-
Fancrab / SUPER HOLIDAY e.p.
¥1,000
【収録曲】 1. スーパーオリダイ 2. ヤングマガジン 3. UFO 【MV】 UFO→https://youtu.be/p8qudybbCRc?si=umPTL6-YNauJ-SAU 【発売】 2024年12月 京都を中心に活動するパワーポップ・インディーポップバンド、FancrabのDLコード付き3曲入りカセット! 風通しの良い爆音、どこか切ないメロディックさ、どっしりと力強いアレンジ。カセットというフォーマットとリンクするモラトリアムの詰まった作品。 1曲目「スーパーオリダイ」ミドルテンポ、タイトなビート感と鮮やかに揺れるギターとの対比が心地のいい曲。どこか遠くに飛び出すようにテンポのあがるラストが爽快です。音源タイトル「SUPER HOLIDAY」のはじまりのような曲。 2曲目「ヤングマガジン」アッパーな曲調、インディーポップらしい気だるさと疾走感がぎゅっと詰まった名曲。どうしようもない日に落ち込んだり吹っ切れたりで上下する感情を1曲の中に詰め込んだような、聴いてて嬉しくなるような曲。 3曲目「UFO」前のめりな4つ打ち、横揺れ誘うハイな歌とギター。カラッとしたリフがめちゃくちゃ気持ちいいです。どこにも行けない中、頭の中だけどこか遠くに飛んでいっているようなイメージの曲。 誰しもが経験のあるどうしようもなさすぎるスーパーホリデー、そしてそれに対する一つのアンサーのような作品。かなりコンセプティブな音源だと思います、
-
the circus / Limbo
¥4,400
【収録曲】 1. 春を待つ 2. 幽霊 3. 鯨 4. 円盤 5. Debby 6. フェンネル 7. 夕景 8. Monn 9. クレマチス 10. カレント 【MV】 フェンネル→https://youtu.be/DXA98RmvC7o?si=TyG935vk7PZwBDFe 【発売】 2025年7月 徳島を拠点に活動するギターポップバンド、the circusの9曲入りLP!! 大好きなバンドです、LPでフルアルバムを出してくれるのは嬉しい。よりキャッチーに、ゆえによりはらんだ狂気が鋭く仕上がった今作。人の所業の全てを包み込むような包容力のある素晴らしいアルバム。 1曲目「春を待つ」男女混声、メインボーカルがふわっと切り替わって、そこから自然に曲のボルテージが上がる瞬間の表現力が凄まじかった。壮大で懐かしくてどこか破滅的、すごい曲だと思います。詩とバンドの高い表現力をさらに洗練させて作り上げられた名曲。 3曲目「鯨」ちょっと軽い足取りのテンポ感、決めの多い楽曲アレンジ、朗らかなキーボードの感じ、サウンドでじわじわと表現する内包した違和感、まさにこのバンドの持ち味がストレートに活きている名曲だと思います。どこか遠くに行きたくなる曲。 9曲目「クレマチス」キーボードが曲全体を覆っていて、ドラムとベースで曲の全体的な強弱を作っている曲。壊れてしまいそうな美しいもの、物体なのか思い出なのか、それを大切に大切に愛でているような感じがする曲。流れていく世界と止まっている人との対比を音でじっくり見せられる、映画のワンシーンのような曲終わりは圧巻。 どの曲も素晴らしいです。かなりキャッチーな中で光るフックの効いたアレンジにいちいち感動します。ぼんやりBGMでかけるのも良くて、じっくり耳を凝らして浸るのもありで、それを交互に繰り返しているうちに思いっきりハマるアルバムだと思います。
-
ハヅメ / 記録
¥1,000
【収録曲】 1. 4日前 2. ゆうげ 3. 雪駄 alternative ver 4. 天国はもう 【発売】 2025年7月 大阪を中心に活動する弾き語りアーティスト、ハヅメの4曲入り音源! 四畳半での暮らしの中にある景色と感情を、よりリアルに音楽の中に込め、人生の中の瞬間を切り取ったある種コンセプティブなアルバム。 2曲目「ゆうげ」コーラスで声を増幅させ、現実と妄想の間の行き来を描いたような曲。人間のリアルな感覚が付かず離れずに宙を舞っている感じの詩がギターとリンクしていて心地良いです。 4曲目「天国はもう」暮らしの中で上下するやる気だとか意欲だとか、その流れの中から憧れたものを見上げている感じのイメージがしました。テンポチェンジとギターリフで描写しているのは煌びやかな川の流れ(多分)、自然と暮らしの対比の狭間に吹く風を気持ち良く感じられる曲。 ハヅメがこのアルバムを作っていた四畳半の部屋は僕の家の隣です。ハヅメはもう引っ越しちゃった(徒歩1分の部屋に)けど、このアルバムを聴くとその部屋に焼きついたハヅメのイメージとか妄想とかがまた浮き上がってくるような。 アルバムタイトル「記録」には”事実”よりも”感覚"の意味合いが強くある感じがします。”事実”はまだ部屋が残っているので……。 でもその部屋は近いうちになくなるわけで、そうなると”感覚”を記録したこのアルバムだけが残る。誰かがこれを聞いて繋がった時、このアルバムの「記録」が意味を成すのだろうなと思います。
-
Immy Owusu & Sensible J / SPIRITUAL WAR
¥4,100
【収録曲】 A1. Spiritual War (feat. Mazbou Q) A2. Doom Elevator A3. Figure It Out B1. Curly Hair B2. Brown Supremacy B3. Spiritual War (stripped) 【MV】 Curly Hair→https://youtu.be/h6wYxoZduMw?si=3tDTDOEdUNcY52c9 【発売】 2025年6月 アメリカから、A面B面3曲ずつ入ったサイケ・ワールドミュージック音源!! 1曲1曲がとにかく鮮烈、楽曲自体はかなりクールで技巧派、なのに焼き付くようなド派手さがあります。 リード曲は2曲あり、A面の1曲目はアルバムタイトルでもある「Spiritual War」。何人が歌っているのかもわからないぐらい人がいっぱいいます。そのどれもが無駄じゃないというか、色んな声全部が曲の瞬間瞬間のコアになっており、じっくり耳を凝らして聴きたくなります。メッセージがしっかりありそうだけど、英語分からなくて残念。 B面1曲目「Curly Hair」。数人でグルーヴィーに歌うヒップホップ調のボーカル、単音ギターとベースと打楽器が渋くも個性的に絡まり合った楽曲。楽器のおかずの掛け合いが楽しくて、結構色んな遊びがあるのに真っ直ぐに見える楽曲の作り方がすごい。歌にもなんとなく優しさと鬱屈さとを感じ、表現力の高さを感じます。 ルーツはかなり広くも土台はブラジル音楽。畳み掛けてくるエネルギーにしっかり当てられる名盤!
