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Kin’Gongolo Kiniata / Kiniata
¥2,750
【収録曲】 1. Toye Mabe 2. Kingongolo 3. Angoisse 4. Liseki Te 5. Toko Lemba Te 6. Fina Fina 7. Lowi 8. Moto 9. Elengi Ya Ko Vivre 10. Bunda 11. Tekiara 【MV】 Toko Lemba Te→https://youtu.be/oKKZMseaU9M?si=qvEgwk_SLoqTnRL5 【発売】 2025年10月 コンゴ民主共和国のキンシャサのバンド、キンゴンゴロ・キニアタによるデビュー作! マジですごいです、こんな音楽聴きたかった!と思えるぐらいにハマっています、大推薦。エネルギーの凄すぎるボーカルとコーラスワーク、自作楽器から生み出される奇怪なサウンド、打楽器の打ち方に見える民族音楽のルーツ、そしてゴリゴリに乗せていくロックの系譜。かなり独特な小節なのに「これがジャストで気持ちいい」と思えるダンサンブルな曲構成は圧巻。 4曲目「Liseki Te」はダンスミュージックとして最前線でありながらも完成されすぎている名曲。リフと4つ打ちにポコポコと連打される打楽器の掛け合い、そして曲中盤で突然始まるボーカル/コーラスの殴打。ぶち上がらざるを得ないです。 あまりにもかっこよくてちょっと笑えてしまうのも最高。伝統へのリスペクトと革新を突き進むバンドのあり方にどっぷり浸れる名盤!
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THE PRIZE / IN THE RED(LP)
¥4,620
【収録曲】 1. Connie 2. Static Love Affair 3. Don't Need 'Em 4. From the Night 5. Had It Made 6. First Sight 7. Down the Street 8. Looking For a Reason 9. Say You're Mine 10. Reaction 11. Silver Bullet 【MV】 From the Night→https://youtu.be/RoZmxe8le_k?si=TpI_5ojbummLFAaO 【発売】 2025年9月 オーストラリアから入荷、ガレージ・パワーポップバンド、THE PRIZEの1stアルバム!! インディーの香りがたまらないガレージ・パワーポップなルーツと、巨大な響き方をするグラムロックの系譜とが絶妙なバランスで絡まり、グッと来ざるを得ないロマンチックさがあるアルバムです。 5人組でギターは3本あるながらも、音で強行突破しない引き算の上手さ。一音一音を丁寧に絡ませながらも厚みのあるパワフルさ。パンクスの使い所が抜群です。 MVにもなっている4曲目「From the Night」を聴き一目惚れで入荷しました。渋いのに新しく、クールなのに哀愁があり、この唯一無二のバランス感に痺れました。ぜひ一聴してもらえたら嬉しいです。 硬派なジャケットも最高。
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ALKASILKA / 地雷と野菜e.p(7インチレコード)
¥2,000
【収録曲】 A1. 地雷と野菜II B1. HATE & WAR? 2025 【視聴】 https://youtu.be/caC3VHjAHNA?si=yZUfJtCldPnSl1Q3 【発売】 2025年1月 沖縄を中心に活動するアイリッシュパンクバンド、ALKASILKAの7インチシングル!! クリアケースにびっしりと書かれた文字がかっこいいデザインの7インチ。クールなデザインの中に詰められた真っ直ぐなメッセージとキャッチーな曲調、このバンドを象徴するようなシングルカット。 盤タイトルでもある曲『地雷と野菜II』は、「地雷は野菜に勝てない」というどこか子供的な観点をテーマにして平和を願う曲。元気よく跳ねるような曲ながらもどっしりとしたドラム・ベースには力強い安定感があり、食らいつくようなボーカルが鮮やかに映えます。 アコーディオンが入った少し珍しい楽曲性ながらも、"もの珍しさ"よりも必然性を感じるのがこのバンドのすごいところの一つだなと思います。
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ALKASILKA/ ききゅう
¥2,500
【収録曲】 1. WE HOPE 2. BLACK OUT 3. 不自由の女神 4. カナヅチの魚 5. -Bella ciao- 6. 왜?why? 为什么? 7. -あたらしい服1- 8. 地雷と野菜 9. -あたらしい服2- 10. AFTER LAND 11. -HObE ME- 【MV】 WE HOPE→https://youtu.be/cza_fcttaE0?si=tEizRzrBwbRofE1n 【発売】 2024年9月 沖縄を中心に活動するアイリッシュパンクバンド、Alkasilkaの3rdアルバム!! 反戦・平和を強く願い歌うある種のパンクバンドの原点的な楽曲性は、沖縄で生きるこのバンドにとってのリアル。芯を食うメッセージと願いを表現として昇華させた楽曲は、そのカラフルさとパワフルさゆえにリスナーの脳に自然に届きます。 MVにもなっている1曲目「WE HOPE」MVがカッコ良すぎてびっくりしました。歌詞にこもったメッセージはかなり直線的で、だからこそ突き刺さるパンクの醍醐味。メロウになるサビがカッコよく、ストレートながらも作り込まれた曲です。 6曲目「왜?why? 为什么?」3ヶ国語で「なぜ?」と言っているタイトル。ストップやテンポチェンジが多用されており、このバンドの高いパワーとグルーヴを一挙に感じられて気持ちのいい曲です。 10曲目「AFTER LAND」最高にパンクで、男女ツインボーカルがグッと活きるメロディックな名曲。荒削りなドラムのパワーとみんなの叫びが前に前に転がっていく爽快感、最高です。パンクが平和であることを改めて思いださせてくれる大好きな曲。 ジャケットやCDケース、アートワークにもすごいこだわりがあり、単純にモノとしてもかっこいいです。外身も中身も超推薦、ぜひ手元に置いて欲しい名盤!
