4月 広島のパンクバンド2組によるスプリット音源!! 全曲1分近く、とにかく突っ走って暴れてぶっ放すアルバム。音圧のバランスが最高です、ゴリゴリのライブっぽいエネルギーはそのままに、どの音もくっきり楽しめる気持ちのいいサウンド。 前半5曲はanticlockwiseから、前のめりでお互いを食うような全楽器がすごい熱量でぴったりとハマり合う瞬間の連続、こんなに気持ちいいことはない超爆発グルーヴ。耳に残るリフが現れては消え現れては消えを繰り返し、気付いたらもうnuill&un cuento de hadasとターンへ。 後半5曲がnuill&un cuento de hadas、僕はこのヌイルというバンドのライブをたまたま観て一目惚れした。一見早くて攻撃的に感じる全ては洗練された曲の構成。ガッと突っ走った後の音の引き算がとにかくかっこいい。ド派手な歌やドラムに耳を奪われつつも、1番ぐいぐい動いているのはベースな気がする。全部がかっこいい。 衝動を育てて育ててやばい音楽へと覚醒させたような、パンクという言葉の重みを感じる素晴らしいアルバム。気付いたら3周ぐらい聴いてました。
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キュビノワ / ソレイユはふり向かない
¥1,100
【収録曲】 1. ソレイユはふり向かない 2. 五臓と六腑 3. 向日葵 【発売】 2023年1月 【Trailer】 https://youtu.be/x_0uLJAQWJg 静岡を拠点に活動するオルタナバンド、キュビノワの3曲入りシングル!! カラッとしたギターサウンドとどこか切なくてキュートなコード進行が織りなすロマンチックな3曲。時に軽やかに時に重く、サウンドとグルーヴの波に浸れます。 1曲目「ソレイユはふり向かない」アッパーなビートに乗せられた儚く優しい女性ボーカル、全体を優しく覆うような軽やかなギター。コード進行がとにかく気持ちよくて、早い曲なのにゆらゆらと乗せていってくれる心地よさがあります。 3曲目「向日葵」静かに始まりゆったりサウンドがでっかくなっていき、最後は大砲みたいなドラムで終わる曲。聴いている感じだと、地中から花びらが開く瞬間までを描いたような曲に思えました。ラストの「太陽だ〜〜」感がめちゃくちゃ爽快で壮大、気持ちいいです。 かなり丁寧に作り出されたサウンド、そしてそのサウンドが最大限まで活きる曲たち。最高級の音源です!
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紺野メイ / prr me
¥1,300
【収録曲】 1. 鵜飼い 2. Earthbound 3. バニラビーンズ 4. よだかの時 5. いちご白書 【MV】 いちご白書→https://youtu.be/U5xjNlwZUFM 【発売】 2022年12月 東京を中心に活動するソロアーティスト、紺野メイによる5曲入り音源!! サイケデリックな香りのするサウンド、不思議な泳ぎ方をするメロディメイク、どんな要素も全てがポップに収束する完璧すぎる唯一無二のポップス音源。 2曲目「Earthbound」アコギの鳴りと声の響きを徹底的に活かしたシックな音感、ハイセンスに散りばめられたシンセサイザー・サンプリング音が言葉をより美しく響かせるようで気持ちいいです。 MVにもなっている5曲目「いちご白書」シンセサイザーと多彩な鳴り物はカラフルなのに落ち着く感じ、メロディと声の安定感が太い軸になっている気がします。個人的に2番のBメロがドキッとさせられて好きです。何度も聴きなおしてしまう、気付いたらずっと頭で流れてる名曲。 ゆったりとした日にこそドキッとさせられるような5曲入り音源、ぜひ通して聴いてほしいです!
