2015年に結成され、東京で活躍中のインディ−バンドが数枚のシングルを発表後、満を持して2019年にリリースされた1stフルアルバムがこちらの「うたかた」。
淡くて、どこか切なくて、エバーグリーン感溢れるフォーキーなバンドサウンドは(そうそう誰かジブリッシュ•チェンバーポップって言ってたっけ)聴く者をみんな虜にさせるはず
M-2「八月、あのコと」
“パンクロックが好きなの…”で始まるサビが切ない、ジブリの映画に使われても全く違和感の無い名曲。この曲のMVに出てくるレコードのジャケットや他の曲の歌詞に「ラモーンズ」の名前が出てきたりソングライティング担当の戸部さんはパンク好きと推測しているんだけどどうだろう?今度ライブでお会いしたらぜひ聞いてみたい
M-8「月がきれい」
明日転校しようとしている女の子と思いを伝えられない男の子の物語… “眠れない街へ向かう君へ 贈る言葉 探してたんです このまま ぼくは 何も言えず さよならなんだ” もしかしたら、誰れもが経験した、もしかしたらこれから経験するかも知れない別れの情景…曲を聴き終えてタイトルに思いをはせると悲しみの余韻でたまらない
M-9「天国列車は海へ」
“今年も8月が終わっていく…”アルバム本編のラストを締め括るのにふさわしい、夏の終わりと別れの景色を、切なさと疾走感に彩られた極上のメロディで綴られていく…ここでも戸部さんのソングライティングが冴えてまくり。
よく考えたらこのアルバムは最近個人的に1番良く聴いて、もっとも人にオススメしたバンドさんかも知れない。CDを聴き終えてこんなに“もう終わりなの”って思わせるアルバムそうそう無いと思いますよ。
【このレビューを書いた人】
広島市在住 音楽と古墳の好きな少々あたまのおかしい人です。
@skyma0419 小福 2代目
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