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TWILIGHT SEQUENCE / OUTLINE OF NATURE(LP)
¥5,390
【収録曲】 1. In The Rural Pattern 2. What To Look For Outside 3. Birds in General: And the Rook 4. Outline of Nature 5. Moths That Rally to a Soundless Call 6. Rotating Seasons 7. All the Animals Under a Fractal Sky 【視聴】 Birds in General: And the Rook→https://youtu.be/oUst-xotpUg?si=2pCKtUZJFaMXsTXi Rotating Seasons→https://youtu.be/-NhphvfeRz4?si=V94DIBxF6kzGHw_Q 【発売】 2025年9月 イギリスから入荷、エレクトロニカアルバム!! 今アルバムは、モジュラー・シンセサイザー・システム構築の実験として始まり、自然界への愛を電圧制御で注ぎ込んだ作品。ロックダウン中の行動が制限された期間、野外での時間を本作のレコーディング施設であるサマセット州のスタジオ施設『トワイライト・リサーチ・センター』の周りの自然や住人たち、そして地元のチャリティーショップで偶然見つけたという百科事典からインスピレーション得たものだという。 エキゾチックに絡まり合う電子音、ドラッガーなエレクトロニカ。過去に様々な形で自然と電子音とを結びつけてきた先人へのリスペクトが強くあり、それでいて自らの目線で切り取った死生観も漂います。 おどろおどろしくも鮮やかなジャケットともがっつり親和するアルバム。
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Eje Eje / PRIMORDIAL SOUP(LP)
¥4,400
【収録曲】 A1. Oyun Çorbasi A2. Dark De-Light A3. Houthiman A4. Baraca A5. The Bride (feat. Elad Kimchi) A6. Afternoon Glory (feat. Adam Balagan) B1. Horrorizon B2. Broken Reeds B3. Don’t Ask (Rahbani Brothers Tribute) B4. Puzmak B5. Her Dad B6. Last Party Ever 【MV】 Horrorizon→https://youtu.be/ptG4Fd7eJK0?si=CTcy8SJpTgs9ppOY The Bride (feat. Elad Kimchi)→https://youtu.be/MhKwJBvtu0E?si=UmOF-UWIa9wc-utv 【発売】 2025年9月 トルコから入荷、サイケ・ダブの要素に中東やトルコの民族音楽を掛け合わしたアラビックなフルアルバム!! Şatellitesの創設者イタマール・クルーガーによるソロプロジェクト、Eje Ejeの最新作。 サイケな楽曲やダブな楽曲、ファンクな楽曲等にそれぞれトルコの伝統音楽や中東の民族音楽 を散りばめた、実験的......ではなく、すでに完成させられたアルバム。祭のような華やかさはあり、ドラッグミュージック的なトランス感もあり。 異国感とダンスミュージックがドロドロと絡まりあう、まさにアルバムタイトルにも入っているスープのようなアルバム。サイケデリックなトランスにテンポの概念はないことに気付かされました。
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LAIR / NGELAR
¥2,420
【収録曲】 1. Tatalu 2. Pesta Rakyat Pabrik Gula 3. Tanah Bertuah 4. Hareeng 5. Boa-Boa 6. LAIR, Monica Hapsari - Bangkai Belantara 7. LAIR, Monica Hapsari - Kawin Tebu 8. LAIR, Monica Hapsari - Setan Dolbon 9. Gelombang Pemecah Malam 10. Mencari Selamat 【MV】 Tatalu→https://youtu.be/uPwGnuIBxbY?si=SD8MYAUuFUHIIjBR Boa-Boa→https://youtu.be/97K3DXwTubI?si=MIWB_7MUKECGsxlN 【発売】 2025年8月 インドネシアから、サイケロックバンドLAIRの2ndフルアルバム!! 力強い爆発力とサイケデリックな艶やかさを持ち合わせ、どこにもとどまらないエネルギーがほとばしった名盤。 楽曲の雰囲気やルーツは明らかにサイケミュージックではあれど、純粋に揺らし飛ばすスタイルのサイケミュージックとは根本的に真逆。展開とアレンジで派手に観せながら、言葉や爆音を要所要所で放ち、トリップよりもパンクスを強く感じる楽曲スタイルが多い。 音が脳に直接突き刺さってくるような爽快感がたまらないアルバム。 以下はこのアルバムを入荷する時に一緒に送られてきた文章。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 彼らの地元であるジャティワンギの過去の栄光とその再考をテーマに制作されたという本作。 そのテーマのひとつが「土地」だ。粘土/テラコッタで作られる工業製品における国内最大の生産地であるジャティワンギの人々にとって、土地や土壌といった問題は常に無視できない存在なのである(彼らの楽器もほとんどがテラコッタで作られている)。収穫の儀式や伝統、かつて繫栄していたジャティワンギの鬱蒼とした森に向けた祈りにいたるまで、工業化という大きな波に抗うかのようなサイケロック・サウンドは、彼らバンドメンバーの日常生活を率直に表したものであると同時に、現在の悲しむべき状況を反映した哀歌とも言えるだろう。 「祝い回る」を意味するアルバム・タイトル『Ngélar』は、バンドの本質を示す言葉の一つであると言えるだろう。演奏しながら村をめぐり、人々にあいさつをする。