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hayashi toto / welcome back to our place
¥1,000
【収録曲】 1. See you…this is our place 2. The night bus (to the moon?) 3. Dive 4. Warm & dark light (found) 5. Pugym Yonsa!? 6. Hopefully 7. Loves to cure with dance 8. Sunshine down 9. Welcome back to our place (this is our place!!) 【視聴】 See you…this is our place→https://youtu.be/-L5CTXzB4mM 【発売】 2021年3月 大阪を中心に活動するエレクトロソロアーティスト、hayashi totoの1stアルバム!! すごく個人的になるのですが、深夜に車で山道を走る時に何度も聴いていたせいで、蛍や星、夜中の田舎みたいなイメージが強く焼き付いているアルバムです。音一つ一つが心を直接打つようなとんでもなく素敵な音源。 1曲目「See you…this is our place」1番最後の曲もこの曲に近い曲なのですが、ここに全てが収束していくような始まりであり終わりでもある曲。リズム良く鳴る子供の声っぽい音がリードを取り、他の音がふわふわキラキラ周囲に舞います。繊細な音の絡まり合いで少しずつ少しずつ深いところに入っていくようなイメージ。美しすぎてやばいです。 5曲目「Pugym Yonsa!?」曲展開の節目ごとに子供の声が入り、重く揺らすビートの上で様々なメロディが縦横無尽に絡まり合う曲。シンセサイザーベルがどんどん重くなっていくごとに低い音の強さも増していきますが、一貫して派手になりすぎない、描写がずっと丁寧な曲。 多彩なのに硬派、こんなにすごいインスト音源は聴いたことがないです。これが音楽の力か〜〜〜と思える素晴らしい名盤。
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ときめき☆ジャンボジャンボ / Voices of Wonder
¥1,500
【収録曲】 1. 夢みるカララ 2. Dramatic Experiment 3. New Epoch 4. アルゲンタヴィス 5. 走れカカポ 【Trailer】 https://youtu.be/lwmOVR-1Ftc 【スタジオライブ】 走れカカポ→https://youtu.be/4TDqITIkPG8 【発売】 2020年4月 大阪を中心に活動するインストバンド、ときめき☆ジャンボジャンボの3rdアルバム!! 派手でロマンチックな曲が、とてつもなく洗練されたグルーヴと曲構成によって作られる曲たち。昔自分がどこかで観た綺麗な街や空が、その時の心情と一緒にフラッシュバックするような感覚になるアルバムです。 1曲目「夢みるカララ」キャッチーなリフから始まってはビートがいきなり壊れて宙を舞います。変則的なリズムなのにどしんとした安定感のある、読めないのに落ち着きをくれる不思議な曲展開。物語のように進んでいく曲の中で各楽器が役割を持って踊ります。ドッと疾走してから重くなるラストがすごく気持ちいいです。 5曲目「走れカポポ」個人的に1番好きな曲。早いテンポで短い曲なのに詰め込まれた色が濃すぎる、めちゃくちゃに気持ちのいい曲。ピアノが1番キャッチーなラインをずっと保っていて、ビートやギターが派手で強い攻めをあらゆる角度から織りなしているのに曲がずっとキュート。広い荒野の中にある光っているものにまっすぐ向かって行くような、ロマンチックでかっこいい名曲です。 インストだからこそ魅せれる景色、出せる音、広げられる表現。ガッツリ浴びて欲しいです。
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団地ノ宮 / ゆうやみずかん
¥3,000
【収録曲】 1. ゆうやみずかん 2. 3棟の午後 3. ひこうき 4. はてな 5. ファクシミリ 6. ゆうえんち 7. 白い風船 8. おいのりの次の日 9. かえりみち 10. 反射鏡 11. メロディ 12. バス停 13. bonus track 【MV】 ゆうやみずかん→https://youtu.be/brY1RhXBOG0 【発売】 2022年12月 東京を拠点に活動するサイケポップ二人組姉妹バンド、団地ノ宮の13曲入りアルバム!! 鮮やかなノスタルジックさと、ちょっと怖くてゾワっとする薄暗さ、幼さゆえの幸福と狂気みたいなものを僕はすごく感じた音源です。 MVにもなっている1曲目「ゆうやみずかん」不思議な拍子の使い方、宙に浮かせるような言葉の間。言葉を重寝てリフレインさせてから一気にグッと広がるラストの展開がすごかったです。童話のようなメルヘンさを生々しく感じる不思議な曲。 7曲目「白い風船」言葉にじっと耳を傾けては、グッと重く乗る低い音に魅せられる曲。時間の感覚がおかしくなるほどに同じ景色・人の顔を何度も観ている少年?少女?の話のように感じましたが、正解みたいなものを探そうとするとちょっと難解。木造でデカい図書館みたいなところをぐるぐる回るようなイメージがあって、ファンタジックな怖さをすごい感じます。世界に飛び込まされる曲。 11曲目「メロディ」バラバラになったメロディを集めてくる曲。リズム音もピアノも言葉もそれぞれ跳ねる単音が多く、それが進んでいく曲に合わせてちょっとずつ繋がっていくような雰囲気があります。ラジオ音質みたいになってから曲の色がふわっと変わっていくところが本当に繊細ですごい。神様みたいな人に遠くに放り投げられて終わるみたいな感覚になります。 とにかく言葉にじっと耳を向けて聴いて欲しいです、そうしたら様々な音のこだわりや展開の美しさを真っ直ぐに感じます。
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sassya- / Not the End
¥2,750
【収録曲】 1. Distortion 2. 生命 3. Intensity 4. Eternal dance 5. 違う時 6. Salad days 7. Scrap and build 8. 一行の海 9. 何もかも 【MV】 何もかも→https://youtu.be/ugmjuAJ_GgY 【発売】 2022年11月 東京を中心に活動するガレージ・ハードコアバンド、sassya-の4thアルバム!! まだかっこよくなるのか、と思わず溢れそうになった今作。音ではなく曲・言葉でのより深い重みを追求したように感じます。鋭く激しく、それでいてくっきり広がる情景。マジでかっこ良すぎます。 2曲目「生命」爆発してるのに情緒的な表現力のやばすぎるポエトリーボーカル、言葉がガンガンと頭を直接貫いてくる"生きるための歌"。タイトなビートが、重たくのしかかる曲展開をより力強く押し込んできます。シビアに苦しくかっこよく生きる男が浮かび上がっては鮮烈に焼きつく名曲。 6曲目「Salad days」クセのあるギターのリフが耳に残る早いテンポのパンク曲。カラッカラのギターサウンドは爽快、渋く響くベースの存在感と説得力は圧巻。短い曲ながらも強く残る曲です、高いグルーブならではの爆発力・疾走感、そしてただ走り抜けるだけでは終わらない言葉の強さ。めちゃくちゃかっこいいです。 次の曲が来るたびにニヤニヤしてしまうような、あまりにかっこいいフルアルバム。絶対に聴いてほしい名盤です!
