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sugarman / Tema and Home
¥2,000
【収録曲】 1. Tetsuo 2. rash life 3. mado 4. スローラーナー 5. uuuu 6. rash life(remix) 7. Romance 8. s.m.p.m 9. shimmer 10. 14(fourteen) 11. バースデー 12. scale up 【MV】 rash life→https://youtu.be/GlRL01dldto?si=JuWbd0SDdxMT6qrP 【発売】 2024年2月 仙台を中心に活動するオルタナ・インディーポップバンド、sugarmanの12曲入りフルアルバム!! インディーポップやオルタナを楽曲の主軸としつつ、電子音やボイスチェンジャーを使用し幅広く実験的に音楽を探究した今音源。持ち味の爽快なサウンドと抜けの良いボーカルのメロディは抜群によく、その上で息苦しさや葛藤を描いたようなリアルさがあるアルバムです。 MVにもなっている2曲目「rash life」電子ビートとシンセサイザーが特徴的で耳に残る曲。スカッと開いている中音域をサビで勢いよく埋める感じが気持ちいい。女性コーラスでパッと華やかになり、そのまま遠くに消え去っていくように終わっていきます。ぼーっとトランスさせてくれる不思議な安心感。 5曲目「uuuu」曲名通りにuのハミングがら始まる曲。畳み掛けるように歌が途切れず続くAメロ、単調に進んでいく曲がブレイクを挟んでから少しずつ歪み、うねったままにグンと伸びていくような曲。シューゲイザー的アプローチを必要最低限の洗練された音で鋭利に丁寧に広げ、1番最後の最後でめちゃくちゃに鳴る曲。思ってたよりも来た!とテンションが上がりました。かっこいい轟音。 12曲目「scale up」聴きたい音楽、アッパーなのに走り切らない優しいこの感じ、落ち着くバンドサウンド。低音と中音域にバランス感が抜群で、気持ちのいいメロディはふわふわと踊り、アレンジでバッサリと曲の色を派手にしていきます。素晴らしい名曲です、ずっといずれかの楽器が個性を発揮していて、自由で楽しいです。 すごく膨らんで収束する、その膨らみがカッコいいからこそ帰結が爽快、そんなアルバム。僕はすごく聴いてます、かなりおすすめしたい名盤!
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猫を堕ろす / ポップの真髄
¥2,500
【収録曲】 1. door 2. 漫画の世界で 3. オーバークロック feat. 藤本薪 4. pop song 5. Storage of the ground 6. コミュニス feat. 鮭とばSKTB 7. 光があふれてる 8. 新しいきみへ 9. 凪の音楽 【MV】 door→https://youtu.be/-Je4kQKq7vE?si=iTmvpcQ9BMpIwmQN 【発売】 2024年2月 東京を中心に活動するエレクトロ・ニューウェーブポップスバンド、猫を堕ろすの9曲入りアルバム!! カラフルな音使い、幅の広いアレンジ、詩的なのに距離の近い言葉たち。ポップさは損なわないまま重たくパワフルに聴かせるアルバムです。 MVにもなっている1曲目「door」独特のメロディセンスが活きる女性ボーカルはこのバンドの節が効いてる感じがします。曲全体が多彩すぎるアレンジによってフワフワ浮いてる感じになっているので、パワーポップ的なアプローチのサビがガツンと映えてかっこいいです。個人的にはサビの終わりがけのコードが気持ちよくて何回も聴きたくなります、ずっと発見のありそうな名曲。 5曲目「Storage of the ground」不思議な曲。僕は英語がわからないので曲名を翻訳してみましたが、曲の詩と照らし合わせて考えてみると"冷凍保存された場所"的な意味なのかなと思います。曲調的にノリの良さはあれど、詩や展開的にかなりタイトな重たさもあり、じっくり聴いているとズドンと影を落とされた気になります。最後のサビ〜アウトロの感じに変な意識の持っていかれ方をする面白い曲。 9曲目「凪の音楽」渋いゲームミュージック的な雰囲気と温かい日本語の歌のポップさが絡まりあってドリーミーに仕上がっている曲。個人的にこのバンドの1番の好きなところである"ピュア故のシニカルさ"みたいなのが、この曲はドンピシャでハマって活きている感じがします。 攻め攻めなアルバムタイトル"ポップの真髄"、ある種リスナーへの問題提起みたいなタイトル。ポップってなんなのか、このアルバムは"猫が堕ろす"が出す一つの回答なんだと思います。時代とか境遇とかを突き抜けるため、今この瞬間に産まれるべくして生み出されたアルバム。
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ゆ〜すほすてる / 引っ越ししたい
¥2,200
☆SABOTEN MUSIC 限定購入特典ジャケットコラボシール付き☆ (商品画像2枚目) 【収録曲】 1. 春よくるな 2. バカンスの夢を見る 3. 私たちってかわいそう? 4. 犬 5. みんなのことあっと驚かせる死に方 6. かなしい 7. さま〜べいび〜 8. 夏休みがはじまらない 9. 強気にさせないで 【MV】 バカンスの夢を見る→https://youtu.be/5vPqfeoHBPw?si=Xck6wecAcvfh4Nic 【発売】 2023年12月 【特典シール】 デザイン:よいまつり 京都を拠点に活動するインディーサーフポップバンド、ゆ〜すほすてるの9曲入りフルアルバム!! 卑屈な言葉がアグレッシブでキュートに炸裂する固有の音楽性。どうしようもないことの数々、『引っ越ししたい』らしい彼らの歌を聴いて「明日もここで頑張って生きていこう」と心から思える音源です。 MVにもなっている2曲目『バカンスの夢を見る』夢の中と現実を行き来するようなサウンドと曲展開、現実逃避したいけどできない日常を描いたような曲。全部を放り投げたほんの一瞬の開放感がラストの爆音パートに詰まっていると思います。心地よくもソリッドな曲。 4曲目『犬』、「最近体調悪い、やばいぐらい無意味な週末、公園へ出かけて犬触って帰ります」から始まるナードすぎる曲。なるべくしてなってしまった虚無の休日の中、パッと何かの景色がフラッシュバックしたかのような間奏。よかったことなのか悪かったことなのか、不思議な余白。公園で犬観る度に頭の中で流れるようになりました。 9曲目「強気にさせないで」アルバムラスト、1番突き抜けてキャッチーな曲。変わっていくものに対する寂しさを言葉に、それに対してあっけらかんとしていたい気持ちが曲調に乗った感じがする曲。ちょっと笑えるぐらいの卑屈さにはキュンとくるというか、そんなにさらけ出してくれてありがとうみたいな気持ちになります。 本当に大好きなアルバム。今までのゆ〜ほすを知っている人は進化に喜ぶし、初めて知った人は真っ直ぐに好きになれると思います。絶対に聴いて欲しい名盤!