彼らが村から村へと移動しているのを見た人は、近くで何か祝い事があることを認識するのだ。そういった「旅」「時間」を純粋に愛する彼らの象徴ともいえる言葉「Ngélar」。どのように動き回り、対話し、自らの内外で起こっているすべての事象を祝福し、それを理解するのか。彼らにとって『Ngélar』は手法であり、創造的なプロセスであり、バンドとしては創設以来のそれぞれの旅の集大成なのだ。 シンガー・ソングライターの Monica Hapsari が3曲参加。また幾何学模様の Go Kurosawa がプロデューサーを務めている。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 とのこと。僕には細かい事情は全然わからないのだけれど、このアルバムは問題定義であり、音楽の本質を問うかのようなものであるのだと思う。 作り出されたエモーショナルやアグレッシブな表現の純度は高く、ただの音楽であることも確か。根本的な音楽への探究心と社会に対する意思を丁寧にブレンドし、正しく世に打ち出されたアルバムだと思います。
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Immy Owusu & Sensible J / SPIRITUAL WAR(LP)
¥4,100
【収録曲】 A1. Spiritual War (feat. Mazbou Q) A2. Doom Elevator A3. Figure It Out B1. Curly Hair B2. Brown Supremacy B3. Spiritual War (stripped) 【MV】 Curly Hair→https://youtu.be/h6wYxoZduMw?si=3tDTDOEdUNcY52c9 【発売】 2025年6月 アメリカから、A面B面3曲ずつ入ったサイケ・ワールドミュージック音源!! 1曲1曲がとにかく鮮烈、楽曲自体はかなりクールで技巧派、なのに焼き付くようなド派手さがあります。 リード曲は2曲あり、A面の1曲目はアルバムタイトルでもある「Spiritual War」。何人が歌っているのかもわからないぐらい人がいっぱいいます。そのどれもが無駄じゃないというか、色んな声全部が曲の瞬間瞬間のコアになっており、じっくり耳を凝らして聴きたくなります。メッセージがしっかりありそうだけど、英語分からなくて残念。 B面1曲目「Curly Hair」。数人でグルーヴィーに歌うヒップホップ調のボーカル、単音ギターとベースと打楽器が渋くも個性的に絡まり合った楽曲。楽器のおかずの掛け合いが楽しくて、結構色んな遊びがあるのに真っ直ぐに見える楽曲の作り方がすごい。歌にもなんとなく優しさと鬱屈さとを感じ、表現力の高さを感じます。 ルーツはかなり広くも土台はブラジル音楽。畳み掛けてくるエネルギーにしっかり当てられる名盤!
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E.T. Explore Me/ Drug Me
¥2,530
【収録曲】 1. Boots 2. Punch 3. Ark 4. Drug Me 5. Radiate 6. 98% 7. Imperia 8. J 9. Drip 10. SIC 11. President 12. Lipstic vibrators 13. Noon 14. Caballero 【MV】 Boots→https://youtu.be/ee6DdoXQHr4?si=gwE6uwmlxs-nyl4G Drug Me→https://youtu.be/bJFJ78zeMdM?si=IBvzvld7wHsC4uA5 【発売】 2024年 オランダのハールレムから、14曲入りサイケ・ガレージロックアルバム!! アルバムタイトル『Drug Me』の通りかなりドラッグ感のあるアルバム。サイケであり実験音楽でありロックンロールであり、多岐に渡った派手なルーツをガレージロックにまっすぐ落とし込み、渋い土台の上でカラフルな色合いを作り出しています。とにかく心地よくトリップできる名盤。 MVにもなっている1曲目「Boots」曲冒頭のドラムの入り方からキレッキレ。甲高いキーボード?ギター?のリフでの掛け合いがとにかく耳に残り、どんどん頭の中で反響してく音たちが独特の曲展開によりかき乱され、爆音で一気に目がチカチカする感じになります。名曲。 基本的にミドルテンポとスローな曲が多いのですが、そんなアルバムの最後の方に現れる13曲目「Noon」は凄まじいです。サウンドこそこのバンド特有の毒々しさはあれど、ボーカルと曲自体は完全なハードコア。アルバムの流れでの爆撃感がすごかったです。 かなり作り込まれた作品で、最後まで通して得る快感があります。必聴です!
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死んじゃうじゃんか / 死んじゃうじゃんか
¥1,100
【収録曲】 1. 確かに不確か 2. オートメーション 3. 人工衛星 4. 溢れる 【発売】 2015年4月 【MV】 溢れる→https://youtu.be/rTIl1p2I_hY?si=zCcjcYioKFHC1JFj 【ライブ映像】 https://youtu.be/8Fe9y66-5fA?si=Sz3x67uI6Xk5HOX5 東京を拠点に活動するオルタナ・サイケバンド、死んじゃうじゃんかの4曲入り音源!! ゆっくり体の奥底までに入ってくるサウンドの波、派手さも荒々しさも美しさも全部あって、でも全部ないような気もする、音楽に飲み込まれた先の体感でしかない高揚感。楽器一つ一つが渋く響く丁寧なアンサンブル、技巧派でありながら肉体派な音源。 1曲目「確かに不確か」ライブでよく聴く曲、古い音源だからなのかテンポはかなり早め。ベースのダンス感がかなり強く、これはこれでなかなか……良い!という感じ。タイトル通りのゆらっと鬱屈とした詩と力強いアレンジ、タイトルの"確か"と"不確か"のコントラストがくっきりと表現された名曲。 3曲目「人工衛星」死んじゃうじゃんかと言えば!な僕的代表曲。10分を超える尺をじっくりじっくり聴かせてくれる曲。夜の街と宇宙を交差させていく、みたいなかなり挑戦的な楽曲テーマを、言葉数少なく丁寧にアレンジで魅せていく驚異的な表現力。浮遊感と爽快感、トリップ感、最高です。 無邪気さとストイックさのバランス感が楽しい、音楽愛びっしりの4曲です!