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FAKE DUB BAND / FAKE DUB BAND
¥2,000
【収録曲】 1. ロールシャッハ 2. 異民族 3. 祈り 4. 灰から醒める 5. JUST A WHISPER 6. アメフラス 7. DOWN 【ライブ映像】 JUST A WHISPER→https://youtu.be/p3Ctxi0bk3k アメフラス→https://youtu.be/ipKNjJUCRb4 【発売】 2022年3月 神戸を拠点に活動するオルタナ・ヒップホップバンド、FAKE DUB BANDの7曲入りアルバム!! 僕は"ダブ"が何かあんまり分かってないので、何をFAKEしているのかは分からないのですが、かなり踊れる感じの音楽に前衛的なサウンドを混ぜつつ揺らし、渋くもパワフルなヒップホップのボーカルが乗る音源。音がとにかく渋い、そしてその上で派手でカッコいいです。 3曲目「祈り」個人的にライブで観てて1番好きな曲です、お祭りっぽい雰囲気の曲。淡々としたままに遊ぶベースとドラムの高い表現力、曲の波をどんどん作り出すギターサウンド。カオシレーターで出している高いエレクトロニカルな音がめちゃくちゃ好きです。クラップっぽく跳ねるスネアの音も最高。 5曲目「JUST A WHISPER」空間がスカッと気持ちの良いサウンドメイク、長い時間をかけてじんわりトリップさせてから歌が入る攻めた曲構成。ずっと鳴っている高音のシンセサイザーのバグ感がすごいです。どの音も交わっていないようで交わっている、何度も「なんだこの音楽……」と確認したくて聴いてしまう不思議な曲。 ビート自体はノリの良い曲ながらも、ゆっくり深くまで入り込んできては生々しい景色を見せてくれる音源です。
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LUNE / what have we become
¥2,520
【収録曲】 1. 冬の匂い 2. 深海 3. polaroid 4. skins 5. in your eyes 6. 花火 7. we fake our sleep 8. monsters 9. easy 10. a tiny little love song 【Trailer】 https://youtu.be/ZTQpgUhP6b4 【発売】 2022年11月 東京を中心に活動するシューゲイズ・ドリームポップバンド、LUNEの1stアルバム!! あらゆる方法で音楽の深く重たい部分を聴かせてくれるかのような音の層の作り。曲によってアプローチは違えど、丁寧に引き込んでくれるアルバム。 3曲目「polaroid」ミドルテンポ、英詩と日本語詩を織り交ぜて作り出した緩急が、ガツンとくる爆音とも折り重なって力強く幻想的に光ります。不思議なコード感がゆらゆら揺れる感じを作っていて気持ちいいです。 8曲目「monsters」ざらついた感じのあるドラムがしっとりとしたギターサウンドとのコントラストを作り出し、かなり退廃的な色合いを演出する曲。ところどころで唸るベースががっこいいです。 キャッチーなままに音の深みを追求する音源です。
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mismatch-smile / INNERMOST
¥2,750
【収録曲】 1. flow 2. hope 3. arihureta uta 4. ma ta ne 5. lovesong 6. compass 7. sumiiro to geppaku 8. eve 9. arihureta uta (DUB mix) 【flow】 flow→ https://youtu.be/MC1on6SaSnw?si=a2UG03z0cqgXazL9 【発売】 2022年10月 東京を中心に活動するエレクトロ・ロックバンド、mismatch-smileによる1stアルバム!! 荒々しいサウンドや展開を織り交ぜつつ、多彩なルーツから作られた形容する言葉が見つからないほどの独創性を持ったアルバム。一貫してキャッチーさを保ったまま深く練られた楽曲の中、サウンドと言葉にじっと耳を傾けては聴き惚れる音楽です。 1曲目「flow」クラシカルなピアノから始まり、一気に飛び立つようなテンポ感と爆発力のあるサウンド。目まぐるしいアレンジにドキドキさせられ、そのまま突っ走って終わるめちゃくちゃすごい曲。壮大な曲に乗せて今目の前にあることを綴ったような詩がロマンチックでいいです。 4曲目「ma ta ne」ゆったりとしたテンポ。音の粒が全て強いインパクトを持っていて、そのコントラストで滑らかな歌のメロディがグッと活きる曲。ラストのサビでガツンと強くなるサウンドが爽快で、そこに乗る晴れやかな歌、そしてそこからアウトロのバイオリンにつながるところめちゃくちゃ美しいです。 8曲目「eve」サンプリングした打撃音たちとエレクトロノイズとで作られた歪んだ空間の中、メロディのくっきりした歌が響く曲。目を閉じて聴くと宇宙の中をぷかぷか漂うような感覚、道案内をしてくれる歌にゆっくりと導かれながら、ラストに向けて少しずつ増えてくる音階を持った音が終着地点を演出してくれます。かなり鋭い打撃音を多用しているのに、どの瞬間のどの音もしっくり気持ちよくて、ずっと聴いていたい曲です。 多彩という言葉には収まらないほどの色んな面を持った曲たちが、高いセンスと深いルーツによって意志を持ち繋がれていく、そんなアルバムだと思います。すごいです。