-
The Menzingers / Some Of It Was True
¥2,700
【収録曲】 1. Hope is a Dangerous Little Thing 2. There's No Place in This World for Me 3. Nobody Stays 4. Some of It Was True 5. Try 6. Come on Heartache 7. Ultraviolet 8. Take It to Heart 9. Love at the End 10. Alone in Dublin 11. High Low 12. I Didn't Miss You (Until You Were Gone) 13. Running in the Roar of the Wind 【MV】 Hope is a Dangerous Little Thing→https://youtu.be/DrrxeRWebqw?si=mb4guiQEms5AZKjF Try→https://youtu.be/O-YlefL9PIM?si=W30MR0a7nQCth7pc Come on Heartache→https://youtu.be/KLJhGiaJPt8?si=uqranFD_4t11B-Cb 【発売】 2024年1月 アメリカのフィラデルフィアから、パワーポップ・インディーロックバンド、The Menzingersの13曲入りフルアルバム!! 歴戦の経験値から放たれる、細やかなテンポチェンジやサウンドの絡まり合いの中に詰まった重みのあるグルーヴ。パワーポップやメロディックパンクの王道的な楽曲の中、詩の配置やトリッキーなベースで"らしさ"をしっかりと魅せてくれます。 しゃがれ声とシャウトと歌い分けを完璧に使い分けるボーカルの表現力は圧巻。心地よいままにガッシリと掴んで聴かせてくれるアルバムです!
-
E.T. Explore Me/ Drug Me
¥2,530
【収録曲】 1. Boots 2. Punch 3. Ark 4. Drug Me 5. Radiate 6. 98% 7. Imperia 8. J 9. Drip 10. SIC 11. President 12. Lipstic vibrators 13. Noon 14. Caballero 【MV】 Boots→https://youtu.be/ee6DdoXQHr4?si=gwE6uwmlxs-nyl4G Drug Me→https://youtu.be/bJFJ78zeMdM?si=IBvzvld7wHsC4uA5 【発売】 2024年 オランダのハールレムから、14曲入りサイケ・ガレージロックアルバム!! アルバムタイトル『Drug Me』の通りかなりドラッグ感のあるアルバム。サイケであり実験音楽でありロックンロールであり、多岐に渡った派手なルーツをガレージロックにまっすぐ落とし込み、渋い土台の上でカラフルな色合いを作り出しています。とにかく心地よくトリップできる名盤。 MVにもなっている1曲目「Boots」曲冒頭のドラムの入り方からキレッキレ。甲高いキーボード?ギター?のリフでの掛け合いがとにかく耳に残り、どんどん頭の中で反響してく音たちが独特の曲展開によりかき乱され、爆音で一気に目がチカチカする感じになります。名曲。 基本的にミドルテンポとスローな曲が多いのですが、そんなアルバムの最後の方に現れる13曲目「Noon」は凄まじいです。サウンドこそこのバンド特有の毒々しさはあれど、ボーカルと曲自体は完全なハードコア。アルバムの流れでの爆撃感がすごかったです。 かなり作り込まれた作品で、最後まで通して得る快感があります。必聴です!