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死んじゃうじゃんか / 溢れる
¥1,100
【収録曲】 1. 溢れる 2. ミッドナイトライダー 3. 人工衛星 【発売】 2017年7月 【MV】 溢れる→https://youtu.be/rTIl1p2I_hY?si=zCcjcYioKFHC1JFj 【ライブ映像】 https://youtu.be/8Fe9y66-5fA?si=Sz3x67uI6Xk5HOX5 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、死んじゃうじゃんかの3曲入り音源!! 伸びやかな音が活きるサウンドメイク、風通しはいいはずなのに息苦しく閉じ込められ、その不自由が心地よさに化ける瞬間にロマンチズムのこもった音源。 MVにもなっている1曲目「溢れる」生きづらさと救いを綴ったような詩、伸びていく言葉の中に脱力感と力強さの両方が同居していて、その不安定さを音で増幅させているような感じ。歌がしっかり活きるある種の王道的な曲構成ながらも、気づけばトリップさせられるギターサウンドの作りが流石です。 2曲目「ミッドナイトライダー」ライブでは聴いたことがないのですが、ダブチックでヒップホップな一曲。これはこれで……とずば抜けたセンスを感じます。渋く煌めくビートとギターをコーラスワークで賑やかし、世俗と夢想とのブレを楽しめる曲です。酔っ払って深夜に聴くとめちゃくちゃ上がると思います。 3曲目「人工衛星」1曲目は夕暮れ、2曲目で夜、そしてこの3曲目で一気に違う時間軸に引っ張り込まれる感じがします。リアルなのに気づけばファンタジー、ナチュラルな推移があまりに心地良い。この"人工衛星"という曲は、個人的には音楽史に残る名曲だと思っています。録音の音バランスも完璧で、ライブとはまた違った飛び方をさせてくれます。この曲が生まれてくれてよかったです。 イヤホンなりヘッドフォンなりで、丁寧に誘われてください。最高の音楽体験。
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病気マサノリ / 病気マサノリ/オムニバス
¥1,000
【収録曲】 [DISC1:オムニバス] 1. 六本木までぶっ飛ばせ(The wild wax) 2. ロックンロールナイト(The wild wax) 3. フルルムフムヌ(ウーバホ)(Africa smith) 4. アホアメリカ(Africa smith) 5. 味方になってね係長(OL Le'mon tea) 6. オーレモのテーマ(OL Le'mon tea) 7. Go to Die(dead-man) 8. THRASHER(dead-man) 9. エデンの砦(Darkness kiss) 10. Garden(Darkness kiss) 11. 第581惑星LP-LNDY(SUPER SIELLA) 12. 新次元(SUPER SIELLA) 13. Junk rap(Ash) 14. アジアブネー(Ash) 15. Something Else DESTROY NIGHT(Ash) 16. 甘く夜をこえて(ニックス) 17. YES I DO RAMONE(ニックス) 18 キミの人になる(ニックス) 19. ROCK BABY(Name toms) 20. OKINAWA(Name toms) 21. Forever Rock(Name toms) 22. family END(SUPER STELLA) [DISC2:病気マサノリ] トラック1~24 大阪を拠点に活動するソロアーティスト、病気マサノリのオムニバス22曲入りアルバム、そしてソロの24曲入りフルアルバム、2枚組の商品です。 CDに"オムニバス"とマッキーで書かれたCDの方だけ曲目が同封されており、楽曲タイトルとそれぞれを演奏したアーティストらしきものの名前が書いてあります。しかしどのバンドの名前を調べても出てこない上、どの曲のボーカルも病気さんの声に似ている気がします。色んなメンバーで色んな曲をやったということなのかな……、と思います。アグレッシブなバンドのパワフルさ、実験音楽的な遊び、色んな形の病気さんを聴けます。 それからソロの方の音源。普段ソロの時にやっている曲を、バンドサウンドだったり弾き語りだったりで録音した音源。個人的には病気さんのソロのライブとその楽曲が好きなので、この音源は嬉しい。ただ歌詞カードや曲目の情報が全くないので、曲名が全くわかりません。 打ち込みだったり生演奏だったりする色んなサウンドはかなり多彩、ギターやドラムのみではなく、ガツガツノイズがなったりカラフルな鍵盤が鳴ったり。病気さんの思い描く世界が丁寧に作られた音源だと思います。 なんだかよくわからないけど定期的に聴きたくなるような、魅力がじんわりと広がっていくような音源です。
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Moriah Plaza / Moriah Plaza(LP)
¥3,520
【収録曲】 A1. Desendereçada A2. Mais Amor A3. Te Peço A4. Estelar B1. Lagoon de Merim B2. Teu Porto B3. Samba Moosh 【発売】 2023年7月 【MV】 Lagoon de Merim→https://youtu.be/punY3yspg4o?si=Vbew1OgtTsjoz4ou Estelar→https://youtu.be/KoOo5F0ffZ8?si=fBhyheuJRklW186a イスラエルのテルアビブから入荷、ブラジル・サイケアルバム! 脈々と続くワールドミュージックの系譜、そしてその先にある現代のインディーポップの系譜、そのさらに先でサイケデリックを飲み込んで想像した独自のポップミュージック。 A面4曲目「Estelar」尺八のようなストリングス、どっしりとしたビート、ゆらりきらりと鮮やかな楽曲。多彩な音が軽やかに絡まっていく心地よさ、ささやきのような女性ボーカル。曲の押し引きが呼吸に合うというか、聴いてて1番肌に合う感じで曲が動いていきます。一筋縄ではいかないバケーションミュージック。 B面1曲目「Lagoon de Merim」アンビエントから入り、突如目の前に遊園地が現れたかのように始まるカルティックなポップメロディ。緩やかな曲調なままにずば抜けた明るさが弾ける様子は狂気的で、しかしそうとわかった上で踊らされる高揚感は最高です。 A面はサイケ・インディーポップ、B面はその要素をそのままにダンサンブルになっていきます。ずっと軽やかにおしゃれにポップにサイケデリック、深いルーツと音楽愛が背景にくっきりとあり、自然に流されていける安心感があります。いつどこでも聞きたい名盤!