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福 / こんにちわ
¥1,000
【収録曲】 1. 悲しくなんてない 2. 自転車2 3. 君と海で 4. まる。 5. ばいばいさよなら 【発売】 2023年5月 【MV】 悲しくなんてない→https://youtu.be/PxmKAcGFrEw?si=w9BrE1ro3uYKn0vO 大阪を拠点に活動するロックンロール・ギターポップバンド、福の5曲入りミニアルバム!! スカッとした曲調、跳ねる女性ボーカル、言葉がガツンと突き抜ける爽快感。キュートさを携えて、自分の足で立って力強く進む人間の思いをしっかりと打ち放つアルバムです。 MVにもなっている1曲目「悲しくなんてない」好きだったけど解散しちゃったバンドを通して少女が成長する瞬間を描いた感じの曲。アッパーな曲調とあっけらかんとした言葉で紡がれるリアルな日常、多分音楽に触れるきっかけを描いた曲なのかな?と思います。詩を聴けば聴くほど「他にどんな言葉を歌うのだろう」と2曲目以降に入っている曲をワクワクさせてくれます。あと僕はジャスミン茶はよく飲みます。 4曲目「まる。」現代を過ごす中の、現代らしい"生きている瞬間"を描いた曲。公園でぼーっとしてる時の情報量の多い頭の中を順番に紡いで行ってくれるようで、公園にぼーっとしに行きたくなります。日々目の前にあることを大切に生きよう、妬み恨みつらみは体に良くないよ〜みたいなことを、彼女たちらしい音と言葉で丁寧に歌ってくれています。包み込むような優しさが表現としてもきっちり滲み出ていてすごく居心地がいいです。 ほんわりしている声や軽い曲調の中、渦巻くエネルギーと意志をひしひしと感じるいいアルバム、イヤホンに携えて一緒に散歩して欲しいです。
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ROSALIND / 空論上の住人
¥2,200
【収録曲】 1. 砦 2. Pacific High 3. システム 4. スパイラル飛行 5. ひと休み 6. 交差点 7. Scatter 8. 深いところで会いましょう 9. Intermission 10. カスピカ『OBS』(Bonus Track) 【MV】 Pacific High→https://youtu.be/fjGUxIM9ICQ?si=yIQLeRKYoNL9xwq1 【発売】 2018年8月 岩手県を拠点に活動する2人組バンド、ROSALINDの9thアルバム!! たまたま珍しく関西に来てライブしている日に僕は遭遇した。「なんだこのライブ!?」とちょっとずつ前に引っ張られて、気付けば1番前で大はしゃぎでライブを観ていた。感動してライブ終わりに話しかけて音源を売らせてもらうことになり、家に帰って音源を聴いてみてもう一段「なんだこの音源!?」となった。とにかく出会って欲しいと思いながらこのレビューを書いている。 2曲目「Pacific High」はMVにもなっているので、とにかく一度MVを観てみて欲しい。かっこいいような笑えるような不思議な映像。何かを真っ直ぐに伝えてくれていて、そのエネルギーはとてつもなく凄まじく、しかし何が何だか分からないまま心の中にド派手な花を置いていってくれたような。 ハードロックやロックンロールの往年のロックスターのアルバムを聴いて「かっけ〜〜」と言いながら笑っちゃう感じにすごく似ている。アルバム全編通して曲展開はギターを中心としていて壮大で、しかしルーツはとてつもなく雑食。シンセサイザーがいい感じに曲をかき乱しています。 意味を持った言葉を意思を持って放つボーカルの真摯なパワー、無邪気に展開される曲たち。どこを聴いても休む暇のない凄まじいフルアルバム、好みとか聴いてきたものとか、なんやかんやを真正面から蹴散らしてくれるような名盤です。必聴!!