-
YHWH Nailgun / 45 POUNDS
¥6,100
【収録曲】 1. Penetrator 2. Castrato Raw (Fullback) 3. Pain Fountain 4. Animal Death Already Breathing 5. Ultra Shade (Beat My Blood Dog Down) 6. Iron Feet 7. Tear Pusher 8. Sickle Walk 9. Blackout 10. Changer 【MV】 Castrato Raw (Fullback)→https://youtu.be/41flmWt-9l8?si=bTKVkxOUFv6P3RUj 【発売】 2025年6月 ニューヨークのブルックリンから、マスロック・エクスペリメンタルLP!! 5秒ぐらい聴いた瞬間から「これはヤバい」でした、ほんとにすごい。バンドとしてのグルーヴ、楽曲センス、サウンドメイク、エネルギー、その辺りがすごいのはもう当たり前で、その上で惹きつけられる圧倒的な存在感。このバンドの出現にCD屋という立場で立ち会えたことが嬉しいなと思いました。 MVにもなっている2曲目「Castrato Raw (Fullback)」音数は少ないのに凄まじい重圧、重なる打楽器の音一つ一つに感じるこだわり、飛び跳ねるようなサビ、爽快感とトリップ感が同時に押し寄せてくるような。細やかな音の使い分けがすごくて、トリッキーなことをしているのにもかかわらず自然な感覚に寄り添ってくれる感じがします。作り込みが恐ろしい。気だるいままに炸裂するボーカルの破壊力もすごいです。 4曲目「Animal Death Already Breathing」少しロウテンポ、不思議な拍子とサンプリング音でゆっくり持っていってくれる曲。耳をこのバンドの空気にだいぶ慣らされてからくる曲なので、とにかく心地よさがあります。 重くて爽快で、退廃的な空気にどこかリアリティのがあり、飲み込まれる迫力のある名盤です。
-
CHISEL / WHAT A FUCKING NIGHTMARE
¥2,900
【収録曲】 1. What A Fucking Nightmare 2. No Gimmicks 3. Cry Your Eyes Out 4. Nice To Meet You 5. Living For Myself 6. Fuck 'Em 7. Lying Little Rat (Propaganda) 8. Bloodsucker 9. Aint Seen Nothing Yet 10. Those Days 11. Evil by Evil 12. Tomorrow 13. Vengeance Is For Me 14. What Do You Mean 15. Cuts Like A Knife 16. What I See 【MV】 Cry Your Eyes Out→https://youtu.be/RaXu_5PWxFc?si=aw5HjWIi6Ws4bxol Bloodsucker→https://youtu.be/F9YVyfeE5oo?si=9BvVzQK9KIPivTaH 【発売】 2024年2月 ロンドンのパワーハードコアバンド、CHISELの16曲入りフルアルバム!! イカつい風貌でリスナーを焚き付けるように歌う、どこかユーモアもあり愛嬌もあり、まさにハードコアパンクの化身のようなバンド。時折顔を見せるメロディックな瞬間と、パワフルに重なるコーラスがエモーショナルを加速させます。 MVにもなっている3曲目の「Cry Your Eyes Out」この曲を聴いて一目惚れしました。パリッパリで爽快なサウンドにしゃがれたボーカルが乗っかり、そのままハードコアに進むかと思ったところのサビでのグッドメロディ。すごい。迫力とキャッチーさとの重なり合いが最高です。 パワーはもちろんのこと、声質と楽曲のキャッチーさとが絡まってか、新感覚な感じがしました。ハードコアを聴いて「新しい感じ」と思うことはほんとになかなかないので感動しました、ぜひ聴いてみてください。
-
colormal / 夜に交じる人たち
¥2,800
【収録曲】 1. 放銃 2. 獣たち 3. 再放送 4. 発光 5. ⻑い夢 6. アドレセンス 7. wrong song 8. 東京(2025) 【MV】 長い夢→https://youtu.be/BiFBnGWoEw8?si=Q52pHdtaJ-9wanrT 【発売】 2025年7月 大阪を拠点に活動するオルタナ・インディーロックバンド、colormalの3rdアルバム!! 現代に日本語ロックの存在と姿勢を叩きつけるような音楽的正当性、サウンドとアレンジでくっきりと魅せる情緒豊かな描写、バシッとクールなアルバムです。 2曲目「獣たち」予想外に展開する前衛的な曲展開、コーラスで膨らむグルーヴィーなサビ、このバンドの個性みたいなのを1曲のみでガッツリ打ち込まれる曲。個人的には1サビのハイハットの16ビートがやばくてすごく好きです。抽象的な歌の中に豊かな色が徐々に広がっていって終わる名曲。 6曲目「アドレセンス」重たいテンポとビート感、のびやかなギター、丁寧に紡がれる言葉の巧妙な光と闇の共存。全てのパーツが完璧に絡まり合い、演奏者と曲そのものが一緒にグルーヴしているような力のある曲です。ギターの細かなタッチが気持ちいいです。 広いルーツと多彩なアプローチ方法を持ちつつも奇を衒わずに楽曲に真摯で、ここぞというところでがっつり魅せてくれるアルバムです。