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Los Mohanes / La Tumbia(LP)
¥4,200
【収録曲】 A1. La Cumbia Salió De La Tumba A2. Porro Ninja A3. Cumbia Moribunda B1. El Bembeo B2. Congas B3. El Viento Del Mar 【発売】 2024年7月 【視聴】 https://youtu.be/nwLPfTF42jc?si=Zryhjx2_7HzxP9fl https://youtu.be/E8tmiAVfMXI?si=F6RLhmITos_vBXgk フランスから入荷、Los Mohanesによるテクノ・エレクトロ音源!! ジャンルはなんとも分からず、何度聞いても楽曲の構成やメカニズムは分からず。ただただ「これはすごい」と直感で感じて仕入れたこのLP。五感に滑り込んでくるような魅力があります。ジャケットの謎のおじさん二人が本人なのかどうかはかなり気になるところ。 2曲目「Porro Ninja」シンセベースの渋いリフの上でコンガ等の打楽器が鳴り響き、謎の掛け声のような声があちこちから飛び交うような楽曲。音色はほぼ変わらず、音数や音域を繊細にコントロールし、独自の間合いで作り出される波でトランスさせてくれる曲。気づかないうちにシンセサイザーが鳴り始め、おじさんの声も増えたり減ったりします。ゆっくりゆっくりしぼむ終わり方が渋すぎてかっこいいです。 3曲目「Cumbia Moribunda」この曲を聴いた瞬間に「これは!」とすぐに仕入れました。重たくユーモラス、実験的なのに聴きやすい。はちゃめちゃに色んな音が飛び交っているのに「これなんです」と思わされるヤバいバランス感覚。こんな楽曲が聴いてみたかったと思ってしまいました。ほんとに気持ちが良い。 ぜひ一聴してみて欲しいです。すごい。
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Praed / KAF AFRIT
¥2,420
【収録曲】 1. The Sun Of Knowledge 2. Djinn Dance 3. El Hawi 4. The Spell 5. Kaf Afrit 【発売】 2023年9月 【視聴】 https://youtu.be/rtt4c-Ur14M?si=LiqAMCeZkk2kUqZJ ドイツから入荷、PRAEDのラテン・エレクトロ音源!! ブラジル音楽、ラテン、ワールドミュージック等の民族音楽的なルーツをジャンキーなダンスビートの中に落とし込んだような今音源。ジャケットのド派手さが当然のようにしっくり来る音源です。 1曲目「The Sun Of Knowledge」若干前のめりなダンスビート、生々しく壮大なトランスミュージック。洞穴の中をどんどん掘り進み、いろんな景色が開けていくようなイメージの面白い曲展開。音色とビートをほとんど変えずにグルっと変わる曲展開の幅の広さがすごくて楽しいです。 3曲目「El Hawi」インド系の弦楽器の音とコンガっぽい打楽器の音が軽やかに打ち乱れ、低域にどっしりとあるバスとベース、ぽっかりと空いた中音域の空間を楽しむような独特のドンシャリミュージック。アメーバみたいに伸び縮む曲の中でふわふわと漂えるような、気持ちのいい曲です。 かなり前衛的で、その上でダイレクトに突き刺さるダンスミュージック。小難しいことを考えてしまうその思考ごと飲み込んでくれるような一枚。
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茶封筒 / ジャイロ
¥2,000
【収録曲】 1. 高島ゴンザレス 2. お菓子は300円まで 3. ぱいぽぱいぽ 4. 空手をやればいいじゃない 5. ひきずりそうだ 6. チャミスル 7. 戻らぬが 【視聴】 お菓子は300円まで→ https://youtu.be/XyfMVFkLPcs?si=PNaSedh3TkMXT7JH 【発売】 2024年4月 東京を中心に活動するバンド、茶封筒の3rdEP!! キャッチーなメロディ、独特すぎる声、多彩なサウンドの使い分け、そして何より不思議な歌詞。個性を極限まで抽出して自分たちの音楽を追求し、日に日に濃くなっていくこのバンドの1ページを覗き見れるような音源です。 僕は少し前に茶封筒のライブを見た時、なんだかぎゅっと切なくなったことがありました。曲ごとにあるテーマはどこまでもユーモラスでありながら、その上で妄想少年のロマンチックが爆発した瞬間の輝きのような、モラトリアムをなんとなく感じます。そしてこの音源でもやはり、そのロマンチックは凄まじく輝いています。 2曲目「お菓子は300円まで」遠足に行く前のワクワク、それからちょっと大人に憧れている少年の心の機微を、端的な言葉とジャッキジャキのサウンドで表現した曲。僕は茶封筒が描く少年少女がすごく好きなので、この曲も大好きです。子供が言語化できないけど感じている”何か”をサウンドに落とし込んで音楽にしているところがさすがの表現力です。 7曲目「チャミスル」ロウテンポ、タイトで渋いダーティな曲調。絶対にチャミスルを選ばない場面でチャミスルを選んでしまっている、ダーティに憧れてダーティになれない人のお茶目さがキュートな曲。ファルセットがあんまり届いてないところも、この曲のテーマに沿っていてすごくキュンと来ます。 このバンドからしか得られない、このバンドを欲する心があります。ぜひのめり込んでみて欲しいです。