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どっかん小僧 / 生殖
¥1,000
【収録曲】 1. 仏罰 2. 鉄あれい 3. プードルダンス 4. もぐら叩き 【MV】 仏罰→https://youtu.be/lZ51yAIkLl4?si=IyWLHhtOsf6wJZFP 【発売】 2023年12月 京都を拠点に活動するオルタナ・パンクバンド、どっかん小僧の4曲入り音源!! ジャケット同様、どこか愉快に壊れた爆音と叫び。耳に残るリフたちに誘われてどうしようもない言葉たちの殴打を浴びれます。静かな時間からでもがっつり引き込んでくれるアルバム。 1曲目「仏罰」重厚に重なる弦楽器、しかし音も言葉もかなりくっきりと浮き上がるサウンドバランス、1番ガッチリ刺さる音像です。メロディックに唸るリードギターが曲をグッとキャッチーに仕上げていてかなり聴きやすく、だからこそよりアバンギャルドさが際立ちます。ボーカルの叫びに合わせて音圧が上がる瞬間めちゃくちゃ気持ちいいです。 3曲目「プードルダンス」自分1人だけ踊れないダンスチューン。カラッとしたアッパーな曲調、謎のベース音が演出する居心地の悪さ。曲の展開は少なくひたすらサビが続いているような曲で、聴いているとちょっとずつ踊れなくなって、立ちすくんで暗いところに引っ張り込まれるような怖さのある曲。 パンクバンドでありながらパンクバンドの音源を逸脱している挑戦的な音源であり、しかしどこまでもどっかん小僧というバンドにとっての"日常"を作り込んだ素晴らしい音源です。
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Moon In June / ロマンと水色の街
¥2,750
【収録曲】 1. Robert 2. Fuzzzzy Motion 3. 都会のアリス 4. ロマンと水色の街 5. エレクトリックシューズ 6. Head for München 7 Overdriver 8. Slowdive (Album Ver.) 9. 閃光少女 10. 春の雪 11. スイートリトルライズ (Album Ver.) 12. 十二月の放課後 【MV】 Head for München→https://youtu.be/cKgmuy6yvbo?si=lANDsz_GDHBB0tAP 【発売】 2023年10月 東京を中心に活動するドリームポップバンド、Moon In Juneの1stフルアルバム!! オルタナティブを携えたままJ-POPへ挑戦状を叩きつけるかのような今アルバム。揺るがぬサウンド愛、追求し続けるメロディックな歌。時に荒々しく時に優しく、紡がれる夢夢しい日本語にじっと耳を澄ませる優しい時間を作ってくれるアルバムです。 2曲目「Fuzzzzy Motion」美しい爆音に惚れた瞬間を思い出させてくれるような、滑らかな曲の中で荒れ狂う音の爽快感。欲しい音をたくさんくれて、その先でさらにコードと展開でガツンと何度も広げて魅せてくれます。このバンドにしか作れない余裕と愛とが分かりやすく感じられる名曲。 MVにもなっている6曲目「Head for München」アッパーな曲調としっとりと伸びる女性ボーカルとの対比が魅力のキラーチューン。サビ終わりの強烈な間奏、そこからもう一段跳ね上がるCメロ、ガツンと落ちてゆっくり広がる更なる間奏。楽しいです、そしてずっときっちりかっこいい。毎秒好きになっていく名曲です。 9曲目「閃光少女」曲の始まりで笑ってしまうぐらいの最高にイケてるナンバガのオマージュ曲。Moon In June節が効き過ぎているメロディと水々しいサウンド、ノリノリのベースとドラムも聴いてて楽しい。眩く強烈に光る曲で、終わった瞬間がなんだか寂しくなります。アウトロがカッコ良過ぎます。 バンドやりたくなるアルバムです、音楽って楽しいしすごいんだなと思わせてくれる名盤。
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yei / Return of Pinkrobot
¥3,000
【収録曲】 1.Hello Horsetail Field,Pt.1 2.Messenger From Somewhere 3.Pink Riot 4.Smile 5.Karate Girl Forever 6.Dr.volsole's Stewed Soup 7.Is Your Head Blue or Red? 8.Vunjara Attack 9.Hello Horsetail Field,Pt.2 【MV】 Messenger From Somewhere→https://youtu.be/lWdrKluT394?si=XPNd8rervWcMvut_ 【発売】 2023年7月 大阪を中心に活動するインディーロックバンド、yeiの1stフルアルバム!! キラキラしてガチャっとしてて、しっかりと深いルーツ。遊園地に行った時の「楽しい!最高!」と「疲れたな、明日仕事嫌だな」の両方をしっかり丁寧に描いてくれているかのようなアルバムです。 MVにもなっている2曲目「Messenger From Somewhere」キャッチーなボーカルの声とメロディがくっきりと活きるドンシャリサウンド、アッパーなビートが浮きすぎないよう地に足のついたベース。壮大に聴こえるアレンジが、より小さな心の機微を描いたように感じる不思議なイメージ。大きい景色をバッと観せられて、その景色をどんどんズームしていき、そこで暮らす人に出会えた感動みたいなものを曲終わりに感じられる曲。 6曲目「Dr.volsole's Stewed Soup」全部英詞なので言葉の意味は分からないけど、女性ボーカルの囁くような歌と静かに重なっていくキーボードの音で全体を覆う曲。牧歌的で壮大な美しさと家の近所の川のような身近な美しさ、両方を兼ね備えたような情景。ところどころで入るサックスのメロディがすごく心地いいです。 The Flaming LipsのYoshimi Battles the Pink Robotsという曲に感銘を受けて作った音源だそうで、僕はThe Flaming Lipsをあんまりちゃんと聴いたことがなかったので聴いてみましたがカッコ良かったです。好きなバンドの好きなバンドを遡って聴いていくのは楽しいし色々音楽を知るきっかけにもなるし、出した音源からだけでは見えないところにある各アーティストが大事にしていることが垣間見えたりするので、そういう意味でいい風を生む一枚になってほしいなと思います。
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Limited Express (has gone?) / Tell Your Story
¥3,080