-
MAPPY / don't cry till it's over
¥2,500
【収録曲】 1. story... 2. Overture#2 3. Opening 4. Sing a Broken Pop Song 5. Do the right thing 6. POPSTAR 7. Let's go on an adventure 8. home 9. countryside 10. SHOP 11. Gag life 12. Fighting Chicken 13. MATSURI 14. When i'm thinking about you, i can't control my emotions. 15. U.F.O 16. gratitude 17. kokorononak 18. Love and Imagination 19. MUSIC 20. doomsday 21. もけ 22. Nopporo twilight 23. PRIMAL DAYS 24. lonely potato man2 25. SUPER MAPPY WORLD 26. DADSON COFFEE 27. hope 28. education 29. YAPPY!! 30. NEW JOY 31. love song 32. lost 33. don't cry till it's over 34. Endroll #3 Goodbye... 35. mataauhimade... 【MV】 Do the right thing→https://youtu.be/DFbuQ_XIDAk?si=8pYVl4ocUmmBhSDP 【発売】 2025年7月 札幌を拠点に活動するポップパンクバンド、MAPPYの2ndフルアルバム!! キュートにポップでフルパワーなファストコア音源。キーボードと多彩なアレンジが作り出すカラフルさ、アルバム単位での作品としての全体的な構成が何度も聴きたくなります。 メインに据えるのは早いハードコアな曲とフォーキーなポップス、その他インスト曲やロックンロールの匂いのある曲と様々。トイ楽器を使ったりポエトリーをしたりとほんとになんでもありなのですが、一貫してとにかくポップでエモーショナル。 35曲、一曲一曲は短くも内容量はパンパンで、その上であっという間に聴き終わってもう一度再生したくなります。アルバム内での緩急がすごくいいです。 青春でありながらもリアリティ、生き様に刻み込まれたモラトリアムがグッと詰め込まれた名盤です。
-
こすけ / Percussion of Locarythm
¥1,000
※この商品は音源DLコード付き写真集です。 【収録曲】 1. Lost 2. Chidorionsen 3. Tomodachinoheya 4. FIGYA 【発売】 2025年7月 僕のソロの作品です。 僕が普段からやっているメタルパーカッションでの演奏はもちろん、働いている銭湯で桶や掃除用具を叩いたり、近所のゴミ屋敷に落ちているものを叩いたりして、その音と写真を収めた音源付き写真集です。 タイトルである"ローカリズム"をテーマにした作品で、日常を過ごす自分となにかしらの活動を行う自分、人としての曖昧な境界線について考えるきっかけになればいいなと思って作りました。 音はドロップボックスでダウンロードするか、YouTubeで聴くか、どちらかになります。 ぜひ手にとってください!
-
NA/DA / REPETITION
¥2,500
【収録曲】 1. KLOKKE 2. かくれんぼ 3. SONG T 4. BLACK COFFEE 5. 10/8 FUNK 6. S/S/D/Z 7. WHITE 8. SPOON 9. LEAFLESS TREE IN ASIA 10. CONTINUOUS WORLD 【Trailer】 https://youtu.be/7NJ2m0Km9n8?si=XSnV3dV_jK469Pux 【発売】 2023年7月 東京を中心に活動するマスロック・エクスペリメンタルバンド、NA/DAの10曲入りフルアルバム!! 前衛的なチェロ、対比の強い男女ツインボーカル、エレクトリックなサウンド、肉体的なドラム。混ざり合うのが難しい個性たちがドロドロに溶け合って生み出される美しいグルーヴ、洗練された最前線の現代音楽。 2曲目「かくれんぼ」男性と女性のツインボーカル、ダブっぽいビートに心地よく揺られながら、移ろっていくサウンドの波に流されていくような。パワフルなドラムの上に乗るシンセサイザーとチェロの妖しいトリップ感、心地よくて気持ち良いです。 5曲目「10/8 FUNK」タイトル通り、ビートが10/8になっている(多分)曲。ファンク調のアッパーなギターと奇怪な変拍子、言葉遊びのような詩でユーモラスに乗せてくれる曲。トリッキーなビートがすぐに耳に馴染んできて楽しいです、チェロのアンビエントっぽさが聴く側のビートの解釈を広げてくれてるというか、いい感じにハブになってる気がします。アプローチの多彩さが流石だな〜な曲。 9曲目「LEAFLESS TREE IN ASIA」個人的に1番好きな曲。妖艶なリフをそのままに、その上でチェロとギターとヒップホップ調のボーカルと女性コーラスで遊ぶような。詩を聞いている感じ、タイトルの"LEAFLESS TREE"は多分ビルのことで、都会にある路地や隙間にロマンチックな夢を観ているとも捉えられるし、発展する社会に対するアンチとも取れる……ような、くっきりとした描写とゆとりのある解釈を作り出している名曲。聴くだけで街を観る角度をガラッと変えられる素晴らしい音楽です。 ずば抜けた技術と表現力があり、それでいてユーモアもあり、これを音楽と言わずして何が音楽といえる楽曲たち。ぜひ聴いてみてほしいです。