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ROSALIND / 空論上の住人
¥2,200
【収録曲】 1. 砦 2. Pacific High 3. システム 4. スパイラル飛行 5. ひと休み 6. 交差点 7. Scatter 8. 深いところで会いましょう 9. Intermission 10. カスピカ『OBS』(Bonus Track) 【MV】 Pacific High→https://youtu.be/fjGUxIM9ICQ?si=yIQLeRKYoNL9xwq1 【発売】 2018年8月 岩手県を拠点に活動する2人組バンド、ROSALINDの9thアルバム!! たまたま珍しく関西に来てライブしている日に僕は遭遇した。「なんだこのライブ!?」とちょっとずつ前に引っ張られて、気付けば1番前で大はしゃぎでライブを観ていた。感動してライブ終わりに話しかけて音源を売らせてもらうことになり、家に帰って音源を聴いてみてもう一段「なんだこの音源!?」となった。とにかく出会って欲しいと思いながらこのレビューを書いている。 2曲目「Pacific High」はMVにもなっているので、とにかく一度MVを観てみて欲しい。かっこいいような笑えるような不思議な映像。何かを真っ直ぐに伝えてくれていて、そのエネルギーはとてつもなく凄まじく、しかし何が何だか分からないまま心の中にド派手な花を置いていってくれたような。 ハードロックやロックンロールの往年のロックスターのアルバムを聴いて「かっけ〜〜」と言いながら笑っちゃう感じにすごく似ている。アルバム全編通して曲展開はギターを中心としていて壮大で、しかしルーツはとてつもなく雑食。シンセサイザーがいい感じに曲をかき乱しています。 意味を持った言葉を意思を持って放つボーカルの真摯なパワー、無邪気に展開される曲たち。どこを聴いても休む暇のない凄まじいフルアルバム、好みとか聴いてきたものとか、なんやかんやを真正面から蹴散らしてくれるような名盤です。必聴!!
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kumagusu / 夜盤
¥2,200
【収録曲】 1. 夜来たる 2. 彷徨 3. yoru track 4. 芝浜 5. 温泉街 6. 変身 7. ルーチン 8. エッセイ 9. 精進 10. たばこを 11. yoru track # 2 12. あなたの主張 【MV】 芝浜→https://youtu.be/JsSqKo7OigU たばこを→https://youtu.be/rG0Qp1lJc68 【発売】 2019年10月 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、kumagusuの2ndフルアルバム!! 薄暗くも風通しのいい、言葉とギターの単音がうねうねと作り出す不思議なアンサンブル。特に何があったわけでもないのにハイになってふわつく夜にドンピシャでハマる、作り込みの凄まじい名盤です。 1曲目「夜来たる」曲のタイトル通り、そしてこのアルバムの冒頭にピッタリな、曲冒頭のリフに一瞬で引っ張り込まれるような曲。どうしようもなくなってしまって夜に引きづり込まったようなイメージの詩。プログレッシヴなビートの上でギターとベースの単音が絡まり合い、くっきりとしたメロディではねるボーカルにドキッとさせられます。 MVにもなっている4曲目「芝浜」曲の中に自然に入っているリードギターのメロディが、曲を聴き終えた後に耳に残って不自然だったような気がして、もう一度聴き直しては「これは自然とか不自然じゃなくて、かっこいい」と思った曲。すごく静かな雰囲気で音圧自体も軽やかで、なのにずっと目がチカチカするような眩さのある曲。独特の爽快感のある名曲です。 9曲目「精進」どっぷり沈んでいく自分の思考の中で「俺は精進するんだ」と言い聞かせ続けるような曲。キャッチーとも狂気的とも取れる抜群のベースのリフ、高い音域で綺麗にメロディを取るボーカルの表現力。徐々に開けていくような曲展開が壊れていく人の開き直りみたいで面白いです。 どこをどう取っても個性的で、なのにあっさり耳に馴染んで行っては引きずり込まれる最高級の名盤です!
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kumagusu / 経験/ゆっくりおどる人
¥1,500
【収録曲】 1. 経験 2. ゆっくりおどる人 【ライブ映像】 https://youtu.be/w2cdbl_zK7M 【発売】 2023年5月 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、kumagusuの2曲入りシングル!! 独自のブレンドで作り上げられた薄暗くも風通しのいい音楽、洗練された音の絡まり合いを真正面から感じられる2曲。 1曲目「経験」何かが足りていない、どうしても物足りない!と頭の中でぐるぐるしてて、まだ感じたことのない何かを求めているときの感じの曲。ちょっと前のめりなミドルテンポ、メロディックなベースが曲の骨になってるように思います。歌もサックスもドラムもギターも自由に波打ち、長めのアウトロでじっくり迫ってきます。心地よくも怖さのある曲。 2曲目「ゆっくりおどる人」ロウテンポでサイケデリックに揺れる曲。不思議な曲展開にじわじわ引き込まれ、"どうしたらいい?"という言葉と共にふわっと突き放されるように終わります。頭の中がごちゃっとした仕事・学校帰りにぴったりな曲です。 とにかく掻き乱される、重くのしかかるような音源です!