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ABSOLUTE LOSERS / IN THE CROWD
¥2,640
【収録曲】 1. At The Same Time 2. Your Colours 3. In The Crowd 4. Don't Go 5. Eagerness 6. Letter 7. Kiss of Death 8. Bad Feeling 9. For So Long 10. You Never Say That You Love Me 11. Better Things To Do 12. It's An Understanding 【視聴】 In The Crowd→https://youtu.be/0icybvbYOm0?si=oxE1usKZ_Jrf9nnA Bad Feeling→https://youtu.be/kaMMwIa9t5Y?si=QjZ_U4CeomUDuL-B 【発売】 2025年9月 カナダ・シャーロットタウンから、ポストハードコア・パワーポップバンド、ABSOLUTE LOSERSの12曲入りフルアルバム!! 軽快にロック、キュンとくるメロディックさとただでは終わらせないこだわりをあちこちで感じるスリーピースバンド。 オールディーなロックテイストを基盤に、ポストパンクやパワーポップ等のルーツを独自にブレンド。王道を無理に崩さず、メロディやアグレッシヴなアレンジにこのバンドゆえの説得力があります。 リード曲である3曲目「In The Crowd」情緒的なイントロ、そのままスルッと流れて行くように展開し、伸びやかなサビでロマンチックに広がる情景を真っ直ぐに見せてくれる名曲。アクセントがないゆえの美しさがある曲。 8曲目「Bad Feeling」インディーロックらしい音の空間が荒削りなサウンドとがっちりマッチした、音楽好きにはたまらないバランス感。クネクネと揺れるようなボーカルのメロディラインが心地よく、楽曲と同じようにじわじわとボルテージの上がってくる曲です。 キャッチーで豊かで、楽曲性には無限の可能性があるバンドの、現時点での最高到達点がしっかり表現されたような今作。まだまだ続く未来にワクワクできます。
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The Menzingers / Some Of It Was True
¥2,700
【収録曲】 1. Hope is a Dangerous Little Thing 2. There's No Place in This World for Me 3. Nobody Stays 4. Some of It Was True 5. Try 6. Come on Heartache 7. Ultraviolet 8. Take It to Heart 9. Love at the End 10. Alone in Dublin 11. High Low 12. I Didn't Miss You (Until You Were Gone) 13. Running in the Roar of the Wind 【MV】 Hope is a Dangerous Little Thing→https://youtu.be/DrrxeRWebqw?si=mb4guiQEms5AZKjF Try→https://youtu.be/O-YlefL9PIM?si=W30MR0a7nQCth7pc Come on Heartache→https://youtu.be/KLJhGiaJPt8?si=uqranFD_4t11B-Cb 【発売】 2024年1月 アメリカのフィラデルフィアから、パワーポップ・インディーロックバンド、The Menzingersの13曲入りフルアルバム!! 歴戦の経験値から放たれる、細やかなテンポチェンジやサウンドの絡まり合いの中に詰まった重みのあるグルーヴ。パワーポップやメロディックパンクの王道的な楽曲の中、詩の配置やトリッキーなベースで"らしさ"をしっかりと魅せてくれます。 しゃがれ声とシャウトと歌い分けを完璧に使い分けるボーカルの表現力は圧巻。心地よいままにガッシリと掴んで聴かせてくれるアルバムです!
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CHISEL / WHAT A FUCKING NIGHTMARE
¥2,900
【収録曲】 1. What A Fucking Nightmare 2. No Gimmicks 3. Cry Your Eyes Out 4. Nice To Meet You 5. Living For Myself 6. Fuck 'Em 7. Lying Little Rat (Propaganda) 8. Bloodsucker 9. Aint Seen Nothing Yet 10. Those Days 11. Evil by Evil 12. Tomorrow 13. Vengeance Is For Me 14. What Do You Mean 15. Cuts Like A Knife 16. What I See 【MV】 Cry Your Eyes Out→https://youtu.be/RaXu_5PWxFc?si=aw5HjWIi6Ws4bxol Bloodsucker→https://youtu.be/F9YVyfeE5oo?si=9BvVzQK9KIPivTaH 【発売】 2024年2月 ロンドンのパワーハードコアバンド、CHISELの16曲入りフルアルバム!! イカつい風貌でリスナーを焚き付けるように歌う、どこかユーモアもあり愛嬌もあり、まさにハードコアパンクの化身のようなバンド。時折顔を見せるメロディックな瞬間と、パワフルに重なるコーラスがエモーショナルを加速させます。 MVにもなっている3曲目の「Cry Your Eyes Out」この曲を聴いて一目惚れしました。パリッパリで爽快なサウンドにしゃがれたボーカルが乗っかり、そのままハードコアに進むかと思ったところのサビでのグッドメロディ。すごい。迫力とキャッチーさとの重なり合いが最高です。 パワーはもちろんのこと、声質と楽曲のキャッチーさとが絡まってか、新感覚な感じがしました。ハードコアを聴いて「新しい感じ」と思うことはほんとになかなかないので感動しました、ぜひ聴いてみてください。
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MAPPY / don't cry till it's over
¥2,500
【収録曲】 1. story... 2. Overture#2 3. Opening 4. Sing a Broken Pop Song 5. Do the right thing 6. POPSTAR 7. Let's go on an adventure 8. home 9. countryside 10. SHOP 11. Gag life 12. Fighting Chicken 13. MATSURI 14. When i'm thinking about you, i can't control my emotions. 15. U.F.O 16. gratitude 17. kokorononak 18. Love and Imagination 19. MUSIC 20. doomsday 21. もけ 22. Nopporo twilight 23. PRIMAL DAYS 24. lonely potato man2 25. SUPER MAPPY WORLD 26. DADSON COFFEE 27. hope 28. education 29. YAPPY!! 30. NEW JOY 31. love song 32. lost 33. don't cry till it's over 34. Endroll #3 Goodbye... 35. mataauhimade... 【MV】 Do the right thing→https://youtu.be/DFbuQ_XIDAk?si=8pYVl4ocUmmBhSDP 【発売】 2025年7月 札幌を拠点に活動するポップパンクバンド、MAPPYの2ndフルアルバム!! キュートにポップでフルパワーなファストコア音源。キーボードと多彩なアレンジが作り出すカラフルさ、アルバム単位での作品としての全体的な構成が何度も聴きたくなります。 メインに据えるのは早いハードコアな曲とフォーキーなポップス、その他インスト曲やロックンロールの匂いのある曲と様々。トイ楽器を使ったりポエトリーをしたりとほんとになんでもありなのですが、一貫してとにかくポップでエモーショナル。 35曲、一曲一曲は短くも内容量はパンパンで、その上であっという間に聴き終わってもう一度再生したくなります。アルバム内での緩急がすごくいいです。 青春でありながらもリアリティ、生き様に刻み込まれたモラトリアムがグッと詰め込まれた名盤です。
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もね助 / Pride
¥2,500
【収録曲】 1. 一寸先、春 2. 暮らし 3. 抱擁 4. つまらん 5. 合鍵 6. 愛のすがた 7. proud. 【ライブ映像】 愛のすがた(弾き語りver)→https://youtu.be/yt9YHxg1bmY?si=QgduhzQdlO6-qARM 【発売】 2025年3月 徳島を拠点に活動する弾き語りアーティスト、もね助のほぼ全編バンドサウンドの1stアルバム!! 普段弾き語りで研磨してきた曲の中にこもった可能性を、自らもう一度バンドアレンジで追求するアルバム。歌をしっかりと真ん中に置き、曲の景色に寄り添うアレンジは楽器隊ともね助ちゃんとの信頼関係をすごく感じます。 3曲目「抱擁」アグレッシブでドラムが先導するリフから入り、まっすぐ前に突き進んでいくアップテンポな曲。かなり荒々しいアンサンブルというか、ボーカル含め個々のタイム感がくっきりとあって、それを合わせすぎずにしっかり活かし合ってる感じがあり、その違和感が絡まって良い方向へと作用しています。気持ちの良い曲。 4曲目「つまらん」僕的には彼女の曲の中でかなり好きな曲、元気よく跳ねるギターポップアレンジがしっくり来ます。詩に合わせてビートが上下し、曲そのものが持つ抑揚をリズムで可視化させてより伝わりやすくなっています。意思や美学が全面に出ているかっこいい名曲です。 ロックなサウンドだけではなく、ピアニカや鉄琴(多分)、アンビエント等の音も曲によっては散らばっていて、それが決して気をてらったものではなく真摯な解釈の元にあることは明白で、より心地よく言葉が聴こえてきます。良いアルバムです!