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egomaniacs/palpurple split CD
¥1,320
【収録曲】 1. fortunate man(egomaniacs) 2. I'm still me(egomaniacs) 3. SAME AS USUAL(palpurple) 4. TALKING(palpurple) 【発売】 2022年11月 【Trailer】 https://youtu.be/wZKTexx3gdE egomaniacsとpalpurpleの2バンドによる、爽快感抜群の爆音インディーポップスプリット音源!! 2バンドそれぞれの尖りと甘酸っぱさが混ざり合い、ごついインパクトをそのままに一気に駆け抜けていく気持ちのいい音源です。ただじゃ終わらせないぞという2バンドの音楽愛もこもっていて楽しいです。 2曲目、egomaniacsによる「I'm still me」、曲の入り含めところどころで爆音が荒れ狂いつつも爽やかな印象の曲。気怠げでゆるい女性とギャンギャンに激しい男性とのツインボーカルのコントラストが、目まぐるしい曲構成と相まり遊園地みたいで楽しいです。リードギターが派手でかっこよくて好きです。 4曲目、palpurpleによる「TALKING」、ミドルテンポの女性ボーカルの曲。広がりあるざらついたサウンドと丁寧に紡がれる詩、オンとオフがくっきりとした爆音の使い方に酔えます。タイトな曲調の中で引っかかるようなドラムのビートがどんどん耳に馴染んできて、より曲の幻想的なイメージをドワッと広げてくれる感じがします。鋭くも心地の良い曲。 濃い時間がぎゅっと濃縮された4曲、聴き終えた時にどこか遠くに出かけて帰ってきたような気になる良い音源です!
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DJイオ / Sampling Roads
¥1,700
【収録曲】 1. Intro 2. Sampling Road feat.inko 3. I Want Warp&Hardhouse(Mega Moremix) feat.FJK 4. Devil Boy(Shadowbringers mix) 5. Packet Monstar(Champion シロナ mix) 6. Into The Discoteque 7. Chaos Disco Track 8. 四国お遍路88 feat.DJありがとう 9. Heat Attack(Colour Bass Remix) 10. Needy Girl Soulseek 11. 生 12. Love or Death(Old Skool Happy Hardcore Mix) 13. BLACK GOD DEATH DRAGON(NO FUTURE SUPER RAVE MEGA FIRE HOT MIX) feat.チームスプラ 14. Circuit On The Moon(2022 DJ イオ Remix) / DJ SHINKAWA 15. Sampling Road (Telematic Visions 909WAVSampleAttack Remix) 16. Chaos Disco Track(Musicarus Remix) 17. New!!Circuit On The Moon(The LASTTRAK Remix) 【発売】 2022年11月 【Trailer】 https://youtu.be/Qb1M84C_DPM 東京を拠点に活動するDJイオの、サンプリングミュージックアルバム!! カラフルなコラージュ作品の中を泳いでいくような感覚。とにかく楽しそうに繋ぎ合わされる音たち、ところどころで現れるメインメロディに翻弄されるセンス抜群の音源。 5曲目「Packet Monstar(Champion シロナ mix)」個人的にポケモンは好きすぎて、人生のうち何度も「ポケモンのこと以外考えられない…」という状態に陥ったことが何度もあるポケモン対戦ガチ勢だったので、ポケモンの曲いじられてるとテンションが上がります。ちなみにやりすぎるせいで最近は買ってません。アッパーで早いテンポに繋ぎ合わされたポケモンの対戦BGMたち、そもそもの抜群なメロディを生かしてアッパーに目まぐるしく展開していく曲。激しくもかなり音一つ一つが活きたアレンジ、ポケセンでブレイクするのかっこいい。 12曲目「Love or Death(Old Skool Happy Hardcore Mix)」この曲は元の曲は全くわからないのですが、かなり重たいビートと高音域に来るメロディとのドンシャリが曲の骨となっていて、中音域でめちゃくちゃ色んな音を遊ばせてるような曲。甘酸っぱい歌が浮いているようで浮いていないのがすごい、ちゃんとの色味の中心に歌があります。最後の謎にイケた展開も楽しかったです。 17曲目「New!!Circuit On The Moon(The LASTTRAK Remix)」、めちゃくちゃ好きな曲です。硬派なブレイクビーツと昭和っぽいポップスメロディみたいなやつとが交互に押し寄せる、不思議な高揚感のある曲。合間合間に入る早送りされてるような男性ボーカルの飛び道具的炸裂感がめちゃくちゃかっこいいです。 テクノ、ポップス、エレクトロニカ、ゲームミュージック、色んなものがDJイオさんのフィルターを通して一つの音楽になった素晴らしい音源。ポケモンとリズム天国がしたくなりました。