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ドッグフード買い太郎 / esatachi - EP
¥1,200
【収録曲】 1. 袖が長くなるまでの恋 2. 餌たち 3. 徘徊のススメ 4. ゴーストライト 5. 泣けるコード 6. 呪い 【視聴】 袖が長くなるまでの恋→https://youtu.be/ZPFG0SLr0Y4 ゴーストライト→https://youtu.be/fbqDe0Qeesg 【発売】 2021年9月 広島を拠点に活動する弾き語りアーティスト、ドッグフード買い太郎の弾き語り・バンドサウンドが混ざった6曲入りEP!! 風通しの良いサウンド、優しく入ってくるメロディ、その全てが鬱々とした言葉のどうしようもなさを演出する一本道。僕的には"諸行無常のやるせなさ・どうしようもなさ"みたいなものがこのアルバム通してのテーマに感じました。 3曲目「徘徊のススメ」個人的に買い太郎さんの曲の中で1番好きな曲、何もない時によく口ずさんでいます。変なところに迷い込んではまた知っている道へ出る、波打つ自分の情緒とともに散歩へ誘ってくれるような曲。優しく歌うAメロと怪しいポエトリーのパートをバッチリつなげいるサビがほんとにすごい。コードがやばすぎる。無駄なくスパッと終わっていくところも狂気的でめちゃくちゃ良いです、名曲。 4曲目「ゴーストライト」バンドサウンドの曲です。微かな光を探すような薄暗い言葉と曲の温度感。ざらついたサウンドが覆うシューゲチックなアレンジは、3曲目の終わりからスーッと繋がり、次の5曲目の電子音にまっすぐ繋がっていきます。綺麗な流れすぎてびっくりします。 6曲目「呪い」かなり詩的な曲、公園でぼーっとしながら「生きること自体が呪い」と言っているような景色を想像して聴いていますが、全然違う気もします、色んな解釈のできる詩なんだとも思います。ギターの響き方にドキドキさせられる曲。 自分の言葉と音を追求し、その上で"アルバム"という部分にもかなりのこだわりがある音源だと思います。個人的にもう何十周もしてるアルバムです、すごいです。絶対に手にとって聴いてほしい名盤です。
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FNCTR / five
¥1,000
【収録曲】 1. 5_1 2. 5_2 3. 5_3 4. 5_4 5. 5_5 【視聴】 5_5→https://youtu.be/vEvWDt5M-TU 【発売】 2018年 京都を中心に活動するプログレ・マスロックバンド、FNCTRの1stアルバム!! 派手で強気なビートの上で繰り出されるセッションをしているかのような自由さと絶対にブレないキメの強さ、グルーヴという言葉がそのままに音楽という形になったかのような音源。 2曲目「5_2」ベースのリフとドラムで曲の骨組みを作り、キーボードとサックスが乗っかりつつ全てを破壊していくという感じの曲。ドラムとベースのみの間から散りばめられていた一瞬入る変拍子、その違和感がどんどん大きくなっていき最後には足場がなくなっていく曲展開。縦横無尽に駆け回るサックスの鳴り響きがよりディストピアっぽくてかっこいいです。 5曲目「5_5」刻まれるベースとシンセサイザー、アッパーな4つ打ちビートで始まる曲。サックスが増えて2本になって少ししてからベースが曲全体をグッと持ち上げ、そのままひたすら突っ走り続けるカッコ良すぎる曲。めちゃくちゃ楽しいです。一旦静かになってからスネアロールで入るところも最高。ずっと聴いて踊っていたい名曲。 かっちりと乗せる、その上で聴かせバグを作り出す。洗練されたかっこいい音源です!