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田村鉄火 / 公式山賊盤Vol.1
¥500
【収録曲】 1. 老化現象 2. AI 3. ケンケンガール 4. バイキンマンミュージアム 5. ハッピーターン 6. めいよはくじんのブルース 7. 母子手帳 8. 味しらべのブルース 9. ボーダー 10. 生きろ 【発売】 2024年12月 【Lyric video】 https://youtu.be/8eZ9DzEvRwg?si=dsuT_1hmHKvz3-1_ 東京を中心に活動する田村鉄火のロードックンロールアルバム!! リズムの良さの波で言葉の強さをコントロールし、魅せることに特化した朗読のスペシャリスト、田村鉄火が初めて打ち出す今アルバム。ライブの臨場感と男のブルースとの乖離が心地よいです。楽器はなくとも音楽のようで、ただこれは音楽に満たない音楽ではなく削ぎ落として洗練された音楽、そしてここまで来るともはや音楽ではなくロードックンロールとしか形容できない境地の結晶。 4曲目「バイキンマンミュージアム」どうしてバイキンマンミュージアムはないのか、バイキンマンミュージアムで朝まで遊ぼう、という詩。子供の純粋な発想から始まり、ドキッとさせるように散りばめられた思想やメッセージ。大人と子供の意思が混濁するように言葉が混ざり合い、終わった後にざわざわする感じがすごいです。 7曲目「母子手帳」母子手帳っていいよね、という詩。手書きの良さを鉄火さんの手書きのノートで読んでくれるのがすごく良い。壮大に聞こえる話も全部一人の願いでしかなく、しかし根本的な平和への解決策の一つではある気がして、愛だったり優しさだったりをじっくり考えるきっかけになる曲。 創作のあり方、ライブのあり方、原始的なところから再構築を促してくれるロードックンロールの真髄。真っ直ぐに味わってみて欲しいです。
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OHYEAH! / OHYEAH!
¥1,000
【収録曲】 1. オリオン座 2. FOREVER YOUNG CRAZY SUMMER 【発売】 2025年2月 【ライブ映像』 https://youtu.be/8tKXy8uarLY?si=Y4IDjxyuwBq1ZF1b 大阪を拠点に活動するフォークロックバンド、OHYEAH!の2曲入り音源!! 普段から弾き語りで活動している320さんの曲を、コンガやバイオリン、サックス等が参加した楽団アレンジで表現するバンド『OHYEAH!』。ただ壮大になるだけじゃない、緻密に絡まり合う音の粒ひとつひとつにロマンチックが詰まっています。 1曲目「オリオン座」イライラした日の夜にふと見上げた空の、瞬間的な景色の広がりを描いたような曲。ソロだとひとりぼっちのブルースなイメージでしたが、このOHYEAH!バージョンだと空の明るさに注視したラプソディのイメージになっています。真ん中にしっかりと歌を据えつつ、跳ねるスネアと左右から聞こえるストリングス/ギターが心地よく音楽の中に閉じ込めてくれます。 2曲目「FOREVER YOUNG CRAZY SUMMER」弦楽器の単音の響きを調整し、ビート感を強く聴かせるサウンドバランス。サビでグッと広がる夏と吹く熱風を徹底して大切にしたような、とにかく細やかなアレンジのこだわりに息を飲みます。 バンドアレンジを通して見えるのは320さんというアーティストとアコースティックギターの響きのすごさ。丁寧に打つ美学、深みと可能性と未来に気付かされるような音源。
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四宮立 / 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる
¥500
【収録曲】 1. あの歌詞が思い出せない Ano Kashi Ga Omoidasenai 2. 終わりが来る前に Owari Ga Kuru Mae Ni 3. きりがないけれど Kiri Ga Nai Keredo 4. 青空を見上げるとき Aozora O Miageru Toki 5. 7秒間 7 Byōkan 6. 恥ずかしくて聴かせられない Hazukashikute Kikaserarenai 7. 歩くより走りたい Aruku Yori Hashiritai 8. 消える確率 Kieru Kakuritsu 9. 慎重かつ大胆 Shinchō Katsu Daitan 10. 主夫になりたい Shufu Ni Naritai 11. 変化する日々 Henka Suru Hibi 12. いつもと同じ日 Itsumo To Onaji Hi 13. 1秒間 1 Byōkan 14. 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる Kimi No Haku Kemuri Wa Boku O Yūutsu Ni Saseru 15. 背が低い Se Ga Hikui 16. ショートショートの世界 Short Short No Sekai 17. 自転車に乗っていて Jitensha Ni Notte Ite 18. すべては僕のために Subete Wa Boku No Tame Ni 19. 歌い出しがわからない Utaidashi Ga Wakaranai 20. ミートメンへのオマージュ The Meatmen Eno Hommage 21. 死守していたい Shishu Shite Itai 22. プレップ・ユー Prep You 23. 無気力という名の衝動 Mukiryoku To Iu Na No Shōdō 24. 空前にして絶後 Kūzen Ni Shite Zetsugo 25. 3654 26. 不公平すぎる Fukōhei Sugiru 27. 歯科医になれない Shikai Ni Narenai 28. 時計が狂う Tokei Ga Kurū 29. 大人になんかなってたまるものか Otona Ni Nanka Natte Tamaru Mono Ka 30. さらば友よ Saraba Tomo Yo 【MV】 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる→https://youtu.be/t3j9WmxXCEQ?si=kNPbQ0BgNiDLwZgE 【発売】 2023年12月 大阪を中心に活動する四宮立のファストコアアルバム!! 