-
夜はいつでも回転している / Resonance
¥1,500
【収録曲】 1. Resonance 2. Dark Side of the Moon 3. 時空が捻じ曲がる 4. Afterglow 【MV】 https://youtu.be/pno3FKdOxD4?si=xwpRRXrSpNO2NXXV 【発売】 2025年5月 東京を中心に活動するサイケ・マスロックバンド、夜はいつでも回転しているの4曲入りEP!! 新進気鋭の音創作、ひたすらに鋭く磨きをかけた音の掛け合いで作り上げられた音源。機械的な冷たさとグルーヴィーな人間臭さとを上手く使い分けつつ魅せてくれる名盤です。 2曲目「Dark Side of the Moon」Pink Floydのアルバム名を冠した曲。雰囲気やサンプリング音の織り交ぜ方にはリスペクトを感じつつも、Pink Floydに対する再解釈なのか否定なのかは不明。というか普通に関係ない可能性もある。ゆっくり聴き比べてみるのも楽しい。ドラムとギターとベースで作り出した重たく前のめりな楽曲の上にシンセサイザーが散りばめられ、どんどん深く落ちていくバグ感が気持ちのいい曲。 3曲目「時空が捻じ曲がる」綺麗にトリップさせてくれます、構成と展開の自然さが美しくも生々しい曲。ルーツに音楽よりもドラッグ映画とかキューブリック映画とかの影響の方が強く感じます。音の抜き差しに詰まったセンス、妥協のなさ、素晴らしいです。 人の多い駅でのしんどすぎる乗り換え時、イヤホンで爆音で聞くと気持ち良いです。
-
Moon In June / 色彩を持たないで
¥2,750
【収録曲】 1. Dance, Dance, Dance 2. エンドロールが終わっても 3. 踊る魔物 4. The Sky Crawlers 5. Zero Gravity Journey 6. 色彩を持たないで 7. Echo Sound Syndrome 8. Warm British Winter Song 9. 帰れない山 10. Play! 11. Asleep 12. ペーパー・ムーン 【MV】 ペーパー・ムーン→https://youtu.be/1Y8p_Cilj_U?si=LXjypkWitMWmXJig 【発売】 2024年4月 東京を中心に活動するノイズポップ・ドリームポップバンド、Moon In Juneの2ndアルバム!! 豊かなサウンド、渋さとキャッチーさの美しいバランス感、各楽器の絶妙に引き立つ個性がより独創性に磨きをかけます。 1曲目「Dance, Dance, Dance」ダンサンブルでオルタナティブなベースが曲のレイヤーをグッと増やしており、心地よいサウンドとメロディックな歌をより魅力的に聴かせてくれます。前へ前へと進んでいくような詩と風通しの良い曲調もリンクしていて爽快感があります。 4曲目「The Sky Crawlers」入りのリフから最高です。重たいシューゲイザーの縦ノリを中心に、どんどん深く沈んでいくような曲展開も抜群。柔らかいのにパワーのあるサウンドの作りが美しいです。 8曲目「Warm British Winter Song」このバンドらしさ抜群の名曲。ドリーミーさとさっぱり感の絶妙なバランス、ノスタルジックなままに現代的。アッパーなテンポ感にノイズポップを乗せさせたらほんとに右に出るものはいないバンドだな、と改めて思います。 日増しに浮き立っていくバンドの個性をドンピシャに活かし、しっかり魅せてくれる名盤です!
-
もね助 / Pride
¥2,500
【収録曲】 1. 一寸先、春 2. 暮らし 3. 抱擁 4. つまらん 5. 合鍵 6. 愛のすがた 7. proud. 【ライブ映像】 愛のすがた(弾き語りver)→https://youtu.be/yt9YHxg1bmY?si=QgduhzQdlO6-qARM 【発売】 2025年3月 徳島を拠点に活動する弾き語りアーティスト、もね助のほぼ全編バンドサウンドの1stアルバム!! 普段弾き語りで研磨してきた曲の中にこもった可能性を、自らもう一度バンドアレンジで追求するアルバム。歌をしっかりと真ん中に置き、曲の景色に寄り添うアレンジは楽器隊ともね助ちゃんとの信頼関係をすごく感じます。 3曲目「抱擁」アグレッシブでドラムが先導するリフから入り、まっすぐ前に突き進んでいくアップテンポな曲。かなり荒々しいアンサンブルというか、ボーカル含め個々のタイム感がくっきりとあって、それを合わせすぎずにしっかり活かし合ってる感じがあり、その違和感が絡まって良い方向へと作用しています。気持ちの良い曲。 4曲目「つまらん」僕的には彼女の曲の中でかなり好きな曲、元気よく跳ねるギターポップアレンジがしっくり来ます。詩に合わせてビートが上下し、曲そのものが持つ抑揚をリズムで可視化させてより伝わりやすくなっています。意思や美学が全面に出ているかっこいい名曲です。 ロックなサウンドだけではなく、ピアニカや鉄琴(多分)、アンビエント等の音も曲によっては散らばっていて、それが決して気をてらったものではなく真摯な解釈の元にあることは明白で、より心地よく言葉が聴こえてきます。良いアルバムです!