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FNCTR / Lude
¥1,500
【収録曲】 1. Lude_1 2. Lude_2 3. Lude_3 4. Lude_4 5. Lude_5 【ライブ映像】 https://youtu.be/2IJ6SIqXskM 【発売】 2023年3月 京都を中心に活動するプログレ・マスロックバンド、FNCTRの2ndアルバム!! 一切予測のできない曲展開、なのにずっと置いていかれないビートの圧倒的完成度。重く鳴り響く重低音と自由に踊るサックス・シンセサイザーに痺れる凄まじい名盤。 2曲目「Lude_2」ベースが軸をとり、ドラムはビートなのかどうかもわからないほどド派手に動き続けます。ただずっと乗れるのはスネアの使い方、やばすぎます。色んな角度から色んな見せ場が押し寄せる怒涛の展開、ずっとドキドキさせてくれる名曲。静かになってゆっくりゆっくり上がっていく後半のところ、吸い込まれてく感じで気持ちいいです。 5曲目「Lude_5」他の曲はそれぞれ5分ほどですが、このラストの曲だけ11分あります。しばらく続く4つ打ちの真っ直ぐなビートの上で混ざり合う単音たち、最初こそ認識できていた一つ一つの音のラインがまるで雑踏のように一つの景色へと落ちていきます。そこから突然始まる怪しく薄暗くアッパーなパート、じわじわと暗いところに引き込まれていき、最後にぶち壊れてスパッと終わります。何かすごいもの観たけどあれなんだったんだ、みたいな気になります。 より深い音楽の可能性を探求し続けるようなバンドとしての姿勢、そして極められた自分たちの技術全てを余すことなく出し切って作られた曲たち、唸る名盤。
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FULL URCHIN / WALLY
¥2,000
【収録曲】 1. sundown 2. tripper 3. patrick 4. His white state 5. Don’t mind 6. spit 7. Hi! tomato 8. story 9. All right goodbye 10. EG one 【ライブ映像】 sundown→https://youtu.be/F_XjxAUqf04 【発売】 2023年3月 仙台を中心に活動するオルタナ・ギターポップバンド、FULL URCHINの1stアルバム!! 薄暗い中に光が刺すようなイメージ、揺れるサウンドの中にゆったり浸りつつドキッとさせられるアレンジの鋭さが刺さる名盤です。 ライブ映像にもなっている1曲目「sundown」個人的にこのバンドを知って最初に聴いてびっくりしました、めちゃくちゃドンピシャで好きな曲。ロウテンポで2本のギターの絡まり合いとぽつりぽつりとした言葉で曲名である日没が表現されていて、キメの多いリフから一気に駆け出していくラストの美しさがとにかくすごい。甲高く鳴る単音ギターのメロディラインが頭の中に焼き付きそのまま曲の余韻となって残ります。たくさんの人のアンセムになって欲しい名曲。 6曲目「spit」派手なテンポの変化・サウンドで暗さと明るさを曲の中で作り出し、歩幅に合わせてくれるような曲。伸びやかでキャッチーなコード感のままに奥行き・深みを作り出す抜群の作曲センス、うなだれる日々の鬱屈スカッとした音楽に落とし込んだ気持ちのいい曲。 多彩なアレンジに詰まった遊びと音楽愛、そして彼らの見る日常にどっぷり浸かれる名盤です!
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幽体コミュニケーションズ / 巡礼する季語
¥2,200
【収録曲】 1.季節を巡礼して生きている 季語に縁取られた体で立っている 2.光の波間で息継ぎして 3.ユ 4.雨集 5.Ollie(巡礼する季語) 6.STAY 7.HOLIDAY 8.� 【発売】 2023年2月 【MV】 ユ→https://youtu.be/ybU5-HIydqE 京都を中心に活動するスリーピースユニット、幽体コミュニケーションズの1stミニアルバム!! ここ最近で聴いた音源の中でも最高峰としか言えない素晴らしい名盤。"季節を巡る"をテーマにしたアルバムで、高いセンスから作り出される一音一音が繊細に絡まり合った音楽は決して崇高なものではなく、いたって親身な日常にある齟齬。すんなり音楽の中に落としてくれる素晴らしい居心地のよさ。 MVにもなっている3曲目「ユ」サイケデリックなサウンドに覆われた中、一気に駆け抜けるアッパーなサビが異質なキャッチーさを放つ曲。詩的な言葉の数々は難解で、「災いみたいな言葉を見つめている 意味が化けるまで」という詩が、まるでこの曲を聴いている自分のことのように感じる。そうしてじっと見つめて考えるうちに、曲の最後に落ちる椿はまるで気づかないうちに数ヶ月経っているかのよう。アルバムのテーマにもある"時間の経過"の中にある、刹那的な感情の機微を思い返させてくれるような曲。MVをじっと見ながら聴いてるとじわっと泣きそうになる素晴らしい名曲。この曲がふとテレビで流れることを心から願う。 7曲目「HOLIDAY」歌・コーラス・曲展開が、どの曲とも違う迫力・力強さを持った曲。誰かが何かを起こす日の朝を描いたような詩、じわじわと曲展開の中で外に旅立っていくような感じ。このアルバムの中にある曲の中で過ごすうちに、何かを見つけ自信を持って強く一歩を踏み出す曲のように僕は感じた。 このアルバムはサイケでキャッチーで音楽としてすごくて、だけどこれを聴いたどこかの誰かが「やるぞ」と思ってくれるような音源だと思います。本当に素晴らしい、出会えてよかった音源。
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団地ノ宮 / ゆうやみずかん
¥3,000