【収録曲】 1. ラーメンライス 2. EDUCATION 3. INVITATION 4. I don’t TRUST 5. R.I.P, friends 6. WORLD’S END 7. Discommunication 8. PICK A FIGHT 9. HATER 10. BET ON ME 11. No more ステートメント 12. TOP OF THE TOP 【MV】 ラーメンライス→https://youtu.be/SsFh_Wkt0sA?si=5Sbfq6lv-FnKeP8G 【発売】 2023年8月 東京を拠点に活動するオルタナ・パンクバンド、Limited Express (has gone?)の12曲入りフルアルバム!! 多彩でド派手なアレンジ、軽やかな曲調で重くのしかかる確かなオルタナティブパンクバンド。自らの圧倒的な可能性をリスナーに叩きつけるかのようなアルバムです。 MVにもなっている1曲目「ラーメンライス」ギターの単音を聴かせながら、変則的なビートと舞うように乗るボーカル。リズミカルにボーカルが乗っかるサビからのメロディックになるコーラスがめちゃくちゃ気持ちいいです。MVを撮影したラーメン屋さんが、コラボ的な感じでMV公開してから期間限定でライスが安くなっていたらしいです。 8曲目「PICK A FIGHT」単音ギターのリフ、ダンスビートとコンガ(?)のポコポコした打楽器で愉快に踊らせ、後半で一気にツービートと轟音で畳み掛ける曲。伏線のようにギターとサックスが睨みを効かせてる感じがめちゃかっこいいです。理不尽をわざとちょっとバカになって吹き飛ばすイメージに聴こえました、好きな曲です。 曲によってカラーは変わりつつも、一貫して楽しく激しくどこか壮大。跳ねる言葉に何度もドキッとさせられるようなアルバム。
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イワクニマユ / 私手記
¥1,000
【収録曲】 1. time signal 2. 嘘ついた 3. 鳥 4. 坊や 5. 嵐の夜に 【視聴】 time signal→https://youtu.be/Hir_WnW_YyU?si=_QzByU_DhH5gkq4Q 坊や→https://youtu.be/d22G6P-eNcI?si=7AlO11xwHRV4cdrD 【発売】 2023年3月 大阪を中心に活動するピアノ弾き語りアーティスト、イワクニマユの5曲入り音源! イワクニさんが見た景色、そしてその瞬間に感じた感情が音にこもっていて、イワクニさんの気持ちになって同じ景色を観れるような感じ。とてつもなく深くトリップさせてくれるピアノの弾き語り音源。 1曲目「time signal」ピアノとアラーム音から始まる朝の曲。僕はこの曲は、自分の意志や葛藤を整理し、改めて自分の中で決意を固めてリスタートする時の強い曲だと思いました。何度も向き合っては意志を持って表現する、人柄と美学にきっちり打ち抜かれる曲。 4曲目「坊や」お母さんがいなくなった少年とお父さんの静かな葛藤と静かなやりとりを言葉で淡々と描いた曲。物語の中の感情の機微が、言葉以上に声の出し方とピアノで繊細に描かれていて、曲終わりにしんと響く余韻があまりに切なくてクラッと来ます。すごい曲。 個人的にライブで何度も聴いた曲が入っていて、嬉しくていっぱい聴いています。"自分が生きている"という事実がちょっとだけ愛おしくなれるような、すごく丁寧で美しくて、色んな人に聴いてほしい音源です。
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kumagusu / 夜盤
¥2,200
【収録曲】 1. 夜来たる 2. 彷徨 3. yoru track 4. 芝浜 5. 温泉街 6. 変身 7. ルーチン 8. エッセイ 9. 精進 10. たばこを 11. yoru track # 2 12. あなたの主張 【MV】 芝浜→https://youtu.be/JsSqKo7OigU たばこを→https://youtu.be/rG0Qp1lJc68 【発売】 2019年10月 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、kumagusuの2ndフルアルバム!! 薄暗くも風通しのいい、言葉とギターの単音がうねうねと作り出す不思議なアンサンブル。特に何があったわけでもないのにハイになってふわつく夜にドンピシャでハマる、作り込みの凄まじい名盤です。 1曲目「夜来たる」曲のタイトル通り、そしてこのアルバムの冒頭にピッタリな、曲冒頭のリフに一瞬で引っ張り込まれるような曲。どうしようもなくなってしまって夜に引きづり込まったようなイメージの詩。プログレッシヴなビートの上でギターとベースの単音が絡まり合い、くっきりとしたメロディではねるボーカルにドキッとさせられます。 MVにもなっている4曲目「芝浜」曲の中に自然に入っているリードギターのメロディが、曲を聴き終えた後に耳に残って不自然だったような気がして、もう一度聴き直しては「これは自然とか不自然じゃなくて、かっこいい」と思った曲。すごく静かな雰囲気で音圧自体も軽やかで、なのにずっと目がチカチカするような眩さのある曲。独特の爽快感のある名曲です。 9曲目「精進」どっぷり沈んでいく自分の思考の中で「俺は精進するんだ」と言い聞かせ続けるような曲。キャッチーとも狂気的とも取れる抜群のベースのリフ、高い音域で綺麗にメロディを取るボーカルの表現力。徐々に開けていくような曲展開が壊れていく人の開き直りみたいで面白いです。 どこをどう取っても個性的で、なのにあっさり耳に馴染んで行っては引きずり込まれる最高級の名盤です!
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kumagusu / 経験/ゆっくりおどる人
¥1,500
【収録曲】 1. 経験 2. ゆっくりおどる人 【ライブ映像】 https://youtu.be/w2cdbl_zK7M 【発売】 2023年5月 東京を中心に活動するオルタナ・サイケバンド、kumagusuの2曲入りシングル!! 独自のブレンドで作り上げられた薄暗くも風通しのいい音楽、洗練された音の絡まり合いを真正面から感じられる2曲。 1曲目「経験」何かが足りていない、どうしても物足りない!と頭の中でぐるぐるしてて、まだ感じたことのない何かを求めているときの感じの曲。ちょっと前のめりなミドルテンポ、メロディックなベースが曲の骨になってるように思います。歌もサックスもドラムもギターも自由に波打ち、長めのアウトロでじっくり迫ってきます。心地よくも怖さのある曲。 2曲目「ゆっくりおどる人」ロウテンポでサイケデリックに揺れる曲。不思議な曲展開にじわじわ引き込まれ、"どうしたらいい?"という言葉と共にふわっと突き放されるように終わります。頭の中がごちゃっとした仕事・学校帰りにぴったりな曲です。 とにかく掻き乱される、重くのしかかるような音源です!