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AKUTAGAWA FANCLUB / UNKNOWN DEVIL'S CALLING
¥2,640
【収録曲】 1. go seppuku yourselves 2. we are in emergency 3. jesus metalic 4. salvador youth 5. razorblades 6. good morning blind monkeys 7. shredder 8. unknown devil's calling 9. tokyo 10. intro 11. 春の心臓 12. bloodred renegades 13. destroy your idols 14. wolf's calling (what the fuck is going on?) 【MV】 go seppuku yourselves→https://youtu.be/FcvUXDeIyLA wolf's calling (what the fuck is going on?) →https://youtu.be/wIFgMaU0hVM 【発売】 2022年9月 東京を中心に活動するガレージ・オルタナバンド、AKUTQAGAWA FANCLUBの14曲入りフルアルバム!! 切り裂くようなハイと渋く揺れるロウ、イカついドンシャリサウンドがカッコよくて気持ちのいい音源。 5曲目「razorblades」タイトなドラムとシンプルなコード、すっと4拍子と6拍子が入れ替りつつ進む曲展開。頭の中でじわっと広がっては反響するリフが渋くてかっこいい曲。激しく叫ぶ歌の音の中での埋まり具合が絶妙で、抜けすぎずこもりすぎず、底の方から叫んでる感じが1番かっこいいバランス。曲の中に引きずり込まれる気持ちいい音楽体験ができます。 10曲目に「intro」という曲があるのですが、ここからぐるっと空気が一新する感じでアルバムが進みます。個人的にここからの流れがめちゃくちゃ好きです。歌ものの11曲目「春の心臓」、荒々しく駆け抜けるパンク2連チャン12曲目「bloodred renegades」と13曲目「destroy your idols」、一気に炸裂する感じめちゃくちゃかっこいいです。 そしてライブ映像にも上がっている最後の曲「wolf's calling (what the fuck is going on?) 」このバンドの色んな側面を集約したような曲。ダンサンブルなビートからつんざく爆音、ライブの乗りを意識したアレンジ、一気にくるボーカルの熱量。真っ直ぐにかっこいいです。あと曲の終わり方がすごい不思議な感じです、曲後半の1番がっと盛り上がる瞬間からドラムの音がかなり小さくなり、ほぼノイズだけになってそのまま走り去って終わっていきます。取り残されたような後味。だけどすぐ他の音源を聴こうとは思わず、無性にどこかに出かけたくなるような不思議な感覚。 ただのガレージ・パンク・オルタナのバンド音源という感じではなく、脳のどこかに直接突っ込んでくるような洗練された荒々しさ。聴き手によって全く感想が違いそうで、だからこそ誰かに話したくて勧めたくなるような音源です。
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ゆ〜すほすてる・超右腕 / 超宿屋
¥1,320
【収録曲】 1.どうでもいいんだ(ゆ〜すほすてる) 2.犬(超右腕) 3.さみしさなんて(ゆ〜すほすてる) 4.春の夜(超右腕) 【視聴】 ゆ〜すほすてる→https://youtu.be/ChG053bNcRY 超右腕→https://youtu.be/OsbEEZZ1Elo 【発売】 2022年9月 京都のゆ〜すほすてると岡山の超右腕によるZINE&スプリットCD!! 付属のZINEの最後に、超右腕のボーカルの方が「似ているようで似ていない、似ていないようで似ている」という風に形容していました。スプリットとなると2バンドの共通点みたいなものをどうしても探してしまうのですが、惹かれ合う理由は根っこにあれどスプリットを出すのにわざわざ言語化する理由は特にないように思えました。ただ好き、ただ仲がいい、一緒に作ろうよ、という無邪気な感じが音源からもZINEからもしっかり感じられます。聴いてて読んでてワクワクする今作品。 1曲目、ゆ〜すほすてるから「どうでもいいんだ」女性サブボーカル入りで録り直した再録版。ゆ〜すほすてるの曲は大体短いのですが、この曲はテンポが早いのもあってか、ゆ〜ほすの中でも特に短く感じる曲。ジャキッとしたサウンドが刹那的な詩と曲との相性抜群、タイトル"どうでもいいんだ"は、どうでもいいと思いたい気持ちが大爆発している様、そしてそう思わせてくれる素敵な曲です。 4曲目、超右腕から「春の夜」昔の自分たちの姿・感情が一瞬だけ頭によぎっては、駆け抜けて消えていくような曲。僕個人的には"春の夜"は情緒を感じやすいというか、「涼しいな〜」「星きれいな〜」とかを思いやすい印象なのですが、そういう僕に大して疾走感と力強い演奏・曲の短さは「おい!浸ってんじゃねえぞ!行くぞ!」と引っ張り上げてくるような印象を感じる曲です。よっしゃやるかと気合いを入れ直させてくれるような、同じ目線で煽ってくれるような名曲。 "私たちの好きなもの"が載ったZINEも含め、「みんなで遠足行って死ぬ気で遊んできたぜ」みたいな、全てが刹那的で一瞬の輝きに愛おしさを感じてしまう素晴らしいスプリット音源です。