-
corner of kanto / 耀く池
¥2,200
【収録曲】 1.詩を書く青年 2.堰堤 3.鉄道 4.踏切 5.団地 6.稲穂の海 7.輝く池 【MV】 稲穂の海→https://youtu.be/5XNFXNGEV1w?si=wjwDNXaphYBMmiRl 【発売】 2025年2月 東京を中心に活動するプログレ・フォークロックバンド、corner of kantoの2ndフルアルバム!! 観た景色の感情や歴史や匂いまでを徹底してリアルに追求し、とことん突き詰め、その末に出来上がったのは常識はずれにプログレッシブなフォークソング。どこかで感じたことのある風がさっと吹き抜けるアルバム。 2曲目「堰堤」一音目から音の洪水、タイトルからイメージするに勢いの良い水の流れだと思います。山奥にあるデカいダムを観た時の感覚を、実際に観た時よりもリアルに感じれます。変拍子はこのバンドにしては比較的に少なく、またコードもキャッチー、ストレートにヒリヒリくる力強さを音で表現しています。言葉と歌は自然、音は畏怖、美しい曲です。 5曲目「団地」人の営みの積み重ねで生まれた場所や空気を描いたような、かなりキレキレな楽曲。変則的なビートと心地のいいメロディとの混ざり方は唯一無二。良い面も悪い面も全て肯定するような包容力のある描写センス、5:37という曲の尺が一切無駄のない完璧な曲構成。展開もアレンジも珍しいのにあまりにも正しく響く名曲です。 7曲目「輝く池」田舎の綺麗な景色をぼんやりと電車の窓から眺めている時みたいなイメージの曲。ポリリズムみたいなビートの揺すりはありつつも、曲全体としては真っ直ぐ前に進んでいくイメージ。音の空間を上手く使って幅の広い音域を行き来するボーカルを活かし、爽やかかつロマンチックに魅せてくれます。 イヤホンやヘッドフォンでじっくり家で聴くのもいいし、散歩しながら聴くのもいいし。高すぎる完成度ながらも解釈にゆとりを持たせてくれていて、聴く側はいつ聴いても楽しい名盤です。
-
田村鉄火 / 公式山賊盤Vol.1
¥500
【収録曲】 1. 老化現象 2. AI 3. ケンケンガール 4. バイキンマンミュージアム 5. ハッピーターン 6. めいよはくじんのブルース 7. 母子手帳 8. 味しらべのブルース 9. ボーダー 10. 生きろ 【発売】 2024年12月 【Lyric video】 https://youtu.be/8eZ9DzEvRwg?si=dsuT_1hmHKvz3-1_ 東京を中心に活動する田村鉄火のロードックンロールアルバム!! リズムの良さの波で言葉の強さをコントロールし、魅せることに特化した朗読のスペシャリスト、田村鉄火が初めて打ち出す今アルバム。ライブの臨場感と男のブルースとの乖離が心地よいです。楽器はなくとも音楽のようで、ただこれは音楽に満たない音楽ではなく削ぎ落として洗練された音楽、そしてここまで来るともはや音楽ではなくロードックンロールとしか形容できない境地の結晶。 4曲目「バイキンマンミュージアム」どうしてバイキンマンミュージアムはないのか、バイキンマンミュージアムで朝まで遊ぼう、という詩。子供の純粋な発想から始まり、ドキッとさせるように散りばめられた思想やメッセージ。大人と子供の意思が混濁するように言葉が混ざり合い、終わった後にざわざわする感じがすごいです。 7曲目「母子手帳」母子手帳っていいよね、という詩。手書きの良さを鉄火さんの手書きのノートで読んでくれるのがすごく良い。壮大に聞こえる話も全部一人の願いでしかなく、しかし根本的な平和への解決策の一つではある気がして、愛だったり優しさだったりをじっくり考えるきっかけになる曲。 創作のあり方、ライブのあり方、原始的なところから再構築を促してくれるロードックンロールの真髄。真っ直ぐに味わってみて欲しいです。
-
ニューエキスポ / ATOM
¥2,500
【収録曲】 1. 夜明けについて 2. 太陽の口々 3. 田園都市に突き刺してミサイル、転々として一切赤い 4. OBEY 5. 回転体 6. Kougeki 7. Aquarium 8. ミラージュ 9. 例えばこのまま 10. 探索船団 【発売】 2025年3月 【ライブ映像】 https://youtu.be/-617yMQ6pbI?si=TY7v_iPJ5ZLYVu07 大阪を中心に活動するオルタナ・ポストパンクバンド、ニューエキスポの1stフルアルバム!! ライブを重ねに重ねてグルーヴを高め、スリーピースの魅せ方を追求し続けるバンドの一つの成果が今タイトル。タイトさとアグレッシブさをきっちり併せ持つリズム隊の重さがくっきりと立ったアルバムです。 5曲目「回転体」音の引き算の美学が詰まったニューエキスポらしい名曲。ベースのトレモロっぽいリフ、多彩な音で場面を覆うギター、スネアが跳ねるアッパーなドラム、それぞれがそれぞれの出番できっちり魅せてくれます。どっしりしてるのにちょっと前のめりな感じというか、前しか見えてなくてどんどん視界が狭くなっていく感じを詩と音でくっきりと表現されている曲です。 6曲目「Kougeki」この曲も好きな曲、ベースのリフが良すぎます。リズミカルさとポエトリーの要素を上手く交えたボーカルが、強めにかかったリバーブと相まって曲の中にがっしり引き込んでくれて、徐々に深まっていく音の渦に心地よく沈めます。 8曲目「ミラージュ」この曲も上の2曲と同じくライブで観てめちゃくちゃテンションの上がる曲。ストレートなギター・ベースのリフの後で忙しなく動くドラムを斬新にマッチさせた曲で、渋さと派手さのコントラストがかっこいいです。 重さと風通しの良さ、イカつい音の爽快感が抜群なアルバムです。
-
森絢音 / standard
¥2,000
【収録曲】 1. 半魚人 2. 夜のうた 3. 孤独の園 4. またね 5. 覆水不返 6. 鳩尾 7. フリクション 8. dakimakura 9.我酸了 【発売】 2024年2月 【Trailer】 https://youtu.be/LtrmwNGdfUs?si=l60KmKJQiYEtP5vN 【ライブ映像】 覆水不返→https://youtu.be/34Cs1SOJ9qo?si=oSKcAtQLF5AZsvEl 大阪を中心に活動するソロアーティスト、森絢音の1stアルバム!! 普段の活動スタイルである弾き語りと、バンドサウンドアレンジとが混在したアルバム。理想のミュージシャン像と向き合いつつ雑多なルーツを取り込む無邪気さ、その上で丁寧な言葉選び。ある種の初期衝動でありながらも、「音楽の完成」を自ら遠ざけて追及するような姿勢はクール。 3曲目「孤独の園」シティポップ・ギターポップ調、ゆったりとした横揺れは鼓動のリズムに呼応しています。タイトル通り自分と相手の「孤独」を許しあい大切にしあうような詩で、暗い楽曲テーマとは裏腹の軽やかな曲調が心地よいです。 4曲目「またね」僕はラプソディの曲調が好きで、かつ絢音ちゃんの声と静かに跳ねるこの曲調との相性はすごく良いので、ひとつバッチリとリンクを感じる曲です。世捨てすぎない世捨てみたいな、ちょっと横から見る社会を描いた曲。 8曲目「dakimakura」リズムの良い言葉と、その言葉の隙間で表現した空虚さ・からっぽさの描写がかなり上手い曲。シャレた曲調の王道でありながら、かき消されない個性を信じ抜く芯の強さを感じます。 自由に自分の曲を彩りって、その中にある揺るがない芯がくっきりと浮き上がっているアルバム。
-
OHYEAH! / OHYEAH!