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nagakumo / JUNE.e.p
¥1,980
【収録曲】 1. 日曜前夜 2. Bedtime Bear 3. ボール 4. 6月は愛について 5. マガジン・キラー 【MV】 ボール→https://youtu.be/78bcoEwgh54 Bedtime Bear→https://youtu.be/HLxdTbDQKIg?si=Nvw6cIE5uEJB41K8 【発売】 2023年8月 関西を拠点に活動するポップスバンド、nagakumoの3rdEP!! 儚げでありながらも力強い表現をする女性ボーカル、軽やかな曲調の中に散りばめられたオルタナティブの香り、細やかなアクセントを混ぜつつどっしり乗せるリズム隊。とにかく美しいバランス感覚、そしてユーモアのある素晴らしいアンサンブルを楽しめる素晴らしいアルバム。 MVにもなっている2曲目「Bedtime Bear」個人的にこの音源の中で1番好きな曲。ビートに混じって鳴るポコポコとした音と三味線みたいな音のなるギターが民族音楽っぽさを出してて、気持ちよく揺れているところにつんざく鋭利な爆音。めちゃくちゃ気持ちがいいです。抽象的な詩は今の僕にはあまり理解ができなかったのですが、YouTubeに詩が書いているのでぜひ読みながら曲を聴いて自分なりの解釈をしてみてほしいです。 5曲目「マガジン・キラー」5曲目にきて炸裂する強烈な東京ハイウェイのスピード感。ルーツへのリスペクトと自らの個性への絶対的なリスペクト、どちらもこもった名曲だと思います。ツービートの使い方とサウンドの混ぜ方が最高にクール。波を打つような女性コーラスがばっちりと活きたアレンジ、絡み合う男性コーラスの哀愁もめちゃくちゃ愛おしくなります。 5曲それぞれに色があり、そのどれもの中に浮かび上がるNagakumoというバンドの生き様を感じられる素晴らしい音源です!
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扇芝智也 / 独白
¥1,200
【収録曲】 1. 鏡 2. あの頃 3. 青い春 4. 赤道直下、雨の町 5. 坂の向こう 6. 屋根の上の子供たち 7. パラシュート 8. 再生 【MV】 赤道直下、雨の町→https://youtu.be/jVCb2BRO3LI 【発売】 2023年7月 関西を拠点に活動する弾き語りアーティスト、扇芝智也の3rdアルバム。DLコード付きの歌詞集。 それぞれの曲の歌詞、彼の地元の写真、そしてそっと手書きで添えられた曲に関するエピソードやら思いやら。音楽を聴きながら本を読むという形で楽しむように作られた作品で、そこには真新しさというよりも、至ってしっくりくる扇芝智也という人間を間近で見る感覚。 文章や写真で補足している、と聞くと「説明しすぎでは?」と思う人がいるかもしれないですが、全くそんなことはなく、むしろ真逆。"音楽だけ"よりも少しだけ入り込みやすくなって、しかし言葉の解釈は委ねられたまま。ちょっと入り込んじゃった分より気になって作品に耳と気持ちを傾けられます。 扇芝智也、もとい、しばさんとはよく一緒にいる友人なので、この作品を出すにあたってたくさん喋っていました。しばさんはこの作品を作った後に「過去にようやく整理をつけられた」と言っていて、その過去のことは僕は知ってる話だからそういう風にこの作品を見てしまったけれど、そういう前情報なしに楽しんでほしいとも思います。 多分何かしらのしばさんの個人的な思いや感情がじわっと入ってくると思います。ぜひ体感してほしい一作。
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樂円音樂 / 境川天国方面
¥550
【収録曲】 1. 境川天国方面 2. 恋文 3. ごあ 【MV】 境川天国方面→https://youtu.be/AXQWXk-4Whw 【発売】 2023年7月 東京を中心に活動するギターポップバンド、樂円音樂の2ndシングル!! キュートなメロと退廃的なサウンド、どうしようもなさが溢れ出るしゃがれ声。ぎゅっと響く爆音歌もの音源。 MVにもなっている1曲目「境川天国方面」歌詞の読み解き方は色々あるかとは思いますが、僕個人的には「一緒にバンドやってこうぜ!」って言ってた幼馴染が、熱量が合わなくてバンド抜けられた時の感じがすごいしました。タイトルからもっと死生観のある読み解き方もできるかもしれません、ひとりぼっちであることを歌ってひとりぼっちに寄り添ってくれるような曲。めちゃくちゃ気持ちいいです。境川行ってみたい。 2曲目「恋文」渋くアッパーなリフと曲調。歌詞もサウンドも現代的かつ本質的、唯一無二の素晴らしいバランス感覚。ベースの隙間が作り出す楽しい横揺れに誘われ、大切な人に会いたくなる名曲。 3曲目「ごあ」アップテンポのハイスピードパンク曲。死にたくなる学校や仕事の帰り道、鳴り止まないロックンロールに取り憑かれ、たまたま観た夕焼けが綺麗な日。諸行無常のほんの一瞬を切り取って音楽に落としこんだような曲。 どんどんスピードを上げて終わって行ってしまう切ない音源。素晴らしいです、何度も聴きたい名盤!