30曲入り10分程度の脅威の短さ。曲タイトル以上のメッセージは楽曲の中にはなく、曲タイトルをただシンプルに一瞬の曲に込めた斬新な作曲スタイル。 基本「ガッ!」という感じで曲は終わるのだが、たまに楽曲が流れる。「これは?」と思った頃には残念ながら曲は終わってしまっていて、理解ではなく直感で聴けと促されているように感じる。 最後の3曲の流れはかなり美しかった。このアルバムを聴いているうちに耳がコードやメロディという概念を忘れさせられていたのに、28曲目の「時計が狂う」で急に情緒を与えられ、その情緒を29曲目「大人になんかなってたまるものか 」でもう一度噛み締め、30曲目「さらば友よ」は一音で終わる。 とはいえ、基本はただ単純に四宮さんが1曲1曲、曲タイトルの気持ちを込めてドラムを叩いて叫んでいるという、張り紙まみれのヤバめな民家を想起させるようなアルバム。自分自身がよくない日、よい日、その全てを一定のところまで戻してくれるような効能もあります。
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もね助 / 星のない生き物
¥1,500
【収録曲】 1. 星のない生き物 2. 終活のすゝめ 3. 贅沢な街 【MV】 終活のすゝめ→https://youtu.be/je9nGD7CWx8?si=NWt6Q1qc1CZfIR4o 贅沢な街→https://youtu.be/WB1kQgS9G1E?si=j0BsG9t1en31RNeX 【発売】 2023年10月 徳島を拠点に活動する弾き語りアーティスト、もね助の3曲入り音源!! 1曲目「星のない生き物」自分の生きづらさや周りとの違いに悩みながらも、その中で憧れたものを目指して自分の信念を信じるような、美学のある曲。細かい表現を意識しながら丁寧に紡ぎ、言葉をしっかりと前に出す強い意思を感じます。強いピッキングがスローなパートで映えてかっこいいです。 2曲目「終活のすゝめ」静かなタッチと早いテンポの対比で雨を表現、自分の中のどうしようもないものを言葉に詰め込んで出した曲。尖っているアーティストとしての精神、普通に楽しく暮らしたい一人間としての精神、その間を行き交うような詩がすごく綺麗です。 3曲目「贅沢な街」重ためなギターサウンド、メロディックで心地のいい歌。自分の生まれて育ってきた街を綴った歌、最後の「私が選んだ街」という締めがかっこよくて気持ちいいです。街を本当に大切にしている気持ちが痛いほど伝えわってくる、そして自分の好きな街に帰りたくなるような曲。 荒さと丁寧さ、優しさと悲しさ、強さと弱さ、色んな対極が丁寧に同居しているような歌たちにグッと励まされる音源です。
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樂円音樂 / 雷撃集Ⅰ
¥2,000
【収録曲】 1. 夏はゆく 2. ファズ 3. 花を手向ける午後 4. 薔薇色の日々 5. 微睡日和 6. 君のままで 7. 華やぐふたり 8. 綺羅星葬儀 9. 境川天国方面 10. 騒がしい日々の終わりで 【MV】 ファズ→https://youtu.be/wboDdqrdNEI?si=JPTN5hjJjrto5ahO 騒がしい日々の終わりで→https://youtu.be/yjumfgTa_2s?si=D1xXErSMYCmdZ72U 【発売】 2024年10月 東京を中心に活動するギターポップ・パンクバンド、樂円音樂の1stアルバム!! 個人的にずっと待ってたフルアルバム、荒々しくキュートに炸裂するポップなパンクロック。乗れて爽快でちょっと切ない名盤です。 2曲目「ファズ」歪んだギターリフ、アグレッシブなツービートの直線スピードパンク曲。初期衝動をそのまま切り取ったような短い曲です。荒さが狂気ではなくロマンチックに昇華される、ギターポップの様式美をしみじみと感じます。細やかなコード進行のこだわり、キメやアレンジの練度は凄まじく高いグルーヴがメロディックさをより引き立てます。 10曲目「騒がしい日々の終わりで」出会いと別れの寂しさをポップにあっけらかんと歌ったような曲。メロディの良さを活かして跳ねるビート感、断片的な言葉がキラキラ輝くような"間"がすごくいいです。懐かしい人に久しぶりに会いたくなるような曲。 初期衝動というよりはモラトリアム、ロマンチックを追求して作り上げられた作品。美学のある荒さとグルーヴに正々堂々当てられる名盤です。
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病気マサノリ / 病気マサノリ/オムニバス
¥1,000
【収録曲】 [DISC1:オムニバス] 1. 六本木までぶっ飛ばせ(The wild wax) 2. ロックンロールナイト(The wild wax) 3. フルルムフムヌ(ウーバホ)(Africa smith) 4. アホアメリカ(Africa smith) 5. 味方になってね係長(OL Le'mon tea) 6. オーレモのテーマ(OL Le'mon tea) 7. Go to Die(dead-man) 8. THRASHER(dead-man) 9. エデンの砦(Darkness kiss) 10. Garden(Darkness kiss) 11. 第581惑星LP-LNDY(SUPER SIELLA) 12. 新次元(SUPER SIELLA) 13. Junk rap(Ash) 14. アジアブネー(Ash) 15. Something Else DESTROY NIGHT(Ash) 16. 甘く夜をこえて(ニックス) 17. YES I DO RAMONE(ニックス) 18 キミの人になる(ニックス) 19. ROCK BABY(Name toms) 20. OKINAWA(Name toms) 21. Forever Rock(Name toms) 22. family END(SUPER STELLA) [DISC2:病気マサノリ] トラック1~24 大阪を拠点に活動するソロアーティスト、病気マサノリのオムニバス22曲入りアルバム、そしてソロの24曲入りフルアルバム、2枚組の商品です。 