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Amsterdamned / setting
¥3,000
【収録曲】 1. melodia 2. さよならbody 3. 点と線 4. DisUtopia 5. 瓦礫のダイヤ 6. nightwalkin' 7. DRY&WET 8. その日の天使 9. Carnival 【視聴】 melodia→https://youtu.be/GTNvryvfR6o 【発売】 2022年9月 大阪を拠点に活動するオルタナバンド、Amsterdamnedの1stフルアルバム!! こんなにもメロディアスなのにアムス節が効きすぎている、進化という言葉の真の意味を体現した素晴らしいアルバム。妖艶な歌と鋭いサウンドが優しく広がっていく、洗練に洗練を重ねた音楽に浸れます。 1曲目「melodia」静かに歌から入り、耳をじっと傾ける心を作り上げられてからの「巡る!血潮!」でドッと来ます。その"ドッ"が、めちゃくちゃパワフルなまんまに優しくて丁寧なのが最高。強引さが全くない自然な音の波、サビでキーボードと一緒にフワフワ宙に舞っていける名曲。 4曲目「DisUtopia」音と音が切なく丁寧に絡まり合うポップス。レゲエ調に入るキーボードとめちゃくちゃに広がっていくドラムのリバーブ、繰り返される言葉が聴いているという状態の後に頭の中に入ってきて一緒に共鳴しながらリフレインし始めます。中盤とラストでそれぞれ突然来るバグのような爆音、これが"Dis"の部分でしょうか。心がざわざわします。気持ちいいだけじゃないでしょ?というメッセージを勝手に感じました。 9曲目「Carnival」アムスといえば!とアムス好き10人に聞くと6人ぐらいが「Carnival!」と言うと勝手に思ってます。僕はそうです。学校の教科書とかにも載せる曲です。だいぶ前の音源にも入ってたのですが、クオリティが凄すぎになっての再録。音ひとつひとつ、そしてバンドとして、表現力があまりに高すぎる上にその高い表現力が丸まんま音源にも反映された、意外となかなかない完璧なサウンドバランス。長いベースソロからの爆裂トリップ音洪水、まだ終わらないで!と思いながら最後まで聴き続けてしまう超名曲。 絶対にこの音体験はしてほしいです、極上です。
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ハユルsolo / summer dress
¥1,100
※この商品はカセットテープかCDのいずれかをお選びいただく商品です。 【収録曲】 1. summer dress 2. 猫のスミス 3. 寂しさの歌 4. 映画 【発売】 2022年8月 【視聴】 https://youtu.be/iruf6GKzoJI 東京を拠点に活動するバンド「ザ・リラクシンズ」のボーカル、ハユルのソロ1stEP!! ハユルの渇いてて伸びやかで暖かみのある声が、平和でゆるやかに流れる時間を描いた音楽にしっくりきます。リラクシンズの中にある優しさの部分を抽出してぎゅっと詰め込んだ音源。 タイトルのリード曲にもなっている1曲目「summer dress」軽快なサウンドとともに描写される鮮やかで風通しのいい夏の景色、その中にいるジーンズを履いた憧れの誰かを思い描いたような曲。徐々にその人に対する憧れがジーンズの中に入った思い出に変わっていくような感じがします、柔らかいのに詩的でモラトリアムも感じる丁寧な曲。 4曲目「映画」今音源で唯一のアップテンポな曲。ラジオっぽい声のエフェクトとフランジャーの効いたサウンドが特徴的。過去の自分、新しい町、映画のワンシーン、断片的に頭の中に焼きついたそれぞれの景色が入り混じり、全部が居場所な気もすればどこにも居場所が無いような気にもなる、そんなぼんやりとして半分夢心地な瞬間を描いたような曲。聴いているとふわふわしているのに頭はぐるぐる回るバグみたいな感覚を思い出してちょっとドキドキします。 ハユルの日常が音楽という形になって断片的に記録されたような音源。
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ザ・リラクシンズ / 止まらない何か
¥1,000
※この商品はCD-R付きのカセットテープです。 【収録曲】 1. 止まらない何か 2. Ka Waii Inu 【発売】 2022年8月 【MV】 止まらない何か→https://youtu.be/WXLpFDW095s Ka Waii Inu→https://youtu.be/jwuhGvhfBWM 東京を拠点に活動するロックンロールバンド、ザ・リラクシンズの4thカセットシングル!! グルーヴという形で炸裂するロックンロール、激しさが攻撃的ではなく単純に楽しそうなのが最高です。 1曲目「止まらない何か」この曲は前のメンバーの頃からやってる曲の現体制再録バージョン、何度もライブを観てる僕もかなり思い出深い曲。曲中盤まで音が軽快だなと思っていたのだが、一旦水に沈んだみたいになってから爆発するところのアレンジで「なるほど!」と思った、思わずちょっと笑った、めちゃくちゃ上がった。僕は音源聴いてからMVを観たのだが、MVも最高。あの夕日のシーンはなんだ… 2曲目「Ka Waii Inu」ベースのトモスエが叫んで暴れる、勢いよく突き抜けるアッパーなパンク曲。アホみたいな勢いの良さのままでも崩れない圧巻のバンドのグルーヴ、いいなバンドやりたい叫びたいと思わされます。 走り去っていくように終わる2曲入りカセット、元気出ます。ジャケットの男の子が怖いのもまたいいです!