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ニーハオ!!!! / i!i!i!i!
¥2,650
【収録曲】 1. ムーンライト楽団 2. HAKA 3. So tough & So tough 4. ANTI ANGER CONTROL 5. メタモルフォーゼ 6. CRAZY TIME 7. SPIDER14 8. SPIDER15 9. SPIDER16 10. 君のファムファタルじゃない 11. Ownership rights 12. BSN 13. UNDER MASK 14. BUY1 GET2 15. TRIP WITH YOU 16. pajama party in ニーハオ!!!! 17. Don’t Obsess 【視聴】 So tough & So tough→https://youtu.be/ifs8BEjAIP4 UNDER MASK→https://youtu.be/CGK51iis7qQ 【発売】 2023年4月 東京を中心に活動するチアパンクバンド、ニーハオ!!!!の5thアルバム!! ドラムと弦楽器とシンセサイザー、全ての楽器の特性を最大限に使った繊細なアレンジ、丁寧で多彩な一つ一つの音をどぎついパワーで繰り出す派手でカラフルな音源。 3曲目「So tough & So tough」言葉に合わせて作られたようなAメロの絶妙な変拍子。Aメロと激しいリフのパートとを交互に繰り返してから来るCメロ、このCメロが1番気持ち良くなるように曲がきっちり丁寧に作り上げられています。激しいけれどもかなりオシャレに感じる技巧派な曲。 14曲目「BUY1 GET2」勢いのいいテンポチェンジ、詰まった感じのビート、かっこいい曲の中にあるちょっとした違和感たちを、最後の方にあるメロディックな一瞬のパートで回収して気持ちよくしていくような曲。一瞬虹見えた!みたいな感じがしてめちゃくちゃいいです。 16曲目「pajama party in ニーハオ!!!!」このバンドの良さのうちの一つである、可愛らしい声のキャッチーさ・心地よさを上手く使い、ゆったり乗せてくれながらしっかり言葉をつむぐ曲。荒い感じのギターサウンドと高い声との相性が抜群です。 どの曲も細かく細かく作り上げた、バンドのこだわりの結晶だと思います。クセや持ち味に甘えず、むしろその良さがもっとも輝くように紡がれる音楽。車とかで流すのも普通にいいし、イヤホンでじっくり耳を澄ませて聴くのもいいし、それぞれ楽しめる名盤です!!
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ドッグフード買い太郎 / esatachi - EP
¥1,200
【収録曲】 1. 袖が長くなるまでの恋 2. 餌たち 3. 徘徊のススメ 4. ゴーストライト 5. 泣けるコード 6. 呪い 【視聴】 袖が長くなるまでの恋→https://youtu.be/ZPFG0SLr0Y4 ゴーストライト→https://youtu.be/fbqDe0Qeesg 【発売】 2021年9月 広島を拠点に活動する弾き語りアーティスト、ドッグフード買い太郎の弾き語り・バンドサウンドが混ざった6曲入りEP!! 風通しの良いサウンド、優しく入ってくるメロディ、その全てが鬱々とした言葉のどうしようもなさを演出する一本道。僕的には"諸行無常のやるせなさ・どうしようもなさ"みたいなものがこのアルバム通してのテーマに感じました。 3曲目「徘徊のススメ」個人的に買い太郎さんの曲の中で1番好きな曲、何もない時によく口ずさんでいます。変なところに迷い込んではまた知っている道へ出る、波打つ自分の情緒とともに散歩へ誘ってくれるような曲。優しく歌うAメロと怪しいポエトリーのパートをバッチリつなげいるサビがほんとにすごい。コードがやばすぎる。無駄なくスパッと終わっていくところも狂気的でめちゃくちゃ良いです、名曲。 4曲目「ゴーストライト」バンドサウンドの曲です。微かな光を探すような薄暗い言葉と曲の温度感。ざらついたサウンドが覆うシューゲチックなアレンジは、3曲目の終わりからスーッと繋がり、次の5曲目の電子音にまっすぐ繋がっていきます。綺麗な流れすぎてびっくりします。 6曲目「呪い」かなり詩的な曲、公園でぼーっとしながら「生きること自体が呪い」と言っているような景色を想像して聴いていますが、全然違う気もします、色んな解釈のできる詩なんだとも思います。ギターの響き方にドキドキさせられる曲。 自分の言葉と音を追求し、その上で"アルバム"という部分にもかなりのこだわりがある音源だと思います。個人的にもう何十周もしてるアルバムです、すごいです。絶対に手にとって聴いてほしい名盤です。
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Coming Up Roses / everything Is +Waters
¥2,200