¥1,000
【収録曲】 1. オリオン座 2. FOREVER YOUNG CRAZY SUMMER 【発売】 2025年2月 【ライブ映像』 https://youtu.be/8tKXy8uarLY?si=Y4IDjxyuwBq1ZF1b 大阪を拠点に活動するフォークロックバンド、OHYEAH!の2曲入り音源!! 普段から弾き語りで活動している320さんの曲を、コンガやバイオリン、サックス等が参加した楽団アレンジで表現するバンド『OHYEAH!』。ただ壮大になるだけじゃない、緻密に絡まり合う音の粒ひとつひとつにロマンチックが詰まっています。 1曲目「オリオン座」イライラした日の夜にふと見上げた空の、瞬間的な景色の広がりを描いたような曲。ソロだとひとりぼっちのブルースなイメージでしたが、このOHYEAH!バージョンだと空の明るさに注視したラプソディのイメージになっています。真ん中にしっかりと歌を据えつつ、跳ねるスネアと左右から聞こえるストリングス/ギターが心地よく音楽の中に閉じ込めてくれます。 2曲目「FOREVER YOUNG CRAZY SUMMER」弦楽器の単音の響きを調整し、ビート感を強く聴かせるサウンドバランス。サビでグッと広がる夏と吹く熱風を徹底して大切にしたような、とにかく細やかなアレンジのこだわりに息を飲みます。 バンドアレンジを通して見えるのは320さんというアーティストとアコースティックギターの響きのすごさ。丁寧に打つ美学、深みと可能性と未来に気付かされるような音源。
-
四宮立 / 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる
¥500
【収録曲】 1. あの歌詞が思い出せない Ano Kashi Ga Omoidasenai 2. 終わりが来る前に Owari Ga Kuru Mae Ni 3. きりがないけれど Kiri Ga Nai Keredo 4. 青空を見上げるとき Aozora O Miageru Toki 5. 7秒間 7 Byōkan 6. 恥ずかしくて聴かせられない Hazukashikute Kikaserarenai 7. 歩くより走りたい Aruku Yori Hashiritai 8. 消える確率 Kieru Kakuritsu 9. 慎重かつ大胆 Shinchō Katsu Daitan 10. 主夫になりたい Shufu Ni Naritai 11. 変化する日々 Henka Suru Hibi 12. いつもと同じ日 Itsumo To Onaji Hi 13. 1秒間 1 Byōkan 14. 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる Kimi No Haku Kemuri Wa Boku O Yūutsu Ni Saseru 15. 背が低い Se Ga Hikui 16. ショートショートの世界 Short Short No Sekai 17. 自転車に乗っていて Jitensha Ni Notte Ite 18. すべては僕のために Subete Wa Boku No Tame Ni 19. 歌い出しがわからない Utaidashi Ga Wakaranai 20. ミートメンへのオマージュ The Meatmen Eno Hommage 21. 死守していたい Shishu Shite Itai 22. プレップ・ユー Prep You 23. 無気力という名の衝動 Mukiryoku To Iu Na No Shōdō 24. 空前にして絶後 Kūzen Ni Shite Zetsugo 25. 3654 26. 不公平すぎる Fukōhei Sugiru 27. 歯科医になれない Shikai Ni Narenai 28. 時計が狂う Tokei Ga Kurū 29. 大人になんかなってたまるものか Otona Ni Nanka Natte Tamaru Mono Ka 30. さらば友よ Saraba Tomo Yo 【MV】 君の吐く煙は僕を憂鬱にさせる→https://youtu.be/t3j9WmxXCEQ?si=kNPbQ0BgNiDLwZgE 【発売】 2023年12月 大阪を中心に活動する四宮立のファストコアアルバム!! 30曲入り10分程度の脅威の短さ。曲タイトル以上のメッセージは楽曲の中にはなく、曲タイトルをただシンプルに一瞬の曲に込めた斬新な作曲スタイル。 基本「ガッ!」という感じで曲は終わるのだが、たまに楽曲が流れる。「これは?」と思った頃には残念ながら曲は終わってしまっていて、理解ではなく直感で聴けと促されているように感じる。 最後の3曲の流れはかなり美しかった。このアルバムを聴いているうちに耳がコードやメロディという概念を忘れさせられていたのに、28曲目の「時計が狂う」で急に情緒を与えられ、その情緒を29曲目「大人になんかなってたまるものか 」でもう一度噛み締め、30曲目「さらば友よ」は一音で終わる。 とはいえ、基本はただ単純に四宮さんが1曲1曲、曲タイトルの気持ちを込めてドラムを叩いて叫んでいるという、張り紙まみれのヤバめな民家を想起させるようなアルバム。自分自身がよくない日、よい日、その全てを一定のところまで戻してくれるような効能もあります。