CDに"オムニバス"とマッキーで書かれたCDの方だけ曲目が同封されており、楽曲タイトルとそれぞれを演奏したアーティストらしきものの名前が書いてあります。しかしどのバンドの名前を調べても出てこない上、どの曲のボーカルも病気さんの声に似ている気がします。色んなメンバーで色んな曲をやったということなのかな……、と思います。アグレッシブなバンドのパワフルさ、実験音楽的な遊び、色んな形の病気さんを聴けます。 それからソロの方の音源。普段ソロの時にやっている曲を、バンドサウンドだったり弾き語りだったりで録音した音源。個人的には病気さんのソロのライブとその楽曲が好きなので、この音源は嬉しい。ただ歌詞カードや曲目の情報が全くないので、曲名が全くわかりません。 打ち込みだったり生演奏だったりする色んなサウンドはかなり多彩、ギターやドラムのみではなく、ガツガツノイズがなったりカラフルな鍵盤が鳴ったり。病気さんの思い描く世界が丁寧に作られた音源だと思います。 なんだかよくわからないけど定期的に聴きたくなるような、魅力がじんわりと広がっていくような音源です。
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デスゲイズマツイシ / この人を見よ
¥1,000
【収録曲】 1. 100mLのアグラ 2. EIKOの架け橋 3. 壁ドン、肩ズン、顎クイ 4. GO 5. 出家'na Baby 6. Tell you the Truth 7. 浅田物語 8. マチのホットステーツョン 9. 君の名は 10. secret track1 11. secret track2 【MV】 壁ドン、肩ズン、顎クイ→https://youtu.be/wuLI5SGssTU?si=TCjrZemBzuiyFYqe 奈良を拠点に活動する北京パンクアーティスト、デスゲイズマツイシの2ndアルバム!! 1曲目「100mLのアグラ」 松居一代の悲痛な叫びの断片の中から、船越英一郎に対する怒りそのものも一緒に切り取り出し、北京パンクアレンジで炸裂させた一曲。本家よりもオカアチャンに何を伝えたかったのかが伝わりやすくなっているように感じる。 2曲目「EIKOの架け橋」 狩野英孝が芸人として成功し、ミュージシャンとして成功し、未成年と性行したという一曲。"成功"という言葉を多用することにより、狩野英孝の"失敗"をより強く認識させるという、啓発としての意義が強い北京パンク。アウトロの"ラーメンつけ麺ぼくイケメン でもお前が出したのただのザーメン"という一節は、ザーメンなどではなくもっと自分自身をさらけ出せよ、という熱い思いがこもっているように感じる。 3曲目「壁ドン、肩ズン、顎クイ」 モテない少年の熱い衝動を描いた、青春パンクを思わせる北京パンク曲。妄想だけでは飽き足らず、好きな女の子の写真に壁ドンを試してみたら、溢れ出るリビドーにより壁を破壊してしまう。壁ドンを諦めて写真の女の子に肩ズンをしようとしたら、今度はずんどう屋のラーメンを思い出してしまうという無邪気な一面も描きつつ、最後には少年が突如妊娠をして子供を産んでしまうという物語。「元気な双子の赤ちゃんです」という、リスナーに続きを想像させる最後の一説。壁ドンで壊した壁は、人間として壊してはいけない壁を壊してしまったという暗喩。そして"双子"は錯乱した少年が二重人格になったことを想起させる。この曲は生まれた瞬間と壊れた瞬間を同時に描き、生命の意義を問うかのような、壮大で秀逸な物語。 4曲目「GO」 ポケモンGOと551の豚まんをかけ、ポケモンGOがスマホに対応している少年と対応していない少年の格差を音楽で表現し、現代の日本の格差社会を風刺した楽曲。曲の途中で「剛力彩芽がいない時」という一説の後、ポケモンGOの少年の時と同様に泣き声が入る。これはおそらく、日本でも有数のお金持ちである前澤社長も、奥さんがいないと泣いてしまう、つまりお金だけでは幸せが買えないということを伝えている。そしてこの曲のラストは「号泣会計やる時」「号泣会計やらない時」という謎の2択をリスナーに迫り、どちらでも同じ泣き声をあげて曲を締め括る。少年も泣く、前澤社長も泣く、あなたも泣く、つまり人間に格差はないのだ。そんな強い思いをぶつける社会派の北京パンク。 5曲目「出家'na Baby」 レッドアイズブラックドラゴン、ブルーアイズホワイトドラゴン、サウザンドアイズビューティフルガールという3対の生物を叫んだ後、「出家'na Baby」と叫ぶ、という北京パンク。これは僕が遊戯王を見ていないせいでなんのことかさっぱり分からなかった。説明しすぎず、リスナーの知識をストレートに試す。ここに北京パンクの奥ゆかしさを感じた。 6曲目「Tell you the Truth」 トランプ大統領の陽気な挨拶から曲は始まるが、そのすぐ後にトランプ大統領がツイッターに張り付いている描写がある。そして、まるで自作自演かのように自分のツイートを「いいね!」「リツイート!」と叫びまくる。最後には「オバマが羨ましい」「俺のツイッターをフォローしてくれ!」と叫ぶ、という北京パンク。この楽曲は一見、トランプ大統領にも普通の人間と同じような承認欲求がある、ということを描いたように見えるが、実際のところはその真逆。トランプ大統領にはSNSを悠々と見るほどの余裕がある、つまりこのトランプ大統領の発言は、大統領としての格の違いを見せつけるかのような皮肉である。Tell you the Truth、真実を話す。真実とは、世界とは、ディープステートとは。リスナーに気づきを与えるような一曲。 7曲目「浅田物語」 まるで純文学かのようなタイトルのこの楽曲。期待通り、この曲は「真央は激怒した」という一説から始まる。しかしすぐに景色はポケモンのゲームの中へ移行してしまう。浅田真央はシオンタウンでふしぎなあめ増殖バグを使用し、自分のレベルを違法に上げ、とってつけたような最終奥義を会得する。純文学とゲームとの対比、浅田真央のひたむきなイメージと真逆の行動、このコントラストこそがこの楽曲に巧妙に仕掛けられた北京パンク的ギミック。会得した最終奥義の内容は、分身してトリプルアクセルをする、というもの。そしてその奥義で試合に優勝し、浅田真央は浅田魔王になってこの楽曲は終わりを迎える。しかし不思議なのが、魔王になったはずなのにも関わらず、曲の1番最後は「ぼうけんのしょがきえました」の効果音で締め括られている。