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ザ・リラクシンズ / 1997
¥1,000
※この商品はCD-R付きのカセットテープです。 【収録曲】 1. 1997 2. 教室 【発売】 2022年3月 【MV】 止まらない何か(この音源には収録されていません)→https://youtu.be/WXLpFDW095s 東京を拠点に活動するロックンロールバンド、ザ・リラクシンズの3rdカセットシングル!! 声質の違うツインボーカルの良さを活かした伸びやかな歌、アグレッシブさがどこか切ない2曲入りシングル。 1曲目「1997」自分の嫌な部分と向き合い何かを振り切ろうとするようなシリアスな詩。重い言葉一つ一つがリアルな面であり、アッパーな曲調がそれを振り切って走る理想の面であるように感じます。意志が輝く曲、流れて行かずに耳を引き止められる名曲。 2曲目「教室」"彼女"と"あの子"をメタファーに学校という場所に対する違和感や居心地の悪さを描いた曲。教室に飽き飽きしてる人たちに「大丈夫、お前だけじゃないぞ!」と語りかけた後の最後のアウトロが、未来とか憧れとかを描いてるようでめちゃくちゃキレイです。 リラクシンズの過去の音源の中でも、個人的には1番言葉を大切にした音源だと思います、何度も聴いて曲を噛み締めてほしいです。
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ボーイスカウトブラザーズバンド / 日常の特集
¥2,200
【収録曲】 1. ときめきを 2. あの日の歌 3. 姉さん女房 4. 休日 5. 駆け上がる毎日 6. 天気雨 7. それぞれ 8. 趣味 9. 愛すべき二人 10. ろくでなし 11. 日常の特集 【ライブ映像】 https://youtu.be/X_coCibAgOU 【発売】 2021年8月 名古屋を中心に活動するギターポップバンド、ボーイスカウトブラザーズバンドの1stフルアルバム!! 優しく包み込むようなポップスアルバム、今自分の近くにある大切なものが愛おしくなる音楽。声と音に宿る底の方から来る暖かさ、聴くたびに好きになって切なくなっていく名盤。 2曲目「あの日の歌」男性のツインボーカルの曲。二人の声質の違いが愉快で楽しくて、少年味のある歌い方が心地良すぎるメロディとあいまってグッと真っ直ぐに響きます。AメロもBメロも気持ち良すぎて、曲全部がサビみたいなのがこのバンドの特徴だと思ってるのですが、それが特に強く活きている曲だと思います。流れるような曲が心地よく、ちょっと散歩したくなるような名曲。 5曲目「駆け上がる毎日」個人的に1番好きだった曲。ピアノが入っているのですが、ギターもピアノもベースも全て音が細くて、細い音が丁寧にキャッチーに絡まりあうのがサーカスみたいにカラフルですごいです。ゆるいままながらもパワフルさも所々に散らばった繊細なアレンジ、真ん中を突くメロディの圧倒的な滑らかさ、完成度も表現力も凄まじすぎる名曲。すごいです。 10曲目「ろくでなし」もちろん曲はポップなのだが、アルバムの中で特にガツンとくるエネルギーが演奏と言葉に詰まった曲だと思います。素を曝け出してぶつけ合って仲良くやろうぜみたいな曲。女性含めたバンドメンバーみんなで歌う感じ、言葉を断片的に散らすようなカットの多いアレンジ。力強いメッセージの中に愛が溢れ出る名曲です。 今あるものを大事にしよう、明日も楽しく生きていこうと心から思える素晴らしい名盤です!