-
死んじゃうじゃんか / 死んじゃうじゃんか
¥1,100
【収録曲】 1. 確かに不確か 2. オートメーション 3. 人工衛星 4. 溢れる 【発売】 2015年4月 【MV】 溢れる→https://youtu.be/rTIl1p2I_hY?si=zCcjcYioKFHC1JFj 【ライブ映像】 https://youtu.be/8Fe9y66-5fA?si=Sz3x67uI6Xk5HOX5 東京を拠点に活動するオルタナ・サイケバンド、死んじゃうじゃんかの4曲入り音源!! ゆっくり体の奥底までに入ってくるサウンドの波、派手さも荒々しさも美しさも全部あって、でも全部ないような気もする、音楽に飲み込まれた先の体感でしかない高揚感。楽器一つ一つが渋く響く丁寧なアンサンブル、技巧派でありながら肉体派な音源。 1曲目「確かに不確か」ライブでよく聴く曲、古い音源だからなのかテンポはかなり早め。ベースのダンス感がかなり強く、これはこれでなかなか……良い!という感じ。タイトル通りのゆらっと鬱屈とした詩と力強いアレンジ、タイトルの"確か"と"不確か"のコントラストがくっきりと表現された名曲。 3曲目「人工衛星」死んじゃうじゃんかと言えば!な僕的代表曲。10分を超える尺をじっくりじっくり聴かせてくれる曲。夜の街と宇宙を交差させていく、みたいなかなり挑戦的な楽曲テーマを、言葉数少なく丁寧にアレンジで魅せていく驚異的な表現力。浮遊感と爽快感、トリップ感、最高です。 無邪気さとストイックさのバランス感が楽しい、音楽愛びっしりの4曲です!
-
死んじゃうじゃんか / 溢れる
¥1,100
【収録曲】 1. 溢れる 2. ミッドナイトライダー 3. 人工衛星 【発売】 2017年7月 【MV】 溢れる→https://youtu.be/rTIl1p2I_hY?si=zCcjcYioKFHC1JFj 【ライブ映像】 https://youtu.be/8Fe9y66-5fA?si=Sz3x67uI6Xk5HOX5 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、死んじゃうじゃんかの3曲入り音源!! 伸びやかな音が活きるサウンドメイク、風通しはいいはずなのに息苦しく閉じ込められ、その不自由が心地よさに化ける瞬間にロマンチズムのこもった音源。 MVにもなっている1曲目「溢れる」生きづらさと救いを綴ったような詩、伸びていく言葉の中に脱力感と力強さの両方が同居していて、その不安定さを音で増幅させているような感じ。歌がしっかり活きるある種の王道的な曲構成ながらも、気づけばトリップさせられるギターサウンドの作りが流石です。 2曲目「ミッドナイトライダー」ライブでは聴いたことがないのですが、ダブチックでヒップホップな一曲。これはこれで……とずば抜けたセンスを感じます。渋く煌めくビートとギターをコーラスワークで賑やかし、世俗と夢想とのブレを楽しめる曲です。酔っ払って深夜に聴くとめちゃくちゃ上がると思います。 3曲目「人工衛星」1曲目は夕暮れ、2曲目で夜、そしてこの3曲目で一気に違う時間軸に引っ張り込まれる感じがします。リアルなのに気づけばファンタジー、ナチュラルな推移があまりに心地良い。この"人工衛星"という曲は、個人的には音楽史に残る名曲だと思っています。録音の音バランスも完璧で、ライブとはまた違った飛び方をさせてくれます。この曲が生まれてくれてよかったです。 イヤホンなりヘッドフォンなりで、丁寧に誘われてください。最高の音楽体験。
-
踊る!ディスコ室町 / (A BOWL OF)RICE
¥800
※缶バッジ付き 【収録曲】 1. (A BOWL OF)RICE 【MV】 https://youtu.be/YSAJff94vcE?si=pcyGekuXy0qf530Z 【発売】 2019年4月 京都を中心に活動するファンクロックバンド、踊る!ディスコ室町の缶バッジ付きシングル!! シックに横揺れを誘う楽曲、米をメタファーに日常の諸行無常を描いた楽曲。ボーカルのずば抜けた表現力を最大限に活かしつつ個性溢れる楽器隊。全楽器が個性を主張しつつも曲に馴染んでいて、かなり凄まじい作り込みを感じます。 "ご飯"に合わせてなのか、曲の時間が5分ちょうどなのもおしゃれ。