私の考察では、この終わり方には二通りの可能性がある。まず一つは初めに食べた飴が薬物のパターン。分身は幻覚であり、魔王になると言う一説が単純に"死"を示唆していると考えられる。そしてもう一つのパターンは、ゲームの世界に閉じ込められてしまった、というパターン。このパターンで考えると、閉じ込められたゲームの世界ごと消滅している、というかなりバッドエンドになってしまうのだが、「飴でレベルアップして楽して勝ちたい」というぬるい考えを強く否定するために、それぐらいのラストを用意したとも考えられる。"ズル"と"北京パンク"が対極にあるということ、北京パンクの在り方に強いプライドを持っているからこそ生まれた楽曲なのでは、と私は考える。 8曲目「マチのホットステーツョン」 からあげクン揚げたてです、ご一緒にいかがでしょうか。たったその一文で終わる、12秒のファストコア北京パンク。曲のタイトルの最後が「ション」ではなく「ツョン」になっているところに着目してほしい。これは、「字が汚いからションがツョンに見える」と言われてしまった、悲しい体験談から来ていると考えられる。そしてこの曲のモデル「ローソン」は「ローンン」と書き間違えることも可能。ローン、つまりこの曲はデスゲイズマツイシが借金に苦しんでいる嘆きそのもの。たった12秒だけ漏れ出た"あげたて"の弱音「一緒に(返済)いかがでしょうか」。北京パンクの美学からくる消極的さ、北京パンクの理念から来る赤裸々さ。その二つが12秒という一瞬だけ交差した、ある種どの曲よりも北京パンクが濃縮された一曲。 9曲目「君の名は。」 君の名はあるある言いたい、と数回言った後にジュゲムジュゲムを読み上げる。この時点ではまだなんのことかさっぱり分からない。そしてその後にまた「君の名はあるある言いたい」と数回言った後、「吾輩の名はデスゲイズマツイシ!」と突然叫ぶ。この時点でも全く何のことか分からない。そんな中、ふと「やっと目を覚ましたかい?」という囁き声が入る。ここで私は気づいた。デスゲイズマツイシは眠っていたのだと。夢の中で自分が誰か分からなくなり、徐々に覚醒し、自身がデスゲイズマツイシであることに気づいて起き上がった。ようやくここから『君の名は。』に繋がるのかと思いきや、その直後「この曲は、映画『君の名は』とは……全然関係 ないの♪」と言ってこの曲は終わる。もちろん関係ないはずがないのである。一度振り返ってみてほしい、この曲の中には二人の登場人物がいた。寝ていたデスゲイズマツイシ、そしてデスゲイズマツイシを起こしてあげた誰か。最大の疑問は、最後の「全然関係ないの」と宣言したのが一体どっちの人間なのか、というところだ。普通に考えればデスゲイズマツイシ本人のはずなのだが、これは実は違う。なぜなら"入れ替わっている"のだ。偽デスゲイズマツイシは、この曲以降入れ替わってしまったことを隠すために「全然 関係ないの♪」と宣言したのである。 そしてこのアルバムには、偽デスゲイズマツイシに入れ替わってから収録されたであろうシークレットトラックが2つ入っている。これは偽デスゲイズマツイシが残したメッセージであり、また本物デスゲイズマツイシがなんとか隠したトラックでもある、と私は考える。アルバムタイトル「この人を見よ」は、果たしてどちらのデスゲイズマツイシの言葉なのだろうか。 最後の"デスマッチ"まで、ぜひ耳を凝らして聴いてみてほしい。
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北川知早 / demo3
¥800
【収録曲】 1. それだけのことさ 2. 生きてゆくには 【Lyric video】 生きてゆくには→https://youtu.be/pqvHps-UaK8?si=Onm2H46m_oMM_c-u 【発売】 2023年2月 京都を中心に活動する弾き語りアーティスト、北川知早の3rdデモ音源!! 1曲目「それだけのことさ」どっしりと響くドンシャリサウンド、ハーモニカのメロディと言葉がすんなり入ってきて心地がいいです。選択した瞬間の葛藤や後悔を全部ひっくるめて愛して前に進もう、みたいなイメージの曲。吹っ切れる瞬間の気持ちよさと切なさがすごい詰まってる曲で、聞いてるだけで身が引き締まる感じがするかっこいい曲です。 2曲目「生きてゆくには」風邪ひいた時に作ったっぽい曲。軽やかな曲調で綴る日常の気づきと、広い視野で見た自分、そこから考える自分の生き方。言葉一つ一つに力があり、人としての豊かさとミュージシャンとしての表現力のどちらもがバッチリ光ります。詩が曲に沿って少しずつ広がっていくというか、ぐるぐる回っていく頭の中と似たリズムで詩が展開していくような感じがリアルですごいです。 日々生きて感じて思って音楽にする、その過程ごと美しいと思えるような、弾き語りならではの素晴らしさが詰まった2曲です。
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Padge / 人間っていいな
¥1,000
【収録曲】 1. アフター・フューネラム 2. バック・ホーム 3. プラス・マイナス・ゼロ 4. ファーリー 【ライブ映像】 https://youtu.be/zDT9lwq7Kr4?si=RatS--THw1Ob3rV4 【発売】 2024年3月 長野県の松本を拠点に活動するハードロック・ギターポップバンド、Padgeの4曲入り初音源!! ソウルフルにアグレッシブ、おしゃれさとパワーのバランス感が抜群に爽快な音源。CDと同封されている特典の数も凄まじく、熱量と愛にグッとくる一枚です。 1曲目「アフターフューネラム」サックスから入り、スカッとした音の空間とソリッドに唸る力強いサウンドとのコントラストで魅せる曲。アグレッシブにチャンスを決めきれなかった人生の瞬間を描いたような、後悔から来る今の強さを描いたような詩。観て観ぬふり、後の祭り、何度も出てくる言葉は、生活の中でふと頭によぎっては「やらなきゃだめでしょ〜」みたいな気分にさせてくれると思います。 3曲目「プラス・マイナス・ゼロ」ファンク調に進み、サビでビートが半分になってガツンと重く乗せてくれる曲です。ファンクらしい怪しさがかっこいい曲展開、どうしようもなさと強く生きる美学とが交錯するような歌詞。感想やアウトロで楽器が自由にうねるのは、ライブバンドらしさがあり楽しいです。 ロマンチックに熱く生きる、モラトリアムの詰まった音源です!