【収録曲】 1. ゆうやみずかん 2. 3棟の午後 3. ひこうき 4. はてな 5. ファクシミリ 6. ゆうえんち 7. 白い風船 8. おいのりの次の日 9. かえりみち 10. 反射鏡 11. メロディ 12. バス停 13. bonus track 【MV】 ゆうやみずかん→https://youtu.be/brY1RhXBOG0 【発売】 2022年12月 東京を拠点に活動するサイケポップ二人組姉妹バンド、団地ノ宮の13曲入りアルバム!! 鮮やかなノスタルジックさと、ちょっと怖くてゾワっとする薄暗さ、幼さゆえの幸福と狂気みたいなものを僕はすごく感じた音源です。 MVにもなっている1曲目「ゆうやみずかん」不思議な拍子の使い方、宙に浮かせるような言葉の間。言葉を重寝てリフレインさせてから一気にグッと広がるラストの展開がすごかったです。童話のようなメルヘンさを生々しく感じる不思議な曲。 7曲目「白い風船」言葉にじっと耳を傾けては、グッと重く乗る低い音に魅せられる曲。時間の感覚がおかしくなるほどに同じ景色・人の顔を何度も観ている少年?少女?の話のように感じましたが、正解みたいなものを探そうとするとちょっと難解。木造でデカい図書館みたいなところをぐるぐる回るようなイメージがあって、ファンタジックな怖さをすごい感じます。世界に飛び込まされる曲。 11曲目「メロディ」バラバラになったメロディを集めてくる曲。リズム音もピアノも言葉もそれぞれ跳ねる単音が多く、それが進んでいく曲に合わせてちょっとずつ繋がっていくような雰囲気があります。ラジオ音質みたいになってから曲の色がふわっと変わっていくところが本当に繊細ですごい。神様みたいな人に遠くに放り投げられて終わるみたいな感覚になります。 とにかく言葉にじっと耳を向けて聴いて欲しいです、そうしたら様々な音のこだわりや展開の美しさを真っ直ぐに感じます。
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mismatch-smile / INNERMOST
¥2,750
【収録曲】 1. flow 2. hope 3. arihureta uta 4. ma ta ne 5. lovesong 6. compass 7. sumiiro to geppaku 8. eve 9. arihureta uta (DUB mix) 【flow】 flow→ https://youtu.be/MC1on6SaSnw?si=a2UG03z0cqgXazL9 【発売】 2022年10月 東京を中心に活動するエレクトロ・ロックバンド、mismatch-smileによる1stアルバム!! 荒々しいサウンドや展開を織り交ぜつつ、多彩なルーツから作られた形容する言葉が見つからないほどの独創性を持ったアルバム。一貫してキャッチーさを保ったまま深く練られた楽曲の中、サウンドと言葉にじっと耳を傾けては聴き惚れる音楽です。 1曲目「flow」クラシカルなピアノから始まり、一気に飛び立つようなテンポ感と爆発力のあるサウンド。目まぐるしいアレンジにドキドキさせられ、そのまま突っ走って終わるめちゃくちゃすごい曲。壮大な曲に乗せて今目の前にあることを綴ったような詩がロマンチックでいいです。 4曲目「ma ta ne」ゆったりとしたテンポ。音の粒が全て強いインパクトを持っていて、そのコントラストで滑らかな歌のメロディがグッと活きる曲。ラストのサビでガツンと強くなるサウンドが爽快で、そこに乗る晴れやかな歌、そしてそこからアウトロのバイオリンにつながるところめちゃくちゃ美しいです。 8曲目「eve」サンプリングした打撃音たちとエレクトロノイズとで作られた歪んだ空間の中、メロディのくっきりした歌が響く曲。目を閉じて聴くと宇宙の中をぷかぷか漂うような感覚、道案内をしてくれる歌にゆっくりと導かれながら、ラストに向けて少しずつ増えてくる音階を持った音が終着地点を演出してくれます。かなり鋭い打撃音を多用しているのに、どの瞬間のどの音もしっくり気持ちよくて、ずっと聴いていたい曲です。 多彩という言葉には収まらないほどの色んな面を持った曲たちが、高いセンスと深いルーツによって意志を持ち繋がれていく、そんなアルバムだと思います。すごいです。
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RIS / LONELY DISCO
¥2,000
※この商品は7インチレコードです。 【収録曲】 [A面]LONELY DISCO [B面]BIZZY 【Trailer】 https://youtu.be/HqHuaWSnsWc 【発売】 2022年6月 東京を中心に活動する宅録/シンガーソングライター、RISの7インチレコード!! リズミカルにギラッギラなニューウェイブ音源。派手でインパクトのあるジャケットから想像する色合いそのままの音源です。鳴らし続けられる4つ打ち、カラフルなエレクトロニカサウンド、リズミカルに響くボーカル。リバーブのかかり方やサウンド作り、アレンジどこを取っても凄まじい作り込みで1曲でシングルカットする意味を感じます。さまざまなルーツがこのアーティストの放つ"ニューウェーブ"に収束した素晴らしい1枚。
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S.L.N.M / 健全
¥2,000
【収録曲】 1. 不健全 2. 冷たい足 3. AGURA 4. かっぱ 5. STIMULATION 6. My life 7. 健全 feat.マチコ(裸繪札) 【MV】 健全 feat.マチコ(裸繪札)→https://youtu.be/r0FcyUqda9Q 【発売】 2022年5月 大阪を拠点に活動するHipHopグループ、S.L.N.M(サルノメ)の7曲入りEP!! 多彩な声色とラップが押し寄せます。ダークさとキャッチーさが妖艶に混ざり合い、心地の良いバグに浸れる名盤。2曲目「冷たい足」1曲目から不穏なピアノを引き継ぎ、ノイズと女性ボーカルで宙に浮かせてからどしんとくる男性ボーカルのリリック、めちゃくちゃ気持ちいいです。リズミカルに入るノイズと声のアンサンブルが最高に美しいです、曲後半の畳みかけマジで気持ち良いです。3曲目「AGURA」アッパーな入りからのドスの効いたビート、派手なラップと渋く沈むサビとのコントラストがクールでカッコいい曲。低音を唸るシンセベースが、単調なはずなのにずっと耳に残ります。6曲目「My life」キャッチーなキーボードとメロディアスな歌が、重く響く低音の遥か上空を舞うような歌。交代で色々なリリックが飛んでくる楽しい曲です。淡々と鳴るキーボードがチカチカ眩しくて、おどろおどろしいカラフルさを演出します。重いのにキャッチー、不思議と同居する素晴らしい名盤。