【収録曲】 1. All Our Time 2. Glass Stained Eyes 3. Slingshots 4. Would You Ever 5. Fall 6. Lies 7. Sky 8. Tides 9. Waters 10. Glass Stained Eyes (Live) 11. Would You Ever (Live) 12. Waters (Live) 【MV】 All Our Time→https://youtu.be/LidbrYZARac Glass Stained Eyes→ https://youtu.be/fytx5IT6t7w Lies→https://youtu.be/8iKDgYNS5U0 【発売】 2023年3月 シンガポールで活動するドリームポップバンド、Coming Up Rosesの日本限定版音源。初日本版です! 曲の半分は美しく鮮やかに、もう半分はとにかくどぎついパワーのある曲です。深いオルタナティブ・シューゲイザーへの理解と、その上で組み上げられた薄暗く燃えるサウンドの波。僕は英語がさっぱり分からないので、曲のタイトル、そしてサウンドやメロディで精一杯曲を解釈してますが、木々の香りがする曲と、その木々を燃やすようなイメージの曲が混在するアルバムです。 1曲目「All Our Time」メロディックで美しい女性ボーカル、インディーポップなサウンド、走りすぎない絶妙なテンポ感、最高級の心地よさ。きらきら感は全くないのに夢夢しさがあるのが綺麗です。ところどころで突き刺さるような単音ギターの荒々しさがかっこいい曲。 6曲目「Lies」ニューウェーブをルーツとしたような、あまり聴かないタイプの伸びに伸びるボーカルのメロディメイク。徐々に爆音に侵されていくような感じのある曲構成。1番ドカンと出る大爆音大聖堂みたいなパートが曲のどの部分よりもキャッチーなのが面白いです。なんだこの曲……と思いました、めちゃくちゃかっこいいです。 曲ごとに振り幅はありますが、アルバムをゆっくり通して聴くと理にかなっているというか、どの曲にもそれぞれのこだわりと世界がこもった名盤です。
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FNCTR / five
¥1,000
【収録曲】 1. 5_1 2. 5_2 3. 5_3 4. 5_4 5. 5_5 【視聴】 5_5→https://youtu.be/vEvWDt5M-TU 【発売】 2018年 京都を中心に活動するプログレ・マスロックバンド、FNCTRの1stアルバム!! 派手で強気なビートの上で繰り出されるセッションをしているかのような自由さと絶対にブレないキメの強さ、グルーヴという言葉がそのままに音楽という形になったかのような音源。 2曲目「5_2」ベースのリフとドラムで曲の骨組みを作り、キーボードとサックスが乗っかりつつ全てを破壊していくという感じの曲。ドラムとベースのみの間から散りばめられていた一瞬入る変拍子、その違和感がどんどん大きくなっていき最後には足場がなくなっていく曲展開。縦横無尽に駆け回るサックスの鳴り響きがよりディストピアっぽくてかっこいいです。 5曲目「5_5」刻まれるベースとシンセサイザー、アッパーな4つ打ちビートで始まる曲。サックスが増えて2本になって少ししてからベースが曲全体をグッと持ち上げ、そのままひたすら突っ走り続けるカッコ良すぎる曲。めちゃくちゃ楽しいです。一旦静かになってからスネアロールで入るところも最高。ずっと聴いて踊っていたい名曲。 かっちりと乗せる、その上で聴かせバグを作り出す。洗練されたかっこいい音源です!
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FNCTR / Lude
¥1,500
【収録曲】 1. Lude_1 2. Lude_2 3. Lude_3 4. Lude_4 5. Lude_5 【ライブ映像】 https://youtu.be/2IJ6SIqXskM 【発売】 2023年3月 京都を中心に活動するプログレ・マスロックバンド、FNCTRの2ndアルバム!! 一切予測のできない曲展開、なのにずっと置いていかれないビートの圧倒的完成度。重く鳴り響く重低音と自由に踊るサックス・シンセサイザーに痺れる凄まじい名盤。 2曲目「Lude_2」ベースが軸をとり、ドラムはビートなのかどうかもわからないほどド派手に動き続けます。ただずっと乗れるのはスネアの使い方、やばすぎます。色んな角度から色んな見せ場が押し寄せる怒涛の展開、ずっとドキドキさせてくれる名曲。静かになってゆっくりゆっくり上がっていく後半のところ、吸い込まれてく感じで気持ちいいです。 5曲目「Lude_5」他の曲はそれぞれ5分ほどですが、このラストの曲だけ11分あります。しばらく続く4つ打ちの真っ直ぐなビートの上で混ざり合う単音たち、最初こそ認識できていた一つ一つの音のラインがまるで雑踏のように一つの景色へと落ちていきます。そこから突然始まる怪しく薄暗くアッパーなパート、じわじわと暗いところに引き込まれていき、最後にぶち壊れてスパッと終わります。何かすごいもの観たけどあれなんだったんだ、みたいな気になります。 より深い音楽の可能性を探求し続けるようなバンドとしての姿勢、そして極められた自分たちの技術全てを余すことなく出し切って作られた曲たち、唸る名盤。
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ニーハオ!!!! / FOUR!!!!