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ゆ〜すほすてる / 引っ越ししたい
¥2,200
☆SABOTEN MUSIC 限定購入特典ジャケットコラボシール付き☆ (商品画像2枚目) 【収録曲】 1. 春よくるな 2. バカンスの夢を見る 3. 私たちってかわいそう? 4. 犬 5. みんなのことあっと驚かせる死に方 6. かなしい 7. さま〜べいび〜 8. 夏休みがはじまらない 9. 強気にさせないで 【MV】 バカンスの夢を見る→https://youtu.be/5vPqfeoHBPw?si=Xck6wecAcvfh4Nic 【発売】 2023年12月 【特典シール】 デザイン:よいまつり 京都を拠点に活動するインディーサーフポップバンド、ゆ〜すほすてるの9曲入りフルアルバム!! 卑屈な言葉がアグレッシブでキュートに炸裂する固有の音楽性。どうしようもないことの数々、『引っ越ししたい』らしい彼らの歌を聴いて「明日もここで頑張って生きていこう」と心から思える音源です。 MVにもなっている2曲目『バカンスの夢を見る』夢の中と現実を行き来するようなサウンドと曲展開、現実逃避したいけどできない日常を描いたような曲。全部を放り投げたほんの一瞬の開放感がラストの爆音パートに詰まっていると思います。心地よくもソリッドな曲。 4曲目『犬』、「最近体調悪い、やばいぐらい無意味な週末、公園へ出かけて犬触って帰ります」から始まるナードすぎる曲。なるべくしてなってしまった虚無の休日の中、パッと何かの景色がフラッシュバックしたかのような間奏。よかったことなのか悪かったことなのか、不思議な余白。公園で犬観る度に頭の中で流れるようになりました。 9曲目「強気にさせないで」アルバムラスト、1番突き抜けてキャッチーな曲。変わっていくものに対する寂しさを言葉に、それに対してあっけらかんとしていたい気持ちが曲調に乗った感じがする曲。ちょっと笑えるぐらいの卑屈さにはキュンとくるというか、そんなにさらけ出してくれてありがとうみたいな気持ちになります。 本当に大好きなアルバム。今までのゆ〜ほすを知っている人は進化に喜ぶし、初めて知った人は真っ直ぐに好きになれると思います。絶対に聴いて欲しい名盤!
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福 / こんにちわ
¥1,000
【収録曲】 1. 悲しくなんてない 2. 自転車2 3. 君と海で 4. まる。 5. ばいばいさよなら 【発売】 2023年5月 【MV】 悲しくなんてない→https://youtu.be/PxmKAcGFrEw?si=w9BrE1ro3uYKn0vO 大阪を拠点に活動するロックンロール・ギターポップバンド、福の5曲入りミニアルバム!! スカッとした曲調、跳ねる女性ボーカル、言葉がガツンと突き抜ける爽快感。キュートさを携えて、自分の足で立って力強く進む人間の思いをしっかりと打ち放つアルバムです。 MVにもなっている1曲目「悲しくなんてない」好きだったけど解散しちゃったバンドを通して少女が成長する瞬間を描いた感じの曲。アッパーな曲調とあっけらかんとした言葉で紡がれるリアルな日常、多分音楽に触れるきっかけを描いた曲なのかな?と思います。詩を聴けば聴くほど「他にどんな言葉を歌うのだろう」と2曲目以降に入っている曲をワクワクさせてくれます。あと僕はジャスミン茶はよく飲みます。 4曲目「まる。」現代を過ごす中の、現代らしい"生きている瞬間"を描いた曲。公園でぼーっとしてる時の情報量の多い頭の中を順番に紡いで行ってくれるようで、公園にぼーっとしに行きたくなります。日々目の前にあることを大切に生きよう、妬み恨みつらみは体に良くないよ〜みたいなことを、彼女たちらしい音と言葉で丁寧に歌ってくれています。包み込むような優しさが表現としてもきっちり滲み出ていてすごく居心地がいいです。 ほんわりしている声や軽い曲調の中、渦巻くエネルギーと意志をひしひしと感じるいいアルバム、イヤホンに携えて一緒に散歩して欲しいです。
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B玉 / ピース
¥2,000
【収録曲】 1. 景色の青さ 2. それだけ 3. SHE'SEQ 4. ノンフィクション 5. かん 6. 足りない 7. ナニ 8. ソーシャルアシッド 9. 当たり前体操 10. NO FUN 11. ざらざら 【発売】 2022年7月 【MV】 景色の青さ→https://youtu.be/gRyQOYnj248 大阪を拠点に活動するパンクバンド、B玉の2ndフルアルバム!! 暴発していた有り余るエネルギーが言葉と音に集約され、より1番光らせたい部分を突き詰めてキャッチーさを帯びた音源。歌が活きるメロディックな曲や女性ボーカルのキュートな曲、激しく突き抜けるパンク曲が入り混じりつつも、正しくB玉であることにプライドを感じる素晴らしい音源。 MVにもなっている1曲目「景色の青さ」、ずっと走り続けていたいという決意を感じるような歌詞と、真っ直ぐに突き進むパワフルなビートとサウンドが交わり、ミドルテンポでとにかく直線的に撃ち抜いてくれる曲。昔ボーカルのかんちゃんが「それっぽいものに騙されるな!」ってライブのMCで言ってて、その通りの曲というか、自分たちの中で大雑把になっちゃいそうな部分を全て削ぎ落としたような美しい曲。大好きです。 3曲目「SHE'SEQ」女性ボーカルが1人で歌うハイスピードでメロディックな曲。キュートさと爆発力とが交わり、疾走感がそのまま甘酸っぱさにつながる曲。1:20ぐらいでスパッと終わる短さもなんだか切ない感じがして気持ちいいです。 8曲目「ソーシャルアシッド」荒ぶるギターに全編が覆われている曲。ビートと言葉で波を作り、ただ突っ走るパンクな曲というよりはもっと感情表現に寄ったような、日常の対人関係の中で感じる気持ち悪さとかを自分の中から吹き飛ばそうとするような感じの曲。言葉はわかりやすく、それに呼応する楽器隊の表現力がさすがな曲。 激しく叫んでていてもずっと温かい、何度も聴きたい名盤です。