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ドーラ / young thoughts
¥1,000
【収録曲】 1. とり 2. 中学生 3. あなたの中身 4. うそつき 5. 手紙 6. 右手 7. さかみち 8. ともだち 9. 【発売】 2017年10月 大阪を中心に活動する弾き語りアーティスト、ドーラの9曲入りアルバム!! 鬱屈とした薄暗い日常、そんな自分の中にある迷いと光を描いたようなアルバム。音楽の中に感情の渦がぎゅっとこもったエネルギーのすごい音源。 2曲目「中学生」"ほっぺたを赤くして自転車で走る中学生"とその周囲に実際にある描写を言葉で紡ぎ、心境や感覚を音で表現するような曲。僕はバイトを飛んで一人で公園でぼーっとしてる時の感覚を思い出しながら聴いてました。何か物語のある現象を前にして、取り残されている絶望感と開放感をじんわり身体に感じて吐きそうになるひとりの時間。音に乗ったものをどう感じるのかは聴いた人それぞれだと思いますが、何かを勢いよく掻き立てられる曲。 6曲目「右手」夜を描く細やかでしっとりとしたギターとコーラス、音のモヤの中で手を引っ張って連れて行ってくれるような歌、目を閉じてじっくり聴くと深いトランス状態に誘われます。抽象的な言葉の中に散らばった"心臓"や"右手"というリアルな言葉がドキッと来るというか、現実と夢の間を行き来させられているすごい怖い感覚になります。 どの曲も完成度は素晴らしく色濃く世界があって、深い催眠に連れて行ってくれます。しかし、その一つ一つの体験に何を捉えるかがすごく自由でゆとりがあり、きっと自分の気分や年齢によって感じ方が変わるんだと思います。自分の感覚を好き勝手に研ぎ澄まして聴いてほしい素晴らしい音源。
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むことひがしのおともだち / むことひがしのおともだち EP
¥1,100
【収録曲】 1.さかな 2.ハウ 3.さらば!'22 4.休日 【発売】 2022年7月 【Trailer】 https://youtu.be/4evfD7LvqkY 京都を中心に活動する弾き語りアーティスト、むこの1stセッションEP!! キャッチーな曲調とは裏腹、背景にあるサウンドが丁寧に実験的。繊細に表現される言葉と音の景色にゆったり浸れる音源。 1曲目「さかな」海の中をイメージしているようなアンビエントノイズから始まり、心地のいいギターリフと歌と女性コーラス、そして後の方に一瞬だけズンと入るビート。アルバムへの素晴らしい導入でありリスナーをチルへ優しく誘い込む最高の1曲目。幻想的な世界の中を歌が手を引いて案内してくれているような夢夢しさ。めちゃくちゃいいです。 2曲目「ハウ」ヒップホップも交えたかなりおしゃれな曲。気取らずパワフルなサウンドと横揺れ誘うように宙を浮く言葉尻。2〜3本あるギターの絡まり合いがめちゃくちゃかっこいいです、揺らされながらも一音一音に耳を傾けてしまう曲。 「ハウ」と同じく「さらば!」も「休日」もサウンド面がとてつもなくこだわって作られた再録音源、"なかまたち"それぞれの高いセンスと無邪気な遊びがぎゅっと濃縮された素晴らしい音源。
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むこ / Failure -EP
¥1,100
【収録曲】 1. 綻 2. さらば! 3. 夏の想い 4. 酒 〜3人呑みver.〜 5. Bonus Track1 6. Bonus Track2 【発売】 2022年4月 【Trailer】 https://youtu.be/5icmsIIrOjI 京都を中心に活動する弾き語りアーティスト、むこの自主制作盤2ndEP!! むこくんの今この瞬間を閉じ込めている音源。安らかな暮らしや憧れ、もどかしさや切なさをあちらこちらから感じるいい音源です。 1曲目「綻」ハーモニカと歌の二人で歌っているような曲。優しく波打つ曲調で壊れていく心を描いた、映画のエンドロールのような曲。自分の心の揺れが些細であると自分に思い込ませるかのようなゆるさ、ちょっと切なくなってくる曲。 2曲目「さらば!」僕もめちゃくちゃ好きな曲、アッパーで情緒的な旅立ちの曲。少し強がってしまう男っぽさがかっこよくて馬鹿馬鹿しくて物悲しい詩、1度聴いたら頭にガッツリ残るキャッチーなバンドサウンドの曲。 楽しいボーナストラックも収録、"酒"という曲も入っているのですが、ほんとに家で一人で呑む時にめちゃくちゃ合う音源です。
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せだい / Delirium
¥2,000
【収録曲】 1. tomoran 2. Snowflake in oneframe 3. yudachi 4. Dawnemotion 5. 最終電車 6. 春のまなざし 7. Curemilky 8. Secondhand Lions 9. Delirium 【MV】 tomoran→https://youtu.be/ov5mPr6mUu0 春のまなざし→https://youtu.be/IdKfz9eZPts 【発売】 2022年7月 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 東京を中心に活動するギターロックバンド、せだいの1stアルバム!! 日本語ロックの強い系譜はあるのにかぶれを感じない堂々とした存在感。力強さや意志の強さがあくまでナチュラルであって、彼らの"かっこいい"が濁りなく真っ直ぐ響いてくる名盤です。 MVにもなっている1曲目「tomoran」重くもアッパー、夏の決意と軌跡がぎゅっとこもった名曲。洪水のように押し寄せるサウンド、1番強いところをくっきりと映えさせるアレンジ、言葉一つ一つが浮き上がるメロディとボーカルの高い表現力。曲としての完成度がとんでもないです。まじでそんなにかっこいいの…?と思って何度も聴いてしまうすごい曲。 4曲目「Dawnemotion」ミドルテンポ、エレアコの響きを活かした爽やかなサウンドバランスは強くつんざくボーカルのガナリとの相性が抜群。ビートと曲構成はかなりストレートながらも情景のある曲。いいことあったり、逆に嫌なことあったりした時の、明日はぶちかますぞ〜と思いながら歩いてる時みたいな感じの曲な気がします、気合が入ります。 アルバムタイトルにもなっている9曲目「Delirium」ゆったりじっくり広がっていく曲の広がりが気持ちのいい曲。単音ギターが薄暗さと爽快感との両方を表現していて、詩的ながらも赤裸々な言葉で綴られる強い意志を引き立てる曲。主張しすぎないコードそのものの良さが最高に気持ちいいです。アルバムのラストとしてバッチリ締まっていく名曲。 かっこよくて重くて情緒的で、声が聴きたくて聴いてしまうようなアルバム。すごいです、必聴