¥2,000
【収録曲】 1. CHECK ON WEBSITE 2. Whole Life 3. ちょちょちょちょ 4. きみはButterCup 5. う!あ! 6. MATSURI-SHAKE 7. No Time 8. What I want 9. Can’t stop 10. FUTURE 11. My proud 12. 攻撃の要 13. ステラ・ルー 14. SPIDER13 【ライブ映像】 MATSURI-SHAKE→https://youtu.be/IkvXOHFKJtg 【発売】 2020年4月 東京を中心に活動するガールズパンクバンド、ニーハオ!!!!の4thアルバム!! 全曲短いのに「この曲はこうだ!」みたいなくっきりとした個性がそれぞれの曲にある抜群の作曲・アレンジ力。タイトなサウンドのみを絡ませて派手に炸裂する予測不能の一枚。 4曲目「きみはButterCup」重く刻まれるベース・ギターのリフ、歌をメインとしたボーカルと飛び道具的に歌うボーカル、2本のボーカルがそれぞれ作り出したライン、どれもが主役でどれもが飾りでどれもが宙に浮いているかなり不思議な曲。声という楽器の特性を熟知し最大限に良さを引き出すバンドのクオリティと練度に唸ります。 6曲目「MATSURI-SHAKE」タイトル通りのお祭りビート、鳴り物の打楽器とデジタルなベース音とのコントラストが生み出す歪み・バグ感。個人的には死ぬまでずっと続いているダンスフロアの狂気を描いたような、毎夜毎夜ライブハウスに来ては踊る人たちの生活を面白おかしく綴ったような曲に感じました。何段にも跳ね上がるダンスビートが最高に爽快な曲です。 11曲目「My proud」全員ボーカルのハードコアで突っ込んできてくれるめちゃくちゃに気持ちのいい曲。女性4人の華やかさが華やかさではなく、鋭さとして突き抜けていてかっこいいです。 どの曲もそれぞれすごいです、「この曲!」って耳に引っかかっては次の曲でもまた「この曲!」と引っかかり、そのまま気づけばアルバムが終わっているアルバム。マジで名盤です。
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FULL URCHIN / WALLY
¥2,000
【収録曲】 1. sundown 2. tripper 3. patrick 4. His white state 5. Don’t mind 6. spit 7. Hi! tomato 8. story 9. All right goodbye 10. EG one 【ライブ映像】 sundown→https://youtu.be/F_XjxAUqf04 【発売】 2023年3月 仙台を中心に活動するオルタナ・ギターポップバンド、FULL URCHINの1stアルバム!! 薄暗い中に光が刺すようなイメージ、揺れるサウンドの中にゆったり浸りつつドキッとさせられるアレンジの鋭さが刺さる名盤です。 ライブ映像にもなっている1曲目「sundown」個人的にこのバンドを知って最初に聴いてびっくりしました、めちゃくちゃドンピシャで好きな曲。ロウテンポで2本のギターの絡まり合いとぽつりぽつりとした言葉で曲名である日没が表現されていて、キメの多いリフから一気に駆け出していくラストの美しさがとにかくすごい。甲高く鳴る単音ギターのメロディラインが頭の中に焼き付きそのまま曲の余韻となって残ります。たくさんの人のアンセムになって欲しい名曲。 6曲目「spit」派手なテンポの変化・サウンドで暗さと明るさを曲の中で作り出し、歩幅に合わせてくれるような曲。伸びやかでキャッチーなコード感のままに奥行き・深みを作り出す抜群の作曲センス、うなだれる日々の鬱屈スカッとした音楽に落とし込んだ気持ちのいい曲。 多彩なアレンジに詰まった遊びと音楽愛、そして彼らの見る日常にどっぷり浸かれる名盤です!
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B玉 / ピース
¥2,000
【収録曲】 1. 景色の青さ 2. それだけ 3. SHE'SEQ 4. ノンフィクション 5. かん 6. 足りない 7. ナニ 8. ソーシャルアシッド 9. 当たり前体操 10. NO FUN 11. ざらざら 【発売】 2022年7月 【MV】 景色の青さ→https://youtu.be/gRyQOYnj248 大阪を拠点に活動するパンクバンド、B玉の2ndフルアルバム!! 暴発していた有り余るエネルギーが言葉と音に集約され、より1番光らせたい部分を突き詰めてキャッチーさを帯びた音源。歌が活きるメロディックな曲や女性ボーカルのキュートな曲、激しく突き抜けるパンク曲が入り混じりつつも、正しくB玉であることにプライドを感じる素晴らしい音源。 MVにもなっている1曲目「景色の青さ」、ずっと走り続けていたいという決意を感じるような歌詞と、真っ直ぐに突き進むパワフルなビートとサウンドが交わり、ミドルテンポでとにかく直線的に撃ち抜いてくれる曲。昔ボーカルのかんちゃんが「それっぽいものに騙されるな!」ってライブのMCで言ってて、その通りの曲というか、自分たちの中で大雑把になっちゃいそうな部分を全て削ぎ落としたような美しい曲。大好きです。 3曲目「SHE'SEQ」女性ボーカルが1人で歌うハイスピードでメロディックな曲。キュートさと爆発力とが交わり、疾走感がそのまま甘酸っぱさにつながる曲。1:20ぐらいでスパッと終わる短さもなんだか切ない感じがして気持ちいいです。 8曲目「ソーシャルアシッド」荒ぶるギターに全編が覆われている曲。ビートと言葉で波を作り、ただ突っ走るパンクな曲というよりはもっと感情表現に寄ったような、日常の対人関係の中で感じる気持ち悪さとかを自分の中から吹き飛ばそうとするような感じの曲。言葉はわかりやすく、それに呼応する楽器隊の表現力がさすがな曲。 激しく叫んでていてもずっと温かい、何度も聴きたい名盤です。
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シヴァネコ / ひねもす
¥1,500
【収録曲】 1. オレンジ足跡 2. 待ち遠しいの! 3. 隣の街のマチ子ちゃん 4. 耳をすませばカントリーロード 5. ポカリスエット 【発売】 2023年1月 【MV】 オレンジ足跡→https://youtu.be/L8XJizxYOJA 東京を中心に活動するポップスバンド、シヴァネコの1stEP!! 日本語ポップスのプライド、洗練された音を丁寧に丁寧に絡めてロマンチックを突き詰める音源。解像度の高い情景描写にじっくり浸れる名盤! MVにもなっている1曲目「オレンジ足跡」ミドルテンポ、ゆらりとしたメロディや言葉をバシッとしたアレンジでアクセントを付けて聴かせる曲。悲しかったり苦しかったりした別れがきれいな思い出になる瞬間を描いたようなイメージ、ポップでロマンチックで、だけどそれだけじゃない強い旅立ちが描かれている気がします。 2曲目「待ち遠しいの!」シンセが特徴的に鳴る、ニューウェーブの匂いがかっこいいポップス。力のある歌・演奏がより気持ちのいい横乗りを助長します。言葉を聴かせるところと演奏で叩き上げるところがくっきり別れているのが聴いてて楽しい。かなり多彩なルーツが独特のバランス感で一つの曲に集約された名曲。 キャッチー曲とは。細かいところまで向き合い徹底的にポップスを追求したすごい音源です!