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anticlockwise × nuill&un cuento de hadas / 虚×痛 Split CD
¥2,200
【収録曲】 1. A 2. 4000000 3. 筋違いタイアード 4. 14デイズ 5. デッドリーアタック 6.忘却エレベータ→ 7. デッドエンドTV 8. エピローグジャンキー 9. グッバイフ●●キンディズ 10. レター 【発売】 2022年4月 広島のパンクバンド2組によるスプリット音源!! 全曲1分近く、とにかく突っ走って暴れてぶっ放すアルバム。音圧のバランスが最高です、ゴリゴリのライブっぽいエネルギーはそのままに、どの音もくっきり楽しめる気持ちのいいサウンド。 前半5曲はanticlockwiseから、前のめりでお互いを食うような全楽器がすごい熱量でぴったりとハマり合う瞬間の連続、こんなに気持ちいいことはない超爆発グルーヴ。耳に残るリフが現れては消え現れては消えを繰り返し、気付いたらもうnuill&un cuento de hadasとターンへ。 後半5曲がnuill&un cuento de hadas、僕はこのヌイルというバンドのライブをたまたま観て一目惚れした。一見早くて攻撃的に感じる全ては洗練された曲の構成。ガッと突っ走った後の音の引き算がとにかくかっこいい。ド派手な歌やドラムに耳を奪われつつも、1番ぐいぐい動いているのはベースな気がする。全部がかっこいい。 衝動を育てて育ててやばい音楽へと覚醒させたような、パンクという言葉の重みを感じる素晴らしいアルバム。気付いたら3周ぐらい聴いてました。
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sassya- / Not the End
¥2,750
【収録曲】 1. Distortion 2. 生命 3. Intensity 4. Eternal dance 5. 違う時 6. Salad days 7. Scrap and build 8. 一行の海 9. 何もかも 【MV】 何もかも→https://youtu.be/ugmjuAJ_GgY 【発売】 2022年11月 東京を中心に活動するガレージ・ハードコアバンド、sassya-の4thアルバム!! まだかっこよくなるのか、と思わず溢れそうになった今作。音ではなく曲・言葉でのより深い重みを追求したように感じます。鋭く激しく、それでいてくっきり広がる情景。マジでかっこ良すぎます。 2曲目「生命」爆発してるのに情緒的な表現力のやばすぎるポエトリーボーカル、言葉がガンガンと頭を直接貫いてくる"生きるための歌"。タイトなビートが、重たくのしかかる曲展開をより力強く押し込んできます。シビアに苦しくかっこよく生きる男が浮かび上がっては鮮烈に焼きつく名曲。 6曲目「Salad days」クセのあるギターのリフが耳に残る早いテンポのパンク曲。カラッカラのギターサウンドは爽快、渋く響くベースの存在感と説得力は圧巻。短い曲ながらも強く残る曲です、高いグルーブならではの爆発力・疾走感、そしてただ走り抜けるだけでは終わらない言葉の強さ。めちゃくちゃかっこいいです。 次の曲が来るたびにニヤニヤしてしまうような、あまりにかっこいいフルアルバム。絶対に聴いてほしい名盤です!
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ゆ〜すほすてる・超右腕 / 超宿屋
¥1,320
【収録曲】 1.どうでもいいんだ(ゆ〜すほすてる) 2.犬(超右腕) 3.さみしさなんて(ゆ〜すほすてる) 4.春の夜(超右腕) 【視聴】 ゆ〜すほすてる→https://youtu.be/ChG053bNcRY 超右腕→https://youtu.be/OsbEEZZ1Elo 【発売】 2022年9月 京都のゆ〜すほすてると岡山の超右腕によるZINE&スプリットCD!! 付属のZINEの最後に、超右腕のボーカルの方が「似ているようで似ていない、似ていないようで似ている」という風に形容していました。スプリットとなると2バンドの共通点みたいなものをどうしても探してしまうのですが、惹かれ合う理由は根っこにあれどスプリットを出すのにわざわざ言語化する理由は特にないように思えました。ただ好き、ただ仲がいい、一緒に作ろうよ、という無邪気な感じが音源からもZINEからもしっかり感じられます。聴いてて読んでてワクワクする今作品。 1曲目、ゆ〜すほすてるから「どうでもいいんだ」女性サブボーカル入りで録り直した再録版。ゆ〜すほすてるの曲は大体短いのですが、この曲はテンポが早いのもあってか、ゆ〜ほすの中でも特に短く感じる曲。ジャキッとしたサウンドが刹那的な詩と曲との相性抜群、タイトル"どうでもいいんだ"は、どうでもいいと思いたい気持ちが大爆発している様、そしてそう思わせてくれる素敵な曲です。 4曲目、超右腕から「春の夜」昔の自分たちの姿・感情が一瞬だけ頭によぎっては、駆け抜けて消えていくような曲。僕個人的には"春の夜"は情緒を感じやすいというか、「涼しいな〜」「星きれいな〜」とかを思いやすい印象なのですが、そういう僕に大して疾走感と力強い演奏・曲の短さは「おい!浸ってんじゃねえぞ!行くぞ!」と引っ張り上げてくるような印象を感じる曲です。よっしゃやるかと気合いを入れ直させてくれるような、同じ目線で煽ってくれるような名曲。 "私たちの好きなもの"が載ったZINEも含め、「みんなで遠足行って死ぬ気で遊んできたぜ」みたいな、全てが刹那的で一瞬の輝きに愛おしさを感じてしまう素晴らしいスプリット音源です。
