2019/07/17 11:54

「愛しかない」って、、、。

最高のアルバムタイトルじゃないですか?

僕が制作者だったらこのタイトルが浮かんだ瞬間にガッツポーズしていると思います。

oh yes ahaの1stフルアルバムはこんな素晴らしいタイトルを掲げてリリースされました。


もうとにかく愛しかないです。

アルバムタイトルに嘘偽りはありません。

曲も音も歌詞も雰囲気も世界観もどれをとっても愛しかないし、どう転んでも愛にしかならないです。


思えばoh yes ahaとはそもそも愛に溢れていたバンドでした。

緩くも鋭く、革新的なのに普遍的、独特な言い回しの歌詞はどこか重要な真実を歌っているようでした

そこには間違いなく愛が芽吹いていて、今作で一気に花開いたように感じます。

あるいは「愛しかない」というタイトルを掲げることで花を「開かせた」とも捉えられます。


例えば4曲目の「桃色じゅうたん」。

正直何を歌ってるのかわかりません。笑

でもどうしようもなく愛に溢れています。

なんかこう、感じるんです。この緩くも熱い曲の中にどうしようもなく愛を感じるのです。

何も掴んではいないけど、何かがわかった気がするんです。

いい。すごくいい。ずっと聴いていられる。

カッコイイんだけど、そうじゃない。僕が伝えたい感想はこんなもんじゃない。

でもわからないんです。もう「愛しかない」し伝えるべき感想も「愛」しかないのです。

こんな感情にさせられるのはoh yes ahaの楽曲くらいですよ。この「桃色じゅうたん」はその要素が特に強い。素晴らしい曲です。


 

あとは2曲目の「INA!INA!INA!」。

かなり攻めた展開の曲です。

でもひとつの曲としてかけ離れていない。oh yes ahaらしいギターリフも曲をうまく引き立てています。

このバンドの「イズム」をギュッと詰め込んだ曲で、いろんな表情を見せてくれます。


6曲目の「祖先の話」もメッチャ好きです。

単純な曲の良さが際立つ曲です。しっかりoh yes ahaなのに歌モノとしての良さもある。

トリッキーなことをしながら歌で聴かせるのはこのバンドの強みでもあると思います。


こんな感じで紹介していくと、全曲話してしまいそうなのでここで止めておきますが、全曲素晴らしいです。

全曲素晴らしいのですが「愛しかない」というアルバムタイトルの凄味を感じられるのはアルバムを通して聴いたときです。

全てが無関係のようで、全てが愛に結びつく。この感じこそが「愛」そのものなのかもしれませんね。


「愛とはこれだ!」と答えが出るわけではないです。

でもこれは愛なのです。聴けばわかる、感じられる。こんなアルバム滅多にありません。

皆さんも是非聴いてみてください!!



【このレビューを書いた人】

「日本のロックを聴け」というブログを運営しています。自分なりの言葉で「愛しかない」ブログを目指しています。ラーメンが好きですが焼肉奉行でもあります。でも好きに食べればいいと思います。音楽もね。

https://jp69rock.com/

 

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