扇芝智也 / 凹
¥2,000 税込
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【収録曲】
1. いつかの雨
2. 空白
3. 大人になれたら
4. 星
5. キャタピラー
6. Laundry
7. 都会の唄
8. さんかく
【MV】
さんかく→https://youtu.be/VH_wGEG2GiA
【発売】
2021年11月
大阪を中心に活動する弾き語りアーティスト、扇芝智也の8曲入りアルバム!!
鬱屈を柔らかく美しく、優しい音楽へと昇華した音源。作詞家の観ている景色の中へすっと入っていける高い表現力、すごく心地のいい音源です。1曲目「いつかの雨」森っぽいギターと雨っぽい詩とで幻想的な世界を描写する曲。実際の山の中というより、いつかに自分が観た景色を頭の中で思い描いた自然の中に閉じ込めて映し出している感じ、ロマンチックが溢れ出ています。エンドロールっぽいこの曲から始まるのすごく夢夢しくていいです。4曲目「星」"君"と"星"をリンクさせ、その美しさと見えているのに遠くて届かないことを憂う曲。星を眺めながらぼんやりとしている瞬間を音で繊細に表現しているからこそ、突然飛んでくる"国道"という生活感あるワードにドキッとさせられます、急に現実に引き戻される感じ。美しい夢の中とすすれた現実との遠さ、星をメタファーに距離や違和感を1曲で表現した素晴らしい曲です。MVにもなっている8曲目「さんかく」昔、僕が扇芝さんに対して「しばさんの曲って自分の思考の早い段階で自己完結しすぎてて深みも少なくて、曲のイメージが閉鎖的なのもあって入ってこない」って言ったことがありました。本当にひどいことを言ったなと思うし、なんならシバさんもちょっとひきづってるっぽかったのですが、この「さんかく」という曲は僕は特にそう思っていた曲で。ですが、ある時にこの曲をライブで観て「めちゃくちゃいい…」と思ったタイミングがありました。しばさんの心の変化や単純な技術の向上があったのかもしれないのと、僕が「扇芝智也は薄っぺらい」と思っていたのがそんなことなかったと思うようになったのと、多分両方あります。僕はこの曲を初めて聴いた時に、詩や色味から「一緒に消えよう」みたいな、心中に近い感じの曲なのかなと解釈したのですが、多分ほんとうは逆で「もっと楽しいところに一緒に行こう」みたいな、苦しまなくても大丈夫だよという優しい曲なのかなと思います。詩はかなり断片的で特に正しい解釈みたいなのはないと思うのですが、聴いて何かを感じて欲しいなと思います。マジですごくいい音源です、薄っぺらい人間には到底作れないです、本当にその節はすみませんでした。扇芝智也の頭の中に入って浸れる名盤です。
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